Friday, September 8, 2017
デナリ南西壁滑降
私は普段TVを見ないのですが、久しぶりに見ました。師匠と一緒に見ました。
この方たちの偉業はすごいという点について、何も口をはさむことはないのですが… 私はNHKの番組の作り方が、画一的でリスク中心でなく、こういう作りが、自己顕示欲の山を生むのだなぁと納得することしきりでした。
カシンリッジを登路に選んでいるのですが、NHKのアナウンスでは、「もっとも難しい登路」と言っていましたが、下から2番目に難しい登路…そりゃそうです、スキーを背負って登るのですから、バリバリアイスやミックスの登攀みたいなルート登れるハズがない…。でも、一番って言ったら、事実と違う…。
大事なことは、どうしてこのルートがその装備で登るには、もっともチャレンジングで、もっとも偉大だったか、という、計算のほうです…
なぜ選んだのか?そこに苦悩があるはずで… 山登りなんて、計画がほとんど、冒険の半分を占めるようなものなのに…
スキーで転倒した仲間をアイゼンとアックスで迎えに行くシーンも、ロープ持たないで行ってどうするんだろう?と思いました。
なので、山ヤ的には、行動が、一般受けを狙いすぎて、平板化しているような印象になりました…
くどいようですが、この方たちが成し遂げたことは、賭け値なしに凄いことです!でも、その凄さをTVが正確に伝えていたかと言うとそうではないと思いました。
すいません。 私が思ったのは、こういうテレビはホントに山の先輩とか、昔から山やっている人と一緒にみると勉強になるなぁということでした。
私はデナリに行った人と一緒にみたので…。
ホント、一般の無知な人を対象にしたナレーションではなく、きちんと山のことを分かっている前提の番組作りしてもらいたいなー。
一緒に見ないと、私も無知なので、カシンリッジって、デナリの登路として一番難しいのか~リッジなのに…と思うところでした。大体山で一番難しい登路は壁です。〇〇壁。
なので、デナリには壁はないのかと思うところでした。映像でも、60~70度の傾斜にしか見えなかったのですが、80度と言っていて、うーん、見た目より傾斜があるのかなぁとか考えていました。
もちろん、デナリの高度は、+1000だそうで、高所ということのハンデを考えると、どんな傾斜でもすごいことですが…
私は高所登山の経験はなく、雪の富士山くらいしか知らないので、高所で、重いスキーを担いでそれだけの傾斜を登るつらさは、ものすごいのだろう…としか言えず、想像すらできないですが…。
ただ、作りがなぁ…
映画『メルー』を見た後だったので余計ですかね? メルーはいい映画でした。ちょっと泣けてきそうになる。
しかし、日本人の登山への大誤解は、NHKが作り出しているのかもしれぬ、とも思いました。ごめんなさい、NHK。
ああ~デナリ、でもきれいだな~。 ハイキングルートはないのかなぁ(笑)
デナリに登るには?
https://www.nps.gov/dena/planyourvisit/upload/FAQ-s-About-Mountaineering-in-Denali-National-Park-Japanese-Version-PDF.pdf
花谷さんと、谷口ケイさんの記録
http://first-ascent.net/contents/reports/Denali.pdf
カシンリッジの記録
http://hikingbird.exblog.jp/23757207/
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