■ 風邪も回復中
おとといクライミングに行ったら、まったく登れる気がせず、シーズン初アイスでパンプしたせいかな~と思われたが、腕力のレスト以外に、体力のレストも必要だったみたいで、レスト日と決めた途端に、風邪が悪化して、読書程度もする気になれず、一日寝ていた。
■ あったかドリンク
やるべきことは寝ることと温まることだけと、徹底し、色々と飲み物を試した。ゆず茶、緑茶、番茶、紅茶、生姜湯、梅醤番茶、いろいろ試したが、一番あったまったのが、生姜風味のお吸い物。
ジンジャーペッパースープ
・昆布茶
・しょうゆ
・塩
・生姜
・胡椒
混ぜてお湯を注ぐだけ。 生姜が入ったお吸い物はよくあるので、胡椒が入ることで洋風化する感じ。
今日はもう回復中で、図書館に出かけ、岳人2013年7月号を借りてきた。
■ 北鎌尾根狂騒曲
中に山田哲哉さんの北鎌尾根についての記事がある、と何かで読んだからだ。
「八十歳のエベレストの余波」
読んでみて、なるほどと思った。北鎌尾根に、山と高原のエアリアの地図しかもたないで、ロープもヘルメットもなく、ストックを両手に持った人たちが来てしまう、という話だった。
来ている理由が、ブーム便乗型ということだ。ネームバリューに惑わ
されての背伸び登山。
でも、なぜブームに便乗しなくてはならず、なぜネームバリューで山を選ぶのか?
それは行き先が分からないからだろう・・・ 一番大切なのは、山の行先なのだ。
先日鉱泉で隣にテント泊していたお兄さんは、まだ登山自体が1年目だと言っていたけど、厳冬期テント泊していたしなぁ・・・。
えらい時間がかかってテントを張っていたので、何やっているんだろうなぁとは思ったけど、あとで、まだ山歴1年と聞いて納得した。それでは仕方ないかもしれない。
そんなことは後で知ったのもあったが、大晴天だったので、赤岳は行って来たらいいですよ!と私も背中を押した。何時間くらいかかりますかと聞くなど、「?」と思わないでもない質問も出たが、(赤岳は昼前には降りてしまえるので)、何しろ、その日は、超がつく有名ガイドさんが、何人も山に入っている日だったので、誰が行ってもいいような山に思えた。
もし単独でチャレンジする人にとっては、大チャンスだった。(その人は単独だそうだった)。
お天気も超がつく大快晴、午後になる前に降りれば風も問題なかろう、という絶好の山日和だった。
しかし、アイゼントレとか、雪上訓練は受けたことがないだろうなぁ。あの赤岳に登って、必要を見出すとも思えないし・・・。
私は、赤岳を登るまでに、だいぶ細かいステップを踏んだけれど、誰も同じように、地道に実績を積んでからしか登れないという訳ではない。山の良い条件の時に当たる、というのも、実力のうちのような気がするし。
例えば、この赤岳のお兄さんが、次にステップアップしたい時にどこに登ったらいいんだろう?
赤岳から上は、山岳部や山岳会の山だから、ステップアップしたかったら、どこかに所属するしかないのだが、世間の山岳会は、みな高齢化してしまって、ハイキングの会になってしまっている。
口の悪い友人などは、デイサービスになっている、と言う。たしかにそうとも言えない面もなくはなく、安上がりにハイキングに行きたいという人たちの脚が強くなってしまった結果の山、というのが正確な所だ。
だから、価値観としてはハイキングのままなので、大勢で行けばいくほど安くなり、良いという帰結になってしまっている。関心は山にはなく、大型バスで乗り付ける山と変わらない。
つまり、〇〇と言う山は、Aさんには行けるがBさんには行くことができない、という意識は、皆無かもしれない。
という現状なので、基本的に今の登山の世界には、
若い人が単独で積雪期の赤岳を登ったあとの受け皿はない
と思うんだが。
北鎌尾根に未組織登山者がたむろしてしまうような状況がなぜ起こるのか?
たぶん、受け皿がないからだと思うんだが・・・。
余談だが、北鎌尾根は湯俣から入るものだと思っていた・・・湯俣温泉はお酒好きには良い山小屋だと思う(笑)。