Thursday, May 3, 2018

アルパインで落ちるなの本当のところ

■ 「アルパインでは落ちるな」

結局、「アルパインでは落ちるな」、と言われるが、「アルパインでは落ちるな」という言葉では、どのような状況でなのか?が、あいまい。

アルパインらしいルートとして、前穂北尾根を例にとる。

前穂北尾根で落ちると、どうなるか?涸沢の谷底まで、すってんころりん1000mくらい落ちれてしまう。ロープがあれば、それが10mなどで済む。

が、岩場は凸凹していて落ちたら、必ずどこか体を打つ。骨折くらいで済めばいいほう。

しかし、凸凹しているからこそ、登攀できないような人はあまりいない。一般ルートで岩稜が歩けない人があまりいないのと同じだ。

アルパインではダブルで行くことが多いのは、ルートが屈曲しているためだが、テンションがかかったロープは、実質ゴム紐と同じであるため、その状態で圧迫、つまり岩角にあたっているなど・・・が加わると、当然だが、非常に切れやすい。

また支点がハーケンなど脆弱であるため、ロープの伸びで衝撃を吸収しないと、支点崩壊を招いてしまう危険のほうが大きい。

なので、伸び率の大きさは甘受しないといけない。

フリーのマルチでも落ちることがあるが、支点が整備されていて、こちらは墜落はフリーの墜落の範疇と思う。

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