Saturday, September 30, 2017

登山歴5年の人と登山歴40年の人ではどちらがリスクが高いか?

■ 登山歴5年の人と登山歴40年の人ではどちらがリスクが高いか?

(登山歴5年の人)と(登山歴40年の人)では、どちらがリスクが高いか?

と言うと、誰が考えても、当然、(登山歴5年の人)です。

(ゴールド免許の人) vs (若葉マークの人)では、免許取りたての人の保険料が高いのが世の習わしです。

■ なのに、山では

なのに、山では…。山での”保険”に当たるレスキュー技術を毎年向上させているのは、ベテランばかり、です。

いわば、ゴールド免許の人が保険金を毎年積立て、若葉マークの人は、保険料が高いからと言って、無保険という訳です。

(判断の失敗)や(技術の欠如)による、(死のリスク)は、非熟練者ほど高い。

判断の失敗の第一は、行くべき山を間違える、ということです。

・行く山が自分の体力に対して大きすぎる
・行く山が自分のスキルに対して難しすぎる
・行く時期を間違う  夏に低山、真冬に初めての富士山
・行くべき日を間違う 混雑がある日、お天気が悪い日は避ける 
・行く天気を間違う
・一緒に行く人を間違う 歩けない人を連れて行ってしまう

これは統計が示しています。男女ともに遭難者数が多い60代以上を除くと、男性で、次に遭難者が多いのは、20代男性、次は30代。

つまりアルパインの初心者時代に命を落とす人が後を絶たない。

私の知り合いの30~40代男性も、初心者時代にすでに3人亡くなっています。

しかし、それにしても、私の知り合いのベテランは、毎年、レスキューを復習し、しかもそれは、”教える側”として、です。

その様子を伝え聞き、常に自分に足りないものを考えている姿勢見て、いつも考えさせられます。

もっとも山岳遭難から遠いメンバーにスキル蓄積し、もっとも山岳遭難スレスレの人たちには、技術が蓄積しないで一度伝達されたことも薄れていく。

一体どういう仕組みがあれば現状が改善されるのでしょう?

判断をガイドに丸投げのガイド登山、でないことだけは確実に言えることだと思います。

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