Wednesday, August 17, 2016

子なしハラスメント

■ 子なしハラスメント

このような記事が目についた。

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夫婦を苦しめる「子なしハラスメント」

東京都に住む男性会社員(35)は、結婚5年目。同じ年の専業主婦の妻との間に子どもはいない。3年ほど前から不妊治療を始めた。

「何で働いていないの? 毎日何しているの?」

妻は自分の両親に、こう聞かれたらしい。仕事もしていないのに子どもがいないのはなぜか、と責められているように感じ、傷ついていた。「子なしハラスメント」の空気は、夫婦の間をぎくしゃくさせることになった。

ーーーーーーーーーーーーーーhttp://news.yahoo.co.jp/feature/99

世界的に見て、日本と言う社会は多様性に乏しい社会だ。

多様性がないというのはどういう意味か?

みんなが同じ生き方しか許されない、という意味だ。

自分に自由な生き方を許していない人は、人にも自由な生き方を許さない。

自由を熱望しつつ、得ることができない境遇に自らを追いこんで、それを他人のせいだと思っている。

人生は、様々な理由で様々な不都合が起り、今は就職しようにも、以前のような、椅子に座っていれば、ボーナスがもらえるような、生温かい仕事はない。

自分の生活自体が成り立たないというのに、結婚することなんてできない人も多い。生活防衛で結婚したとしても、夫婦二人が生活して行くのがやっとなら、子供は持ちたくても持てないかもしれない。

純粋に生物学的事情で持てない人もいる。あるいは生き方の選択として持たなくても、それは個人の自由で、世間が詮索するような種類のものではない。

本来、大人の社会では、個々人の事情は詮索しないのがマナーだ。

日本にはそのようなマナーは成立していない。この面での日本の社会的成熟度は、他の欧米諸国と比べて著しく低い。

そのような個人の事情に、”世間”がいちいち鼻をつっこんで

”あなたはこうするべきだ”

と断罪する。その人が、どのような苦難を経て、現在の地位にいるのか?なんて、知りようがないのに。

あなたが子供を持たないことを非難したその相手は、不妊治療に何年も苦しんだかもしれないのですよ?

それくらいの想像力も働かない、自称子供の大人が多すぎることが、この国を非常に住みにくい世界にしている。



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