■ グリップビレイって過去の遺物?
私は色々な本を合わせて読んで、耳年増。で、グリップビレイというのは、過去の遺物…と思っていました…が、結構アルパインでは現役な技、ということを理解。意外に使えるもんだね~!と開眼。技術はケースバイケースで使えてこそ、なのです。
しかし!! フリーでこの技はいいのでしょうか?! 良く分からない…。
ーーーーーー師匠の言葉ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
グリップビレィは、確保器具を使わず、流して止める必要性がある場合に使用します。
その場合、素手では怪我します。軍手なら2枚必要、Aちゃん(私のこと)なら、両手でグリップして墜落率0.2までが限界だと思いますよ。
だから通常グリップビレィでは駄目だという事です。
でもグリップビレィは支点が不確定な場合やビレィヤーの支点が無い冬山では行う事がありますね。
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■ 持ち替え
正確には、グリップビレイそのものではなくて、ATCを使っているのに、グリップビレイを一瞬使って、制動手の持ち替えをする、ということです。
これが、ダメって書いてある、山岸さんの本からの画像。
■ 大前提として
私が思うには、大前提として、
ATCは、制動手側のロープの屈曲で制動力を得ている
という理解が、ビレイヤーのみんなに必要なのではないか?と…
グリップビレイの制動理論は、出るロープと戻るロープが同じ力で引かれたら、力は±ゼロになるじゃん、というものです。つまり、摩擦の相殺で、ロープの流れを止めます。
一方、ATCは、屈曲で制動しています。ミソ、肝心要は、屈曲。
その屈曲がなくなってしまうようなビレイスタイルって…そもそも疑問なんですが…
■ どこかで教えているらしい?
ちょっと、不思議なのは、これは、私より年下の若いクライマーさんが、クライミングインストラクターとして、他の人に教えている、持ち替えスタイルだということです…
私より年下の人の技術だから、技術としては新しいはず?…でもなく、でも、私は業界歴まだ4年、その方は17年だそうなので、古い技術なのかなぁ???
古い山の人にとっては、人工壁でバンバン落ちる人をバンバン止めてビレイをマスターするっていうビレイマスターの方法論も、結構、受け入れるのに抵抗があるマスター手法みたいですが…一般に。
制動手は死んでも離してはいけない、と私は教わりましたが…
みんな上の手の方が制動をコントロールしていると考えているようで、初心者さんに確保させると、上の手は必死に持っていますが、下の制動する手がお留守になることが多いです(><)。
■ 様子を見ると理解が分かる
昨日ビレイヤーの自己脱出をしたのですが、荷重を移すまでは、制動する手を離せない。その時、どこを持っているか?というと、ビレイ器の屈曲のところです。そこを押さえていると、制動が効いて楽です。そういうしぐさでも、理解が分かります。
私は私より、うんと重いパートナーの不意落ちを何度か止めていますが、その時は完全にハーネスに座ります。
その場合、両手とも下で何の問題もありません。
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