Monday, March 28, 2016

ハゲオヤジさんへ

今日は、ハゲオヤジさん、コメントありがとうございます。連絡用フォームをご使用いただければ、公開せずに、こちらから返信することも可能です。

外出の予定があるので、手短に書きますが・・・

 1)山を舐めている

のは、大抵は

 2)先鋭的な会ではなく、一般的な山岳会

であり、

 3)若い人が集まる会ではなく、昔取った杵柄派

であるように思います。

また

 4)山にレジャー以外の何か・・・執念?名誉欲、功名心を掲げているのは、今登山を始めた人ではなく、昔の人のような???

それは、たとえ、日本で有名になるとかではなく、半径10mの範囲の人のリスペクトを得る、程度のことでも、です。

 5)山に実力以上に挑む気質を持っているのは、今の人ではなく、昔登山をしていた人

 6)”その程度の山”と発破掛けるのも、今の人ではなく、昔登山をしていた人

のような気が・・・(^^;)。

■ ある日の八ヶ岳

あの日は、積雪直後で、翌日にー35度の寒気が入る日でした。悪天候の下りはじめは午後から。

ですから、その予報を聞いたときに、11時敗退、は自動的に脳裏に浮かぶことでした。悪天候が分かっていて、岩稜帯にいる、ということはありえないからです。

朝、登山口で支度してみると、仲間の装備はジャージに、防水性の無い皮の登山靴、レインウエアに、ゴム手。この装備で2月の八ヶ岳はちょっと不安です。

ちょっとですが、ワカンが要りそうな平原が出てきて、ノートレース。膝丈ラッセルでしたが、短かったので問題なし。

後ろから追いついて来た人のラッセルが早いこと!彼は私も聞いたことがある、伝統ある山岳会の人でしたが、あんなに強いのに2軍だそうです。全然追いつけません。それにくらべ当方パーティの弱さは歴然としています・・・ 

しかし、その当方パーティ、11時敗退に文句が出ました。(先行者は当然のように11時で終わっていました。)

まだ行けると言う判断の理由は

 ・リーダーがGPSを持っている
 ・自分たちのトレースをたどって帰れる

でした。 ホワイトアウト下では、自分たちのトレースをたどっては帰れません。山頂から四方八方にトレースが出ている山です。下山で多くの人が亡くなっている山です。

しかも、GPSは頼りにするものではなく、最後の手段。なにしろ当人の装備ではない。

翌日はー35度の寒気、なのに装備ジャージ。万が一に耐えられる用意がある、とはとても言えないでしょう。

そのような強気の判断があるのであれば、どれほど強いのか?

試しに、下山で私が先頭で降りてみたら、男性メンバー2名は、女性の私のはるか後方になり、全然追いつけないようでした・・・逃げ足遅し。雪慣れしてない。

その方は登山歴15年という話でした・・・ 今まで誰かのリーダーシップの下で登ってきたそうです。

つまりルート上の危険が何かとか、核心が何か?とか、事前には調べてこないみたいだった・・・ので、きっと八ヶ岳のー35度がどれほど寒いか、ホワイトアウトではどれくらい進路が見えなくなるか、あるいは、山頂かどれほど迷いやすいか、1ピッチとはいえ、ロープを出すと、どれくらい時間が取られるか、など気が付いていなかったのでしょう・・・

無知と言うことだと思います・・・無知を有知に変えるにはどうしたらいいのかなぁ・・・

死なない程度の小さなミスを経験しつつ、危険とは具体的にはどのようなことなのか?体感して分かっていくしかないのではないでしょうか?

その途中で命の落し物をしてしまったら、どうしてくれるんでしょうか・・・

それには、山岳会という相互安全保障の仕組みは、いまひとつ、きちんと機能していないのでは・・・?

・・・というのは、上記のような人は大抵が山岳会の出身者だからです。

しかも、先鋭的な会ではなく、一般のです。

強気の判断の理由はというと、つまり、周囲が平均点以下になっているから、偏差値50の人でも、偏差値70と自らの力を誤解してしまう・・・というようなことではないか?と思われます。

人による、というものかもしれませんが・・・。

山は年齢ではありませんが、60代初心者に交じって偏差値70でも、20代に混じれば、偏差値30かもしれない。先鋭的な会では、20代の元気モリモリの時期でも、2軍かもしれません。



















1 comment:

  1. ハゲオヤジです、ありがとうございます。

    一般的な山岳会の個体差が広いんでしょうね。きっちりオールラウンドに山行する会もあれば低山ハイキング主体なのにアイゼンピッケルバイルゼルバン買ってくださいだったり。一応、会の活動はホームページで見てわかるものの、その会の執行部、メンバーの、資質・登山技術・経験測などは実際に会に入ってみないとわからないというのが不安ですね。

    山では基本的に、判断をリーダーに任せます。
    私がポイントにするのは現場での判断よりも、計画段階、準備段階です。会の執行部の技量がわかります。

    たとえば、夏に北アルプス~~岳、冬に~~岳に行く計画なら、それに見合った山行をその年、前年あたりから会としてやっていますか?勉強会や講習会や訓練山行を組んで必要な登山技術の習得、体力をチェックしてますか?

    それなりの山域に行くならそれなりの準備、会員育成をするでしょうし、会合、山行の数も増えます。面倒に思う会員も出てくるでしょう。
    グレードを下げて、それなりの山域じゃないという認識にしてしまえば、とりあえず気楽に酒持って集合ね、になっても許容されます。男ってやつは楽な方に行きがちなんです。このあたりは自称ベテランの危険な部分ですね。グレードを下げても会員によっては難しい山だったりします。実はグレードが下がってなくて会としても難しかったり。


    現場での判断がメンバー間で合わないとき、どうしますか?リーダーは極限の状況においても安全を優先して全員を説得するだけの技量・理論・経験が必要です。

    リーダーの判断に異見があれば、参加者の権利としてベターな行動は違うこうでしょと力説してよいと思います。

    それでも腑に落ちないときは、お花畑に行きましょう。「すいません・・・便秘ぎみで・・・」
    戻ってきたら「すいません、切れ痔になっちゃいまして、、血が出て痛いので落ち着くまで待ってます(先に降りて小屋で待ってますでも可)」

    これでわかると思いますよ。

    「むむむ、リーダーのメンツを立てつつ別行動か・・・いいだろう。」

    男ってやつはね、女性の汗とか涙とか血には弱いもんです。



    仲間の装備が意外と軽装だったとき、それはびっくりしますね。
    登山計画の時点で装備服装はリストアップされてませんでしたか?
    執行部のチェックミスと言えますし、リーダーとしては「装備不十分、山舐めたらアカン、下山や!」若しくは軽装なりのコースに変更すべきです。

    GPSは私はカーナビでしか使ったことがないのですが、誤差ってありますよね。
    ホワイトアウトでGPSで進んで3メートル行ったばっかりに雪庇を踏み抜いての滑落もなくはないと思います。まず、午後悪天候がわかっているなら昼になっての岩稜地帯での長居は危険です。動けるうちに降りておかないと。というのが大方の年配者の意見になるとおもいますよ。


    やはり、会によって個体差があると思ってください。

    そして、どうも合わないのであれば、その会から離れるのが身のためですよ。

    別の会を探したり、自身で新しい団体を立ち上げたり、山の世界って結構自由ですから。
    同時に、山の世界は結構自己責任です。
    単独で行かれるのでしたら登山届と山岳保険加入は必須にしましょう。

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