仙人集会と言うのは、海外遡行同人の集会のことである。毎年、山閑散期の6月にある。
この時期梅雨で岩に登れないし、沢適期。山岳会の総会が多い時期でもある。
海外遡行同人という名のごとく、海外の沢を遡行する人たちの同人組織だ。同人と言うのは、山岳会とは違い、何も教わる必要がない人たちの集まり。
で、なぜか、通称、仙人集会で通用しているんだが… ベテランの集まりっていう意味でもある。例えば、『剣沢幻視行』の和田城士さんなど。強烈なお方揃い。
私は、なぜかご縁で、この集会のお知らせを毎年もらっている。
私以外の参加者は、みんなビッグネーム。
一回目の参加は伊那だったので楽だったが、去年も今年も関西での開催で(関西在住の山ヤが多いため)、今年は、たまたまガイド試験の試験日と近かったので、行こうか、ということになった。
■ ロクスノ
今現在、日本のアルパインクライミング界はあんまり元気が良くないが、例外的と言えるのが仙人集会で、強烈な個性の集まりとなっている。
今年は、ニュージーランドの沢の報告がある予定で、私の主たる目的は、それだったのだが、講演者だった『おれは沢ヤだ!』の成瀬陽一さんが欠席で残念であった…というのは、私は去年マウントアスパイアを検討し、検討ついでに、ニュージーでも沢を歩こうかなぁ~などと考えたことがあったからだ。
沢もいろいろあり、ウォーターウォーキングな所を選べば問題なし。
ニュージーランドは、少しバックパッキングの旅をしたことがあるのだが(もちろん一人で)、とても旅しやすかったし、自然が残っていて美しかったのだ。
気に入った国の一つ。
今年の集会での報告内容。
ニュージーランド南島・カスケードクリーク
台湾・豊坪渓左俣
ソロモン群島・ガタルカナル縦断
台湾 恰堪渓キャニオニング
台湾 湾横断・鹿野渓~宝来渓下降
結局私は一泊せず、帰ったので、台湾の報告ばかりを聞くことになった。若い人の報告で、楽しかった。こういう報告を聞いている年輩の人は、若い連中の無茶ぶりを聞くと、目を細めて喜んでいたりして、おじいちゃんが孫の話を聞く姿を思い起こさせる(笑)。いや、すいません…
おと年は沢にご縁があり、ひと夏で23山行も行ったのに、去年は沢は台風とことごとくバッティングし、わずかに1、2山行。ほぼフリーに捧げたのだが、フリーとて思う存分登れたわけではなく、結局、夏は雨で登れないことが多く、ジム通いに終始した、欲求不満なひと夏でもあったんだよなぁ…ということを思い起こし、急に沢に行きたくなった。
が、今回立ち寄った小川山で買ってきたロクスノ076号のクロニクル欄には、けんじり君とか、大部君とか、仙人集会で常連の発表者の名前を見ることができる。
ので、毎年、周囲の若い衆を誘っているが、全然来ないので、いつも残念に思っている。
今年は私にとってはトシゾーさんと会えるのがうれしい再会だったが、一泊せず帰ったので、九州での沢仲間を得たいという魂胆は貫徹できず、少し残念だった。
最近、三瀬のほうに偵察に行ったんだが、九州では低山は、ヒルでもいそうな具合に真っ暗で、沢もあまり快適そうに見えなかった。いいところは遠くにありそう。
まぁ、ぼちぼちです。
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