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山梨県側の富士山を登っていた20歳代男性が20日午後、「疲れて動けない」と富士吉田署に通報した。救助隊員6人が捜索を続けているうちに、男性は自力で下山。同日夜、東京都内の自宅に戻るまで、下山したことを同署に連絡しなかった。
発表によると、男性は同日朝、単独で麓から登り始めた。アイゼンをつけていないなど軽装で、登山届も提出していなかったという。残雪に覆われた8合目付近で動けなくなり、午後0時40分頃、救助を求めた。
曇天でヘリによる救助ができず、県警の救助隊員が5合目から現場に向かった。途中で男性と連絡が取れなくなり、捜索は午後9時半頃まで続けられた。その間に男性は麓まで歩き、電車で帰宅。男性から連絡があったのは午後10時頃だった。
富士山の山開きは7月1日。県警は「この時期の富士山は残雪があり、非常に危険。下山中の滑落や、救助隊員が二次被害に遭うおそれもあった」と指摘している。
発表によると、男性は同日朝、単独で麓から登り始めた。アイゼンをつけていないなど軽装で、登山届も提出していなかったという。残雪に覆われた8合目付近で動けなくなり、午後0時40分頃、救助を求めた。
曇天でヘリによる救助ができず、県警の救助隊員が5合目から現場に向かった。途中で男性と連絡が取れなくなり、捜索は午後9時半頃まで続けられた。その間に男性は麓まで歩き、電車で帰宅。男性から連絡があったのは午後10時頃だった。
富士山の山開きは7月1日。県警は「この時期の富士山は残雪があり、非常に危険。下山中の滑落や、救助隊員が二次被害に遭うおそれもあった」と指摘している。
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190521-00050232-yom-soci&fbclid=IwAR2ggE7IA3JNvLdk90_oTbzZINTTzsnRCyWGiiG3cayh5fj1TcjEIvsnnUg より引用
■ 無知 が原因
このような無知をどうやって防げばいいのでしょうか…?
このような無知による、社会的損失のインパクトが大きすぎますね。
5月の富士山に行くような登山者は、私のようなアルパイン経験者か、もしくは、この登山者のような完全無知レベルの人か、どちらかです。
私もこの時期をわざわざ選んで富士山に登っていますが、それは、無雪期の富士山なんて、山初心者が行くような山でしかありません。標高というのは、登山の実力を測るにはまったく無意味な指標です。そのことが分からない人が、一番高い山、を目指します。
この時期の富士山は、経験者には簡単ですが、アイゼンがいる山です。雪の山としては、簡単な部類です。寒さが厳しくないためと雪も腐っているためです。最大のリスクは紫外線。
さて、この方は、雪もしらず、山も知らず、ただ、時間が空いたから、登ってみようかなとでも、思って登りに素直に行ってしまった程度の無知な登山者でしょう…
しかし、引き起こした迷惑、最大…
こうしたことをしてしまった人を責めるのは簡単ですが、一つ間違えば死んでしまいますね。
遭難救助を要請したということで、そのまま連絡せずに下山したら、連絡して下山した場合よりも、なんらかのペナルティがないことには、このような判断を防げないでしょう。
救助隊に
A)連絡しても、怒られて終わり。
B)連絡しなくても、怒られて終わり。
であれば、どうするでしょうか?
ここのところに、Aを選択する、なんらかのインセンティブを設けない限り、これからも、
全く無知
な登山者がこのような判断をすることは、避けられないでしょう。
無知な人は無知なだけに、捜索隊がどれほど、大変な捜索をするのか?見つからない限り、帰宅もできないということなど、知らないし、想像する能力すらないだろうからです。
この世で最大の問題は、無知、ですね。
ReplyDelete本人は要請した後に自力下山する旨を伝えたというネット記事もあるようです。事実はわかりませんが。https://www.j-cast.com/2019/05/22358107.html?p=all
私も見ました。読売の新聞ベースで考えています。県警のフライングなのか?しかし、自力下山すると伝えたら、下山しました、報告をするくらいの良識はありそうなのが不思議な点です。
ReplyDeleteご返信有難うございます。
ReplyDeleteSmall Stepsは大好きなホームページの一つで毎朝の通勤時等に必ず拝見させていただいております。(休みのときも)
私、頭が悪くて上手く文字にできないのですが、この少年は疲れて救助要請したのではなく、なんとなく8合目まで行ってしまい残雪の足元で怖くて身動き取れなくなってしまったのかなぁと。記事からすると13時頃に自分で降りれますと再度連絡を入れ22時頃に帰宅連絡も入れているのかと。無知な山素人が下山開始から9時間後に東京から連絡と考えたら、怖い思いをして必死に帰り、帰ってから連絡も入れた。途中電話の電池も無かったのかもしれないのかな。などと考えてしまいます。文字からだけなので事実上わからないのですが。
ただ、読売他と、ジェイキャストの伝え方に差がありすぎて、もし後者が事実なら前者の記事の伝え方が怖く思えます。
伝えたいことが上手く書けませんが(^^;)
関係のない話しなのですが、毎朝Small Steps の更新を楽しみに確認しております。
有難うございます。
今日は山の関係者からこのようなリンクが回ってきました。
Deletehttps://ameblo.jp/sanchan33-yamaski/entry-12463256037.html?fbclid=IwAR2G5OgwwReXKzOGgI1ru3K0IZW91F-iFGkUO_baQ3XdWHhn5hCqvMlm1E4
人は過ちを犯して当然ですし、それ自体は別にいいと思いますが…しかし、ネットで炎上するのが問題なのと、下山報告する良識、
そして、
無知への対策
は、別個の問題のように思います。このブログにあるように、この男性は
無知
だったのです。
1)無知
2)無知を無知と知らないこと
3)失礼
4)失礼を失礼と知らないこと
が山では、大きな問題で、それは、やはり事実であると思われます。
富士山だと、レスキューに貸し出されるのは、私の元いた会ではないか?と思います。つまり一般の人が会社を休んだりして、捜索してくれるわけです。
そういう事情もあまり取り上げられず、山の雑誌では、とっても漠然と山っていい!山はかっこいい!と言う感じにイメージ戦略が取られているような感じです。
山の雑誌でリスクを中心に山の計画を立てている記事を見たことがないかも。
安直な観光を本格雪山でやるのが、そもそもも間違いなのですかね? 無知な人を結果としては本格雪山に招き入れることになっていることに社会は自覚を深めないといけないかもですね。