Tuesday, October 10, 2017

まるっきり別人になった5歳児

■ 子供と歩く山?

今日は、友人の5歳の男の子と渓谷へ散策へ。夏にキャンプか、川魚のつかみ取りに、連れて行ってあげるという約束をしていたのに、秋になってしまった。

5歳の子供が、どこが歩けるのか分からなかったので、コースタイムで20分の”遊歩道”があるらしい、という場所にしたのですが…。往復40分なら、倍かかっても2時間、と思って行ったが、これが失敗。遊歩道はなく、渓谷沿いのトレイルは下地が岩盤だった。…ので、冷や冷やし通しだった。

ぼうやは自然の道を、とっても気に入ってくれて、途中の車道での「歩きたくなーい!」だらだら~、というのは、どこの誰だったのー?という、突然の、大張り切り具合だったのですが、いかんせん、道が転ぶことを許容しないタイプの道で…。思いっきりは、歩かせてあげることができませんでした。子供は頭が重いので、この道では、ヘルメットがないと危ない!と思い、早々に退散してきてしまいました。

久しぶりの沢はきれいでした。私自身がジャポンと沢に入って遊びたいような楽勝な歩き系の沢でした。滝もありましたが、高低差2mくらい。

遊歩道って聞いていたのになぁ…トホホ。という反省はありましたが、楽しい一日でした。色々、考えさせられました。

■ 適性

小さいころは、親を始め、色々な大人が、その子の適性や才能は何かなぁ?どんな子なのかなぁ?と見守ってくれていると思います。

この子もそうで、男の子だから、活発ではあるけれど、スポーツが得意というよりは、ひょうきんで外向的、とってもものマネが上手で、甘えん坊さん。カメラをむけると変顔を作ってくれます(笑)。人を笑わせるのが好きなんですかね。

お母さんが驚いたのは、普段、外がキライなのに、渓谷に行ったとたんに、生き生きと元気に歩き出したことです。道をどんどんと先に行ってしまう。大人の足でも速いくらいでした。がつがつ歩いていました。大人でも、登山二日目などは、足が慣れて、思わずカモシカ足になってしまうことがありますが、そんな感じ。

でも、彼は登るのが好きと言うのとは違うみたい。登山ではよく、水平と垂直は、分けて考えられますが、緩やかな傾斜や自然の石が積み重なった登山道を歩くのは、とっても楽しいみたいでしたが、目の前の大きな岩には興味がないので、岩壁に萌える、というのは、また別の才能みたい。

私も岩山を見て、登りたい!という気持ちには、そんなにならないのです。それよりは、「こんなところ、登れるのかしら?」「あら、登れた!」というタイプです。”あそこはどんなところかなぁ”というのに、興味があるタイプです。好奇心型。

高みに登りたい!という気持ちは少ない一方、ワイルドな道は、少々荒れていても、行ける行ける~と感じるので、そうした直感的に行ける歩ける、と感じる感性は、5歳も大人もそう変わりがないのだ、ということに気が付かされました。

子供は子供なりに、自分のカラダの届く範囲、距離、お尻が持ち上がるか、お尻をつけてしゃがんでおりるか?そんな計算を自然にしているようです。そういうのは本能的に分かるものなんでしょうね。それはヨガで、お尻が重くて上がらない、というのが感知できる感覚と一緒かも。

5歳の子には、今日の渓谷沿いの道は、岩盤の上で濡れて、落ち葉が滑りやすかったですが、ちょうど良い困難度だったみたいです。ヘルメットさえあれば、どんどん歩かせてあげたかったですが、沢沿いは、落ちたら一巻の終わりなところもあるので、もう少し大きくなるまでは、沢っぽい道や尾根道は難しいでしょう。ある程度、道幅の広い登山道が最適だと学びました。少し林道っぽい感じのところなどです。山梨だったら、太刀岡などは子供が歩ける遊歩道って感じでした。

ただ、彼にとっては、とても新鮮な経験だったらしく、時間が余ったために、連れて行った遊具のある公園での遊び具合とすると、だいぶハッスル度が違いました。

子供と登山をするのは、子供を背負うことができる2歳くらいまでは大人が完全に安全を担保しているのでいいのですが、その後はもう少し大きくなるまで、コースの選択が少々難しいかもしれません。なにしろ、子供は頭が重いので、こけたときのダメージが…。

・決して滑落がありそうにない、ゆるやかで広いコース
・多少の段差で体を動かす楽しみが得れるコース

と言う風に考えると、関東なら美ヶ原くらいがちょうど良いかなぁと。

今日はそういう意味では収穫でした。この子も都会の子なので、単純に自然の中が好きなのかもしれません。自分の居場所を見つけた、みたいな感じでした。

山梨では、森の幼稚園と言って野外保育が有名でした。とっても子供たちが羨ましいなと言う気持ちがしました。

友人と色々話をしましたが、私たちが子供のころは、町の子でも、結構、田んぼとかで遊んでいて、自然体験をしていたように思います。

今の子供はそういう自然体験は、ちょっと難しいかも? 子供なりにテクノストレス?を感じているのかも…?

今日は、アキちゃんが、まるっきり別人のようになったのが印象的な日でした。

どんな子にもその子の得意なこと、輝くことがあるはず!

それを見つけてあげるだけの時間が親に取れないということがない社会ができたらいいなぁと思いました。難しいことですが、その子のやりたいこと、を見つけてあげれたら、いいですね。

親ができることは、本人が見つけることを邪魔しない、という程度のことかもしれませんが…。

≪参考≫
森のようちえん



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