Tuesday, May 1, 2018

適切なプロテクション間隔を考察する

■アイスでリード

やっぱり、確保理論を実感として理解するには、アイスでリードするのが一番いいのではないでしょうか?

なぜなら、自分でプロテクションを設置するから。

まずは立てるところに1本目を入れます。2mと仮定します。

次は?

2m以下なのは当然でしょう。

何しろ、2m+2m=4mでは、40cmのロープストレッチが加わるため、グランドします。

2m登ったら、そこで落ちれば、20cm伸びる。最終支点がある2mの地点から、1m登って、3mだと、30cm伸びる。

2m-(1m+30cm)であれば、70cmのところで止まるでしょう。

ので、とりあえず、1m上の3mで入れることにするとしたとします。

次は?

もう2m先でも大丈夫ですね。

3mロープが出ているので、2m先にプロテクションを入れると、ロープ全長は5m。50cmのロープストレッチ。

3m-(2m+50cm)であれば、50cmで止まるでしょう。

次は?

あとはどんどん、プロテクション間隔は離して行けます。理由は、下のロープのほうが、最終クリップから出ている長さよりうんと長いから。

もう5mロープが出ているので、5mより間隔が狭ければOK。 例えば、3mとしましょう。

5mすでに出ているので、3m足すと8m。ロープストレッチは80cm。

5m-(3m+80cm)= 120cm 120cmで止まるでしょう。

登れば登るほど安全♪ ってわけです。

もちろん、テラスが出てきたら、オールリセットですが…。

まとめると、
1ピン目 2m  1m出ているときに落ちると、70cmで止まる
2ピン目 1m  2m出ているときに落ちると、50cmで止まる
3ピン目 2m  3m出ているときに落ちると、120cmで止まる
4ピン目 3m 

先日みたグランドフォールは、ロープが3mほど出ている状態で最終ピンから3mほど出た状態でクライマーは墜落しました。

すると、3m-3mでグランドしないか?とおもいきや、6m分のロープストレッチがあるので、60cmの伸びがあり、クライマーはグランドフォールしました。

同じことがカムでも学べるとは思いますが、カムはセットが繊細で、カムが外れる事故が多いので、初心者は、かっこつけるより先に50cm置きに取らないといけないです。

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