Saturday, May 4, 2019

エゴシステム・エコシステム

https://7secondcoach.com/2017/02/28/egosystem-ecosystem-one-program/より引用。

登山の良さ、本質を一言で捉えると、山は、エゴシステムではなく、エコシステムだということに自覚をもたらすことです。

山でもっとも優秀なのは、誰か? 山でのサバイバルという非常に狭い範囲で見ても、人間ではない、ということは、ちょっと考えただけで明らかです。

鹿さんや、カモシカさんなどの野生動物が、一週間道に迷って死にますかね?死にませんね? 一方人間は脆弱で弱く、数日の野外生活ですら、死んでしまう人いるほどです。

人間は傲慢になっているため、自分たちのシステムを山に持ち込むために、遭難が後を絶ちません。

私が山をスタートして以来、遭難者数は過去最高の記録を更新中ですが、理由はあきらかで、

 山の本質の捉え方

が、間違っているからです。山は町ではない、そんな言われてみれば当たり前のことを、みなきちんと自覚せず、山に行くからです。

山の本質の一つは、登山をするからには、

 新しい地理認識システム

を習得する必要がある、ということです。それは、下界のような 東西南北の碁盤の目でもなく、30m歩いたら、右手にコンビニが見えて右折、みたいなナビシステムでもなく、尾根と谷を使い、標高差と歩く時間を使うものです。

山では体力は必要ですが、どんなに低い体力の人にとっても、登れる山はあります。

山での体力一点豪華主義は、傲慢につながります。体力順のピラミッドシステムで、山の価値、序列をつけるようになるということです。

例えば、美しい尾瀬と急峻で体力がいる甲斐駒、どちらの価値が上ですか?

そんなの、比べられませんよね? 比べられないということに、序列をつけるシステムが、価値観、になってしまっています。それは、往々にして、我田引水のことが多く、体力がいる山が上だと思う人は、体力一転豪華主義を採用していることが多いです。

例えば、アルパイン・クライミングにおいては、体力だけを強調される往年のクライマーが多いですが、現在のアルパイン初級ルート(前穂北尾根を想定します)は、アプローチ6時間の涸沢側から入ったとしても、往年のクライマーはすでに体力が初心者より下になっている可能性が濃厚です。

では、というので、アプローチで消耗がないゲレンデ的なアルパインルート(例:錫杖)が人気になっています。つまり体力一転豪華主義はなくても、楽しめるルートはすでにある、ということが基本的には明らかになってきています。

(これは、もちろん、登山者としての最低限の脚力、一般登山を終わり、一日10時間程度の行動は苦にならないくらいのもの)が無いのはアルパインはそもそも教えられないという前提です)

なので、体力はあっても邪魔にならない資産ではありますが、ありさえすれば安全という資産ではありません。山において、体力や歩荷力は、下界のお金と同じことですね(笑)。

ないなら、ないなりの山をすれば良いということです。

■ どのような問いを作っていけばいいのか?

これから山をされる方は、ぜひ問いを持ってください。その問いとは

”どうすれば、山に安全に登って降りてこれるだろう?”

というものです。誰かについて行けば安全 という解を出される方が多いのが、問題ですが、誰かについて行っても安全は増えません。その人が、山を知らなければ、意味がないからです。

ガイドさんについて行けば安全も、間違った思考です。ご自身の安全はご自身で守れなければならないからです。

例えば、低体温症でなくなる人は、ザックにレインウェアやレスキューシート、ツエルトが入っていたことが多いです。ガイドさんが着れと言わなかったから着なかったのでしょうか?

その方は寒かったら服を着るという6歳時でも行えることをしなかったために山で命を落としたのです。

ですので、どんなにすごいガイドがついても、自分で考えない人には、ゲームアウトが待っています。

常に自分で考える、そのためには、

 山で死なないためにはどうしたらいいか?

と常に問うてください。そうすれば、山は常にあなたに微笑みかけてくれるでしょう。

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