Thursday, June 9, 2016

パートナーは”重要な”クライミングギアです

■ パートナーは”重要な”ギアです

パートナーは、クライミングギアです

というのは、ホントに学校に掲げてある

 一日一善

とか、工場に掲げてある

 安全第一

とか、そういうのと同じように、標語にしてクライミング業界に広めたらいいんじゃないですかね?

■ パートナーはギアです!

私は一度、人工壁でリードしていて引っ張り落とされそうになり、隣のパーティの人が気の毒そうに「ビレイを変わりましょうか?」と申し出てくれました。

人工壁では、墜落を止めるビレイは当然です。今日初めて来ました!みたいな人にも、もちろん監督つきですが、ビレイさせます。

トップロープのビレイをさせてみて、制動手が下だったら、ちゃんとしているので、そろそろいいかな~くらいな感じで、リードのビレイをさせます。

いい加減なビレイだと、限界グレードに挑めず困るので、

 ちゃんとビレイができること

がクライミングパートナーになる最低限の条件です。

 A) 13登れるけど、ビレイがいい加減な人

   vs

 B) 5.9しか登れないけど、ビレイが確実な人

どっちがいいですか? B)です!

■ アルパインでもビレイは確実に

アルパインの人もビレイは確実になってくれないと困ります。 簡単なところでも、落ちるときは落ちますし、アルパインのロープの出し方は

・リードフォローにしたり
・確保器でのビレイを辞めて、ムンターでの確保を選んだり
・支点につかう立木をどれにするか選んだり
・そもそも立木ではなく、岩角をつかったり
・フィックスにしたり
・お助け紐でいいやと判断したり

などなど、判断が色々必要です。

■ オツムのほうが重要なんです・・・

例えば、オツムがないと、体力や登攀力があっても、こういうことになります。

 Aさんがとある沢でリードして、私を確保してくれた。
 
  → ぐらぐらの木で根元でないところでビレー。

  「あの~、ほかにも木があるんですが・・・」

ぐらぐらの木でビレイ・・・(汗)

これを本気で危なくないと思ってやっているのが、登山にはクライミング力と体力しかいらないと思っている、初心者クライマーです。

そして、クライマーの人種の約9割が男性です。

あ~オソロシイ・・・。

というか、アルパインは落ちれないを地で行きますね(笑)

冗談言っている場合ではないですが、私が怖いのはこういうのです。というか、もうハッキリ言って、何度も落ちれないビレイを受け入れて登っていますしねー。

もうやめよ~命がいくつあっても足りませんね~

こういう人たちの言い分は・・・、落ちなければ支点は関係ないでしょ、です。

じゃあ、じゃあ一人で行ったほうがましです・・・。何しろ相手のレスキューをしなくて済みます。

この行為の意味するところは、

 僕の超危ないビレイにあなたの命を掛けてください、

です。ああ~オソロシイ・・・

というわけで、

 ・ビレイをマスターしようとせず、
 ・ついでに言うと支点の取り方やセカンドの確保の方法を学ぼうとせず

つまり、

 ・互いに互いの命を預かりあっているんだ、

と分かっていない人とは行かないということにしています。

パートナーはクライミング・ギアです。


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