Tuesday, March 29, 2016

総括的な所・・・

ハゲオヤジさんとのやり取りを総括的にまとめてみました。

■ 現状認識

・一般的な山岳会の個体差が広い

・会の活動はホームページでは限定的にしか分からない。

・執行部、メンバーの、資質・登山技術・経験測などは実際に会に入ってみないとわからない

■ チェックポイント

・現場での判断よりも、計画段階、準備段階 = 会の執行部の技量

・冬に~~岳に行く計画なら、それに見合った山行をその年、前年あたりから会としてやっているか?

勉強会や講習会や訓練山行 = 必要な登山技術の習得、体力をチェックしているか?

■ 対策

・どうも合わないのであれば、その会から離れる。

・別の会を探す

・自身で新しい団体を立ち上げる

・登山届と山岳保険加入は必須


■ 感想

カンタンにまとめると、こうなるのですが、私は退会して半年なので、まぁもう当然の成り行きと言うか・・・(^^;)

山岳会については、”過ぎたことを蒸し返しても仕方がないなぁ”的な感じです。

私が思うには、執行部はきちんとしていましたが、

   〇〇岳に行くなら、それに見合った山行を会としてやっているか

というと、絶対にやっていませんでした。(単純に募集しても人が来ないだけだと思います。)

・・・というか、それだったら、誰も冬の赤岳に行ける人はいませんでした。 なぜなら、雪上訓練が会としてはないからです。

リーダーが誰なのか、不明瞭なことが多いため、結局冬の赤岳に6本のアイゼンで来てしまっても、行者小屋待機には成らず、誰の責任なのか分からないまま、その人は会の皆に着いて行ってしまう。

会山行は残念ながら私が入った年から、単純に会員間での順番性になってしまったので、会としての山行を組み立てることは不可能になりました。

例えば、厳冬期の八ヶ岳西面のバリエーションをしたいから、御小屋尾根を歩いておく、というようなことはできませんでした。

■ 反省?

私の順番の時は、私は本当は広河原沢左俣でアイスに行きたかったのです。しかし会山行では難しかったです。登攀力の問題と言うより、理解力、つまり安全管理上、セカンドしか努められない人が登攀的な山にメンバーで増えてしまうと、ロープワークはより困難になり、間違いの余地が増えるからです。セカンドしかできない人が増える=パーティを分けることができない、からです。参加表明があれば、断れないですし。

そこで、山のレベルを下げて河原木場沢としました。ここは景色を見るだけでも楽しめるからです。しかし、来るという人の装備は、防水性の無い皮の靴でした。その靴だと、いくら河原木場沢が、遊歩道が整備されていると言っても、真冬の沢ですし、踏み抜きで、足を濡らしてしまうと、八ヶ岳なんだから、凍傷の可能性がありました。その方は体重も重そうでレスキューするには負担が大きそうでした。メンバー数もその保険になるほどは集まりませんでした。

それで、先輩が助けの手を差し伸べてくれ、地図読みの山(雪)になりました。が、一般ルートでも地図を持ってこない人がいるのです。それで、「地図を持ってこない人がいた時点で集合口敗退にする」とあらかじめ宣言しておきました。なぜなら、地図読みの山で地図を持ってこない=その山には登る資格がない、からです。先輩が慌てふためいて、持ってこない人に地図を差し上げていました。頑張ってほしい人ではなく、すでに頑張り済みの人が頑張ってしまう結果になりました。

私が初めての会山行に参加したのは、地獄谷での川俣尾根です。これは本当は、天狗尾根かツルネ東稜から、ぐるりと一周したかったのですが、参加者の技量を見て、雪上訓練を受けておらず、また体力面でも不安がある人材が参加したため、川俣尾根ピストンでの権現にレベルを下げました。雪の岩稜帯歩きが困難な人が参加者にいたからです。下部は地図読みでワカンが必要でしたが、その部分は私がリードで済ませました。そこが核心部だったからです。上は一般道です。12時間の行程が長すぎると苦情が出ました。本当に行きたかったルートをその人のために短縮したにも関わらず・・・(汗)。

登攀練習のための三つ峠は、会では最初は存在しなかったので、別の人と行っていましたが、終に、目標の8~10回の登攀練習という目標に達することがないままでした。会内には同行者は見つけられなかったです。私がリードして差し上げ、ロープも提供する、と言う側でした。対等でさえなく、連れて行く方です。まだ練習が必要な段階だから、というのが行きたい理由なのに。練習ができなければ、一生、本番はありません・・・

一から育てるというのも、早計は良くないと諭されて、やってみたのですが・・・。スポーツクライミングでビレイがきちんとできないで、クライマーを引っ張り落としそうになる人と、外岩行けますか?

やってみたので、私自身はだいぶ譲歩したと思いました・・・つまり命を張って、その人の技術向上に期待を掛けたと思いました。でも、装備にロープを指定したら、持ってこない・・・。

では苦肉の策で、私の側がビレイヤーならいいかというと、体重差が大きい上に、予告なく落ちる人だったので、ビレイヤー側のリスクが大きい(衝撃で飛ばされて岩に激突可能性が強い)し、落ちそうでない易しい箇所でも、フィックスを作るべきところで作れないし・・・出し方自体を知らないようでしたが、そもそもロープは要らないと思っていたようでした、つまりそもそも、ルート研究のミス。なので、そこで使ったのは、私のロープでした・・・ベテランの先輩もいた山行でしたが、ロープを持ってきていたのは、私だけでしたので、私のロープがなければ、登山口敗退だったような???その方がよかったのかも?です。

・・・と 結局、私はあまり自由を感じることはできませんでした。

それでも、前穂北尾根に行ったことは貴重な財産になりました。

いいとこどりは許しません的な発言をされたのですが、びっくりしました。

上記の経験のどこが、”いいとこ”なのか、私には謎だったからです。新人なのに頑張ったなーというのが、私側の見方です。

どちらにせよ、一緒に行く人が見つからなかったので、他会のメンバーと山行を共にする方が、前提となっている知識をすでに共有しているので、話が早い・・・と言う事情で、退会にいたり、結局自分で見つけてきた人と登っています。

大体、三つ峠で登攀してロープワークを互いに確認し、フリーの岩場で登攀力を確認し、本番へ行きます。それ以外だと人工壁で落ちるまで登るのがイイかなと思っています。墜ちたとき、ちゃんとビレイできない人とは組めないです。

今日も摩利支天大滝へ行ってきました。 山岳保険は山をしている人なら一般登山であれ、入っているべきですし、家族に告げてから行くべきなので、保険と計画書の問題はクリア。

メンバーに一人どこかの会に属している人がいれば、山行管理はクリア、というわけで、今に至っています・・・ 

会に入っていたほうが大変で、入っていない方が思ったことが楽に実現出来てしまっています・・・(汗)。

振り返りは以上で終わりにします。頑張って挫折したので悔いはありません。

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1 comment:

  1. ハゲオヤジです。ありがとうございます。
    すでに退会されてたんですね、私の勇み足でした。

    会員間で当番制順番制で山を決めるってかなり自由すぎますね^^;
    自由な反面、山域、ルートを初心者レベルに限定しないと危険でしょう。
    その会で前穂北尾根はなかなかです。
    川俣尾根も、雪でブッシュが埋まったら歩きやすい等、発見があったと思います。
    そんな感じで、夏に3000m級を登って「ここに雪がついたらどうなるんだろう?」などとイメージしてみてください。おもしろいですよ。

    Kinnyさんは講習会に出たり自身で開いたりと勉強熱心な上、山行も多く場数を踏んでいるので、ハゲオヤジとしては太鼓判を押しております。
    楽しめるレベルに突入されていると思います。
    是非、自然と融合してください。
    大丈夫だと思いますが一応、難易度を上げる場合は緻密に計画してください。
    ヘマやらかしたらカミナリ落としますよ。
    それでは。

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