■ 山、三連チャン
今日は山の先輩主催の「鍋山行」に行っていました。
実はおととい(北横岳)も、昨日(蓼科山)も山に行っていて、山、三連チャンなのですが(汗)
これは友情山行というか、サイトの手伝いをしている友人の山行なので、外すのは私のポリシーに合わない。外すべきでない。
実は、バヌスワミの来日でこの日には貴重な話を聞ける機会が企画されており、それはぜひともスワミにはお会いしたかったのですが・・・先週ちょっと東京へ出ていたら、中央線は15、16は運休だったのです。神様が山に行けと言っているような気が(笑) 気のせい?
実は、私としては、単なる鍋山行なら、”好きな時間に山頂で会いましょう”的な企画が好みなのですが・・・
先輩は山のプロなので、この山は地図読み山行でもあり・・・(汗)それは一体どんな山行かというと
”ハイグレードハイキング”の世界でした…(汗)
なので、”山頂で会いましょう”ができない・・・。そこで仕方なく8時集合・・・(汗)
なんだかこの連休で一番の早起きをしてしまっているような・・・(汗)??
というわけで、集合はふもとの神社です。
登る山は名もない山です。甲斐駒の前衛。名もないというのは国土地理院の地図に地名がないだけで実は無名に思える山々にも、昔から名前は伝え聞かれており、八頭山という山です。
で…道なき道を行きます…
はぁ~!! この3日間で一番タイヘンな山でした!!
めちゃ急登!そして、なんとも…左右が切れた細い痩せ尾根を渡ったり…ココってコケたら、下まで転がっていくなぁとリアルに想像できる場所が、連続します。
想像力が逞しい私は、すごくリアルに想像できてしまい、本当に怖かった!!!
というか、昨日の蓼科山の暴風の山頂より、リアルに滑落の危険を感じました。
■ 山で酒? 正しい大人の遊び方
とはいえ、山で食べる鍋はとってもおいしいですね!
今日はみんなが食べ物を持ち寄って…こういう交流を目的にした山行も楽しいなと思いました。
和気藹々。しかし、その和気藹々をやっている山の山頂が、「ハイグレードハイキング」なのですが・・・(汗)
鍋山行にかける労力=ハイグレード・・・。つまりハイグレードな技を使ってやる、その山の、
ご褒美が鍋! 鍋一つのココまで労力をかけて遊べる・・・それこそが”正しい大人の遊び”ではないでしょうか(笑)?
■ 飲みすぎだってば!!
しかし、反省は、飲みすぎです・・・(><)
登りもタイヘンだった山…下りはさぞかし大変だろうということは、想像に難くありません…
…が…自分の酒量を知らない人もいたらしく…。
転倒、転がる…千鳥足でヤブに引っかかる… もう!「一人の象さん、くもの巣にかかって遊んでおりました~♪」 そういう曲がありましたが・・・子供心にそれってどんなシチュエーションやねん!
と突っ込んでいましたが、見ました! リアルにヤブに引っかかって遊んでいる大人!!
まずもって平地でも足元おぼつかなさそうな人が急斜面にいると、バランス感覚の問題ではない!
おわ~!!と見ているこちらの寿命が縮むようでした…(汗)
もっていたスリングで確保です!! (って夫がやってくれました。私がスリングを出しました・・・汗)
いや~運転中だけでなく、山でも酒はご法度ですねぇ…
以前、雪の天狗岳で出合った若いガイドさんは酒は決して飲まないとそれが職業倫理であるという風にいっていましたが、それは仕事中は、やっぱりしらふでいたほうが、いいかもしれませんねぇ…と納得しました。
ただ山の中で食べる鍋もお酒も本当においしい! 楽しい会話があるともっとおいしい!
昨今の、形式に囚われ、山小屋のお客処理の都合で、流れ作業のように処理される”登山客”としての山…そうした型にはまった山が山だと思っている、今の山ブームの中で、失われつつある貴重な”古きよき山経験”かもしれません。
私は菊池の出身なのですが、小さい頃、菊池渓谷で、母の故郷の友人がやってくれたすき焼きは
子供ながらにとってもワクワクして楽しい経験でした。その頃はまだ6つくらいだったと思いますが。
外で食べるご飯、みんなおいしい。
けれど…イマドキは、キャンプ場とか、テント場とか人の手で管理された場所で、お金を払って楽しむものに成り”下がって”しまいました・・・そう、誰にでも門戸が開放されたレジャーです。
そうではなくて、むかし、焼き芋を焼いたようにただそこにある自然を楽しむこと…
それはハイグレードハイキングを地で行くような達者モノだけに許された究極の贅沢になってしまったんだな…この現代という時代は…
私にはまだ許されないそんな贅沢を、ちょっと背伸びして味わわせてもらった山、でした。
なんと悲しい時代に生きている私たちでしょう・・・人の能力は衰え、お金を払って擬似自然を味わう・・・そんな想いが駆け巡った山でした。
帰りの車窓から見えた見事な富士山・・・今日は360度快晴でした。もったいない山日和り!
それでもやっぱり私は手厚く保護された登山道を歩く山からでも、自分の足で歩き、自分の頭で考えた山に登ろう・・・それが私の実力であれば、それを受け入れるしかないな・・・と思いました。
足るを知る。 サントーシャ、はヨガの最初の教えです。
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