Friday, September 8, 2017

”不意落ちクライマー”を卒業する

■ コミュニケーションは大事

黙々と登る求道者タイプのクライマーは多いですが、

 ビレイヤーとクライマーのコミュニケーションは大事

です。特に、問題になりがちなのが、ふい落ち

ふい落ちというのは、クライマー本人が予測していない墜落です。

これは、リスクコントロールされていないクライミングということで、ふい落ちする場合、まだリードに適性がない、という意味です。

ロクスノの記事に 「リードへ進ませる条件」という記事があって、それについて書いた当方の3年前の記事がコレです。

リードに進ませる条件
https://stps2snwmt.blogspot.jp/2014/04/blog-post_2.html

大事なことは落ちないこと、ではなく、

 落ちて良いところとそうでない場所を見極められる

ということです。それと、

 自分が落ちそうかどうかを感知できるかどうか?

落ちそうなことを感知しないとだめだ、という登り方をセカンドの時もしておく必要があります。

なので、セカンドでも、自分が落ちそうなところに来たら、

「ちょっと張り気味にして」

と声を出すのは、良いことです。ただ、ロープに心の安心を求めるようになってしまうと、まずいので、これも、危険認知ができるクライマーになったら、「頼むよ」とか、「よろしくね」に変えて、ビレイヤーに墜ちるかもよ、と伝えるだけでいいのかもしれません。

私は良く、人工壁で登るときに、下の人に注意を喚起する意味で、「落ちるかも!」と声を掛けていました。そういう習慣づけは大事です。ビレイヤーも完璧な人間ではないのですから。

私はリードの時は、自分が怖いとおもったら「頼むよ」と声を掛けています。先日もたかだか5.9に3回も「頼むよ」と言いました(笑)、ふつーに落ちないで登りました。怖いだけで、ゆとりはあった…結構、ビビりなクライマーみたいです(笑)。

スラブの9だったのですが、これで耐性がついたのか、5.10bのスラブ(TR)はあまり問題なくスルスルと登ってしまい、これでまた、みんなにメンタルが弱いとバレてしまった…(^^;)。

私のメンタルの弱さは、自分が大丈夫だったというエビデンス、経験値が不足しているから、と最近思うようになりました。

あ、少々話題が変わりましたが、

 ふい落ちクライマーから脱却するのが大事

という話でした。クライミングは、結果も大事ですが、プロセスを大事にしないと…不必要なリスクを抱え込むようになります。

リードデビューをするには、まずは、

・自分が落ちそうな時を感知する能力を身に着け
・落ちて良いところとそうでないところを分かるようになり、
・下のビレイヤーに”落ちるかも予告”を出せる

という意識が必要です。そうでない初心者には、大がつくベテランビレイヤーが必要です。

落ちそうな時を感知する能力、には、ムーブでバランスが悪いことが分かっていないとダメなので、ムーブの勉強もいる、ということになります。

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