Sunday, December 23, 2012

木魂が入っちゃった?

今日は、八ケ岳の権現岳手前のピーク三ツ頭へ行く予定だったのに、5時になった目覚ましを無視し、11時近くまでベッドにゴロゴロしていたので、結局お山はお預けでした・・・アハハ。 
出かける前に敗退ですね。

とはいえ、先週末は、山、夫が3連続、私が4連続だったので、まぁいいか、と言う感じでもあります。

でも、どの山もハイキング程度の山なんだけど・・・12月は師走の言葉通り、あっという間に逃げる。今週末を充実させないなら、来週はもう年末です。

今日は夫2人でのんびり裏山を歩きました。MY裏山は子供の遊具が置いてあるのんびりした山ですが、とりあえず自然に触れることはできます。

いつも眺める南ア。八ケ岳と比べて敷居が高い山です・・・というか八ケ岳が敷居が低すぎるんでしょうね。

ボランティアボード。

低い山ですが、とりあえずこんな風な道です。ちょっとだけだけど岩が突き出た登山道気分も味わえる。

■ 山ブーム。なぜなら山梨にいるから。

ブログを移転しよう!というわけで色々研究中ですが・・・そのために山関係の記事をコチラに持ってこようと思うので、自分が書いた記事を読み返したりしていますが・・・

たくさん書いているのに自分でもビックリ・・・ うーん、どう整理しましょう・・・。ここ2、3年山がMYブームだったのです。 それでやっと初心者スタートラインに立っている気がしますが・・・。今からが普通の人にとってはスタートラインだよなぁ・・・

振り返ってみると、なんでそんなに山に登りたかったのだろうか?一体何が起こったのか自分でも分かりません。が、考えてみるとあれかもしれない・・・・夫と阿蘇をめぐったときに、一度木霊が入ってきてしまって夜中にうなされたことがあった。

木霊というのは木の精霊で、透明なストレッチボールみたいなヤツです。寝ていたら、わんさか入っていてビックリ。その精霊はただドライブしていたときに入り込んだのです。で、先祖が枕元に出てきて私から抜いてくれました。私の漠然とした理解によるとそれは代々女に入るものらしく、代々先祖から受け継がれたものらしかった。私は金縛りにあったみたいに怖かったのですが夫は平気で私の隣で寝ていました。

あれで山好きになったのかなぁ(笑)? 

まぁとりあえず、なんらかの目標、あるいは生きがいを持たねばなりません。山梨で私ができること・・・そう思うとそんなにないんですよね。やるべきことは。だから自然と親しむのは正しいことです。今持てる機会を生かす。時間といる場所・・・

山梨にいる間は、山にさえ登れたら後は不問。問うべからず、です。

(でも山梨にずっといることになったらどうしましょう(笑)?)

PS チャイムがあらぬ時間になるので何事かとみたら友人が・・・外国人です・・・甲府駅まで送ってきました・・・電車に乗り遅れたらしい。


Saturday, December 22, 2012

標高差300mを一時間 vs 自己責任

一般に、山は「自己責任」と言われます。

でも、Aという山を歩けるか歩けないか? その判断を”自分以外の誰か”がしてしまったら、それはもう「自己責任」ではないのではないかと…。

Xさんは歩ける、Yさんは歩けない、そういう判断をしてしまったら、判断した人の責任なのでは
ないかと思うのですが…

私は自分がその山を歩けるか歩けないかは自分で考えるほうが、より安全ではないかと思うのです。

なぜなら自分より自分の体力を知っている他人がいるわけがないと思うのです。

■ 登れるかどうかの判断の仕方

では、一体どうやって登れるか登れないかを判断するか?というと、今までに行ったことがある山より、ちょっとだけ難しい山に行く。難しいのは、ちょっとだけなので、それは歩けるだろう、という目算くらいはたっているわけですね。

目算違いで、例えば、今年は鳳凰三山の縦走で下山に使った白鳳峠~広河原までの登山道が
非常に大変だったりしたのですが、あれはあれでヒドイ道だったっていう経験になりました。

1時間で標高300mを歩くのが一般的な登山道らしいのですが、それもそれも斜度によりますよね。

私はあんまりピークの高さを気にしていなかったので、この時速、標高300m/hが自分にできるのかかどうか良く分からない・・・ 普段、大体標準コースタイム通りで歩きます。

蓼科山 標高差780m タイム3時間  一時間当たり260m 俯角17.7°
茅ヶ岳  標高差687m タイム2時間 一時間当たり335.5m 俯角14.8°
燕岳   標高差1252m タイム4時間 一時間当たり313m  俯角16.4°

前穂岳沢まで 標高差 670m タイム2時間 一時間当たり335m 俯角11.4°
両俣~野呂側越 標高差290m タイム1時間 一時間当たり290m 俯角16.5°

うーん、急だと感じた場所では俯角がやはりキツイです。

でも、なぁ・・・ 一時間で標高差300mが歩ける人ってほとんどの人が歩けるんでは・・・???

ということは、つまりコレは何を言っていることにもならないってことなんだよなぁ・・・。

うーん・・・

■ 技術度

一体全体、ガイドブックなどにある体力度、技術度、などという目安はどうやって判断するのでしょう?

登山における技術、という言葉自体もとてもあいまいで、○○さんは▲▲山を歩いていい、悪い、
なんていうのは、ほとんど判断した人の独断と偏見のような???

そして判断はもちろん外れることがあるのであり、そのパターンは

歩ける人を歩かせない → 不満
歩けない人を歩かせる → リスク

の2パターンしかない。どちらがリスク高かというともちろん後者。

しかし歩けるのに歩いてよいという判断を下されなかったら、不満が残る。不満には目をつむるしかなく目をつむっている限り不満は膨らみ続けるしかない。

一方リスクに対しては、それを受け入れる体制を整えたり、リスクに対処するスキルをつけたりすることで対処できる。対処しても最後のひとつのリスクだけは残るのだが、それは不満がある場合だって同じだ。

ケガや滑落はリスクゼロにできない。

そうであれば、やはり歩けるか歩けないかの判断は、本人がするのが最も自己責任に近いのではないだろうか?

その判断を欠いた登山で自己責任って言われても良く分からない・・・(汗)

Friday, December 21, 2012

一般登山者の山 vs 山ヤさんの山


最近、漫画『岳』の三歩さんみたいな山男の山の先輩☆と知り合いになったのですが、
ホントに彼らはパワフルすぎてそもそも人種が違うんだな~と心底思っています…(^^;)。

私たち一般登山者の不安、というものを理解するには、山暦40年は初心者の領域から遠く隔たりすぎている・・・山のベテランという人たちが、これくらいチョロい、と思っていることが、こちらには
ものすごーく敷居が高いのです。

一般登山者と山男の差は…果てしなく遠い…とても表現しづらいです…(汗)が、頑張ってみます。

■ いわゆる一般登山者の一例

私たち夫婦はIT業界にお勤め(つまりデスクワーク)の都会人。平素は電車通勤で
通勤ラッシュに耐え、夜は10時以前に帰宅することはめったにない、というような
生活で、夫婦ともどもどちらかと言うと、休日は寝ていたい派でした。夫は学生時代は
帰宅部。妻はかろうじてテニス部経験があるも体育会系というより文系…という感じです。

そういう人たちが山に登り始めた…。理由は転勤してきて山が近いから。他に娯楽がないから。

で、雪山に魅せられたのです。理由が山に近いところに越してきたから、なので、近い山に行く。

参考にしたガイドブックは、もちろん定番ヤマケイです。


とりあえず雪山だけ抜き出します。 そこに書いてある難易度に注目です!!

★積雪期のコース
 ①白駒池~高見石~麦草峠 初級 技術2 体力2
 ②北横岳ピストン        初級 技術2 体力1
 ③天狗岳             中級 技術3 体力3
 ④赤岳             上級 技術4 体力4 ←ココに注目!!

★コースグレードの見方
 初級=未経験者
 中級=ガレ場&急登あり
 上級=岩場あり

★体力度の内容 
 1=3時間未満
 2=6時間未満  ← (体力1と体力2が2倍違うのに注目!!)
 3=8時間未満
 4=10時間未満
 5=10時間以上

★技術度の内容
 1=よく整備された散策路
 2=難所がない登山コース ←(技術1と技術2に注目!! 技術1は登山道ですらない
 3=ガレ場 岩場
 4=注意を要する岩場
 5=極めて注意を要する険路

《考察》
ここから伺えることは、ガイドブックが登山ガイドから一歩退いているってことでしょう・・・
いわゆる山の人から見れば、入門の、さらに入門です。登山ですらないところから指南している
入門の入門なわけですね。技術度1は登山ですらない。

登山と言うのはこのヤマケイガイドブックで言えば、コースグレード中級以下、体力1、技術1
の場所は山ですらありません。


■ 一般登山雑誌 

これは2007年の岳人からの特集記事からの記述です。タイトルは 『雪山最初のワンステップ

★最初のワンステップ
 1.赤岳
 2.西穂独標
 3.唐松岳
 4.上高地散策
 5.仙丈ヶ岳
 6.谷川岳・トマの耳

どうでしょうか? ヤマケイガイドブックで上級にあたる山=いわゆる山屋さんたちの始めの一歩に過ぎないのです。なぜなら、スタンダードは… (いっとくけど、スタンダード=通常コースですよ?別に上級コースってわけでなく・・・)

1.谷川岳西黒尾根
2.五竜岳遠見尾根
3.爺ヶ岳東尾根~鹿島槍
4.涸沢岳西尾根~奥穂
5.槍ヶ岳横尾尾根
6.剣岳早月尾根
7.甲斐駒ヶ岳黒戸尾根
8.北岳池山吊尾根
9. 八ケ岳全山縦走
10.赤石岳東尾根

です・・・(汗)

分かるでしょうか?この(汗)の意味を・・・。いわゆるコースガイド以前のコースが一般登山者にとっては入り口なのです。

つまり自然遊歩道や散策路です。 

とはいえ日本の山は素晴らしいので、遊歩道でしかない霧ケ峰や美ヶ原だって立派な日本百名山です。(この問題の背景には日本独特のコースが整備されていない登山とハイキングの境界があいまいという問題がありますが、それは別途後述します)

■ 新しい登山者の山

さて、では、昨今増えているとされる新しい登山者たちの向かう先は?

手元にあるヤマケイJOY 2010年Winterでは

 燕岳
 北横岳
 黒斑山

こんな山はたぶん私の先輩の山のうちに入らない…けれど人気があるのは事実です。

です。 どれも景色は素晴らしいが体力不要の山…(汗)

つまり、トレースはあり、山小屋は手厚く、それどころか麓には温泉もある山です。

このような現状で、登山技術と言われても・・・技術が一体何なのか?わかるほうが不思議というものです。

■ 登山技術不在の例

北横岳はスノーシューで登っている人を多数見かけます。これは雨池辺りの周遊がスノーシュー適地ということから、新雪の坪庭散策のノリで山頂まで来てしまった人のように思われましたが・・・
はっきり言って雪の状態によって要る・要らないの判断をする、というような発想にそもそもないです。

という私も別に歩けるなら、アイゼンつけなくて雪道を歩いていいのだと気がついたのは、先輩に指摘されてからです。 

なぜなら山の初心者に一般的に山小屋などの目は厳しく、装備不足はすぐにちぇっと舌打ちされるからです。過剰な装備くらいしていないとダメなのです。以前、高見石小屋で中山展望台に行こうとしたら、白駒池に誘導されました(ーー;)山小屋は人を見るのです。

とにかくバカのいっちょ覚えのように冬天狗は10本歯以上!ピッケル持参!と言われ、しゃーないなーって具合です。。完全思考停止ですね。

つまり思考停止が登山技術の不在、ということなのです。

Thursday, December 20, 2012

洗濯物が乾く幸せと山古書


今日も山梨は素晴らしい晴れです。
晴れるとうれしいですよね。

この晴れを見るたびに日経で読んだ、『長野では洗濯物がよく乾く』
を思い出します。

そう洗濯物よく乾きますよね(笑) それが究極の幸せかというと、洗濯物以外にも
色々と重要なことはありそうに思うので、言い切れませんが、干せるなら
干せばいいんだし、気持が良いなら良い気持を味わえば良いんだと悟りました(笑)

適応というのは、おそらく、過去の価値観を捨てることにあるんですよね。

でも、その捨てた価値観を惜しむ必要はないのでしょう…多分。

おそらく人は夏は夏の服を着たり、冬は冬の服を着たりするように『価値観を着替える』
それでもそこにその人の変わらぬ何かがある…それが個性なんだろうなと思うのです。

■ 本を借りてきました。

お山の友人(というにはかなり年の離れた友人ですが…)に会いに行ったら本を貸してくれました。

なんと山の古書! すごいふるい本で、ビックリ~

でも、実は山ってITの世界と違ってドッグイヤーではない。例えるならば亀イヤー。
何十年も前の山行と今は別にそんなに山自体は違わなかったりする。

考えてみればそりゃそうで、地形というのがそんなに急に変わるわけがない。

もちろん植生は、木が育って大きくなったり、鹿の食害にあって草原に花が無かったりするのだけれど、
変化のスパンが長いので、逆に何十年か前くらいの記述じゃないと変化がわからなかったりして…

というわけでこういう本は大変興味深い本です。



Wednesday, December 19, 2012

What Child is This- Lindsey Stirling




■ What child is this… 

このところ、CPRではずっとクリスマスソング特集です。 とはいえ、ところどころに挟まるニュースでは銃乱射事件や寒波の話が・・・

そして、お山の神様は私をどこに連れて行こうとしているのか・・・・

そんな気持を慰めてくれるのが、クリスマスキャロル・・・です。 私が雪の山が好きなわけは、冒険でも、自分のスキルを高めたいのでもなんでもなく・・・ただ・・・このような景色に会いたいだけなんです。


Tuesday, December 18, 2012

読了 『いのち五分五分』


■読了 『いのち五分五分』

この本は、早めのクリスマス休暇で行ったホテルハイジで読み終わりました。

山野井靖史さんのお父さんの本です。

命を懸けて山に臨むような人たちを私は少し理解できません。なぜなら、お山はステキだけれど
私にはレジャーで行く場所…命を懸けて山に挑む人たちにとっての山と遊びに行く山の感覚が
同じわけがない…

そんな風に、すこし遠巻きに眺めていた山野井夫妻ですが…もちろん時々山のコラムなどで
奥多摩の生活が出ていて、山にそもそも住んでしまうっていうのもいいな♪とそっちは田舎暮らしの
憧れから好感を持っていましたが…

この本を読んで、とてもお二人が好きになりました。目標に向けて努力する姿勢は、姿勢そのものを
みたら、大きな目標でも、小さな目標でも同じ。

目標の大小というのは、その”姿勢”についての価値を変えない。けれど、大きな目標を持った人たちは
とても目立つので、小さな目標に向かって努力している人たちにとって、とても良い応援になります。

この本を読んで、山野井夫妻の努力が見えて、なんとなく「私もガンバろっと!」と思えました。

ただ驚いたのは親御さんというのはまったく山好きでもなんでもないってことなんです。

ヨガでは、子供は親を選んで生まれてくるといいます。ちょうど良い試練を選んで生まれてくるんですよね。

確かに思えば、私は早熟な子供だったので親がたいしてしっかり者でなくても良かったから、
しっかり者とはいえない親を選んで生まれてきたのかも(笑)? 

とりあえず、山野井さんのお父さんは、まったく登山素人でした… それでも69歳で富士山に
登ってしまっている…(汗)

これが先輩が「ステップアップとか考える必要ないよ」という理由ですかねぇ…このお父上は
息子夫婦の”ガイドで”登っています…ザイルで引っ張ってでも登らせる、ということで
素晴らしい感動の登頂だったようですが…

こうした励ましが無ければ、1人でも富士山に登るんだろうか???? 

ステップアップとか考える必要がない人はきっと登る理由が人間関係上で重要な節目にあったりして
それでその重要な人物とともに登り、登らせてもらい、という心の交歓が大事なんだと思う。

でも一般登山者の登り方はそんな風ではない。ただ山と話をしたくて登るのだから。だから
私のように1人で1人だけの文脈で山に登りたくなってしまった人にはステップアップというのは
とても重要なのだ。まず第一につらかったらすぐに降りるのだからして(笑)

■ アルピニストも登った普通の人も登れる山

こういうアルピニストというか海外の高山に登る正真正銘の冒険家というような人たちは
てっきり日本の山には登らないのかと思っていました。 なんかイメージが沸かなくて…

と思ったら、金峰山に登っていたりしてなんだか親近感を持ちました。私も金峰山気に入りました。

参考までに山野井さんたちが登った山
天城山、安達太良山、大菩薩嶺、櫛型山、乗鞍岳、谷川岳、金峰山
高水三山、笠取山、三頭山、日光白根山、妙高山、火打山、飯豊山 屋久島、富士山

■ 選択とは犠牲を払うことだ

山野井さんの生き方をお父さんの語りから垣間見て、思うことは、

選択する、ということは、その選択について回る代償も引き受けるということだとつくづく思いました。

多分、普通の人は、選択の結果の代償は払いたくない。だけど、選択の結果の成果は得たい。

だから何事も成し遂げられないポイントで右往左往することになる。

例えば痩せたいといいながらランチにビールを飲む。それは痩せなくて当然ではないかという選択ですよね…

そういう風に普通の人は、やりたいといいながらそれに必要な犠牲は払わない。

だから痩せることはない。

目標を達成するということは、それに必要な犠牲を払う、つまりは自分の本当の望み以外のことは
捨てる、ということなんだろうな…

捨てるということ…それは大なり小なり、怖いことなのです。

私は自分で捨てる勇気が無いほうだとは思いません。多くのものを切り捨て、それによるデメリットも甘んじて受け入れてきたつもりです。

けれど、そういう人は足を引っ張られる。一緒に負け犬クラブに入ろうよと足を引っ張る人が一杯いるのです。そんなに頑張らなくていいといって…

でも、こうして本の中だけであっても、さらに上を行く人たちの存在を知ることでとても勇気付けられました。

代償を払う、その怖さを乗り切る勇気、捨てる勇気を見習わなければな、と思ったのでした。

自由を生かすも殺すもまた自由


昨今は山ブームと言われています。

でも…その山ブームの恩恵は、山岳県の山梨からは果てしなく遠く見える…そのわけは・・・・

まるで地形的に山に囲まれた盆地が証明するかのように、この地が閉じた情報の届かない土地だからです。

■ 怒涛のような情報が入ってこない

しばらく前、都会から越してきて7年の先輩格ともいえる友人が

「こっちはラクよ~。余計な情報が入ってこないから~」

と言ってくれましたが… (そう都会にいると情報過多で疲れます・・・)

余計な情報どころか、必要な情報も入ってこないかもしれない…(--;)?

ということは何を意味するか?

■ 情報怠慢

というと 情報に対する怠慢がダイレクトに反映される、ということだ。

気をつけていないと本当にウラシマ太郎です。リスクに対してはきちんとした備えをしておかなくてはなりませんね。

しかし、それは逆に言えば、古き良き伝統も残るということ。

その古き良き伝統はお宝です。

けれども、その”お宝”は、視野が狭まり、”井の中の蛙”に陥ってしまった目にはお宝であるということがそもそも評価できません。 結果として起こるのは持ち腐れです。

そこで、何が起こるか?というと、持ち腐れ状態を見かねた都会人がやってきて商売をはじめる。そして、それが軌道に乗る。

そうするとどういうことになるか? 

地元の人の目には、「あんなにも当たり前のことで金を取るなんて」 ということになる。

だから地元の人は置いてきぼりを食らったような気持も混じり、羨望混じりの損した気分で指をくわえて、地元のお宝でちゃっかり儲けてしまっているように見える。結果、都会人を嫌う…

けれども…どこに発端があるのか?というと、それは情報に対する怠慢にあるのです。

田舎でウラシマ太郎になってしまうリスクは、インターネットの普及で、限りなく小さくなりました。

望むならコントラコスタタイムス(サンフランシスコベイエリアのローカル新聞)を毎日読むこと
だってできるのが現代社会なのです。

それは場所に依存せずにどこに居ても、精鋭的といえるほどに情報通になる自由がある、ということ。

むしろ情報上の自由は都会より上なのです。なぜなら都会のように情報を一方的に浴びる必要がないからです。

その自由を生かすも殺すも、それもまた自由なのです。

Monday, December 17, 2012

北横岳・・・山の強さと人の弱さ


■ 同じものを見ても、違う姿が見えるってこと・・・

今日はとても幸せな日でした☆

理解されるというのは本当に安心できるものですね。

前日に強く周囲の人との世界観の違いを感じたので、余計に今日は世界観が同じであることを
感じて、安堵したのかもしれません。

私と同じように都会から移住してきた友人との山を散策して、母なる自然から感じることをお互いに話し合いました。

昨今の山ブーム…私はその山ブームの流れに含まれる一滴の流れなのかどうか分かりませんが、古くからの山ヤさんから見たらきっとそうでしょう・・・。

都会からは遠い”自然”。自然に触れることに大きな価値を見出しています。

なぜなら、自然から人間行動の過ちを学ぶからです。

山に登る。山頂では風が強い。

もしこの大地に山が無ければ、どうなってしまうのだろうと想いを馳せる・・・この風は、山岳地帯が
あればこそ、そこに雪を降らせる。山が無ければ、ただのっぺらぼうの大地の上を猛烈なスピードで駆け抜けるのだろう…。

そこは人が住める大地なのだろうか?そのとき私は立っていられるのだろうか? 

この太平洋の西の端のちょっぴりだけ残された大地に人が立っていられる、それだけのことでさえ
そこに山があるおかげなのではないだろうか? 

多くの人が嫌う険しい大地・・・その険しい大地の隙間に張り付くようにして住んでいる人間たち・・・
厳しい自然とそこに済む野生動物・・・住まわせてもらっているのは一体どっちなんだろう?

もし、山が無ければ雪も降らず、したがって沢も無く、したがって河川もなく、そして人はそんな
場所で生きられるか?生きられないだろう。であるならば、今、私がこの山頂に立てるということは
やっぱり山のおかげではないのだろうか?

今日は3日前の寒気の中の快晴の時とは打って変わって、暖気により一旦解けて固まった雪で、
まるで冷凍庫の霜のようにツルツルでした。

連れて行った友人は雪の山が初めてだったので、雪用長靴。 今日のコチンコチンの雪では
ちょっと歩きづらかったかもしれません。

けれどもたっぷりの雪の中に埋もれて、ウエアに守られながら、2人でパンをかじりました。おいしいね。

自民党圧勝のニュースには、2人とも、とても落胆していました。

なぜまた同じ過ちを犯そうというのか? あれだけの災害から人は何も学ばなかったのか?

人は自然の一部に過ぎない。人には自然が必要だけれども、自然には人は必要ではない。

ありとあらゆる瑣末なことに、一喜一憂するのは人の定め。それが肉体と言う二元性の世界に住む人間としての勤めなのだ・・・すべての人が平等に持つカルマ。人はカルマにおいて平等なのだ。

翻弄され、打ちのめされ、喜び、決して、思い通りに行くことはない。けれどもそれが一体何なのだろう…?思い通りに行かない中を歩くこと、そしてそのことを憂うこと、そのものが人間性なのだ。

山は山。いつも同じ山なんだから…低気圧が来ても高気圧が来ても、同じ場所。

それを快晴と言って喜んだり、曇りだといって残念がっていたりするのは人間側の感受性に過ぎない。

いつも変わらぬ山に強さという本質を学びたいと思った今日でした。













これは帰りに寄ったお蕎麦屋さんで。大変おいしいそばでした。定番化決定です。

Sunday, December 16, 2012

ユニクロとワークマンで山は登れるか?

■ユニクロとワークマンで山は登れるか?

ここには2つの結論と2つの真実があります・・・

 結論① 登れます。ただし、山のベテラン。

 結論② 登れません。なぜなら初心者ほど手厚い装備が必要だから。


マンモスマークのマムート、かっこいいブランドとして登山者の憧れ。着ている人が多くて、山もファッションが入り口って人が多いんだなぁと実感する。

山歩きは素晴らしい・・・山というか自然の中を歩くのは、単純にとても気持が良いです。

風を感じる。新鮮な空気を吸う。陽の光を浴びる。

人間も動物も、植物もいきとし生けるものなら、すべての生き物が共通に感じることができる、シンプルで原始的な喜び。

それに、高額な衣装は要らない。

けれども、お山の美しい顔は、山のたったの半分。もう半分は風が吹き荒れ、雨が叩きつけ、そして日が容赦なく肌を焼く、厳しい自然。

そして、山のステキな面から、過酷な面への表情のチェンジが、信じられないほど激しく極端なのが、山なのです。

証拠に昨日は、立っていられないほどの暴風をもたらした低気圧は、今日は快晴のあっけらかんとした天気をもたらしました。たった一日のことで。

そういうコロコロ天国から地獄へ状況が変わる自然を相手にしたとき、

 ①天国に照準を合わせ、地獄のほうは耐えるスキルを持っている人=ユニクロ&ワークマン

 ②地獄に照準を合わせ、天国のほうはオーバースペックで過ごす人=登山用

です。

どちらも同じ自然です。ただ自然の優しい顔に照準を合わせるか、厳しい顔に照準をあわせるか?

その判断の分かれ目は、

・自然に対応するスキルがあるか? 悪天候に対する知識、防衛体力、体力、生活スキル、地形を読む力

があるかないかです。

 ある人 ⇒ ユニクロ&ワークマンコース

 ない人 ⇒ 本格登山用品


■ 登山初心者で自然初心者だったら、迷わず本格山用品を。

ずばり言いましょう。ユニクロやワークマンで買った安い製品で良いのは、山の本物のベテランだけです。

山の初心者を自認するだけでなく、自然そのものに対しても、初心者であると自認する人は、高額な登山用のウエアは、カネで済ませることができる安全だと思ってください。

山で安く済ませることができるのは、山を良く知っているからです。

知らない人は、いくらオーバースペックであっても、一番悪いときを基準に合わせるしか
ありません。でなくては、自然という過酷にも、二面性をコロコロ変える対象に自分の命を預けることになり、まるでロシアンルーレットです…

山をロシアンルーレットにしないためには・・・オーバースペック大いに結構。

大げさな装備でバカにされるだけなら、命というリスクはありませんが、ユニクロワークマンで少々ケチっただけで、命の危険にさらされます。

それが山の2面性です。厳しくともさわやかな山…

山に謙虚であろうとすれば、やはり一番悪い状況のときを考え、最低限の装備(ギア)とウェアは必要です。

山を始めるには10万円。冬山を始めるにはプラス20万円。

それが山の世界では通例です。

自分自身が自然に対する対応力を見につけていないと自覚する方はもちろん、自分で地図を見たりするのと同じように高いウエアは必需品です。

参考までに私が必要不可欠と考える三種の神器とこれだけあれば山に登れるウエアを書いておきます。


■初心者向け装備買い揃えリスト

《ギア》
①靴  これがないとそもそも歩けない。買い替え不要になるには、最初から2~3万の靴を買う。ここにはお金をかけて、時間もかけるべし。靴には何もケチってはならない。

②カッパ レインウエア。雨の日は出かけない。天気予報を良く読む。というのなら、
     5000円程度の安いモノで充分。将来ゴアに買い換える。

③ザック 背中に合うと登りやすい。どうせ今から山に行く旅に必要になる。

④ヘッドランプ アウトドアで不覚にも夜になってしまった場合に備える。

⑤ツエルトまたはレスキューシート
      山の常識です。 細引きも必要です。

⑥下着  化繊であれば可。


《ウエア リスト》
 ①コットン以外の下着
 ②アウタージャケット ゴアテックスのカッパで代用OK
 ③山のパンツ  山用の化繊のズボンがいいです
 ④山用のタイツ 化繊

《あとでも良かったり日用品を代用できるもの》
 ①中間着
 ②手袋
 ③ストック  なければ木の枝を拾います。
 ④帽子 
 ⑤マフラー
 ⑥サングラス

《その他の必需品》
 ①地図
 ②コンパス

≪関連記事≫
4月のレイヤリング
ファッションとビレイの意外な関係
ユニクロダウンの保温実験

■ 2017年5月追記

この洞察は、今現在も生きていると思います。私はユニクロの山屋を見ると、ベテランだな~と想像します。むろん、メタボになっている人は外します。ペテランというそうです。

一般に、若い男性で、ウエアが高額ブランドで固めてあると、ちょっと大丈夫かな~ファッションで山やってるってことは、大事な部分がお留守じゃないかな~と心配になります。

特に、縦走路でアークテリクスだけで固めている男性を見ると不安になります。

アークテリクスはクライミングブランドですので、クライマーでもなんでもない人が着ると本来は気恥ずかしいハズ。もしかして、アークがかっこいいという情報は、山の雑誌ではなく、ファッションブランドのビームスあたりから仕入れた情報では?と思うからです。ビームスは、ファッション界では権威ですが、山の世界では、ド素人さんです。

一方、クライマーがハーネスなどでアークを持っていたら、かなり行けてるクライマーかも?と思います。トップブランドだし、ハーネスはお金をかけるに値するポイントだからです。

一方同じアークテリクスでも、縦走路では、ただの不必要に高額なファッションってだけです。縦走メインなら、モンベルなどは、機能性も高く、価格も安く、手堅さや堅実さを感じさせる選択です。

山に来る人が増えることは、日本の自然の美しさ、大事さを理解するうえで、きっと良いことだと思うので、入口がファッションにしろ、なんにしろ、いいことかな~と思いますが。

ユニクロの若い人がいたら、たぶん、まだ山のウエアをそろえているところなんだろう、というのが感想です。

鍋山行はハイグレードハイキング

■ 山、三連チャン

今日は山の先輩主催の「鍋山行」に行っていました。

実はおととい(北横岳)も、昨日(蓼科山)も山に行っていて、山、三連チャンなのですが(汗)
これは友情山行というか、サイトの手伝いをしている友人の山行なので、外すのは私のポリシーに合わない。外すべきでない。

実は、バヌスワミの来日でこの日には貴重な話を聞ける機会が企画されており、それはぜひともスワミにはお会いしたかったのですが・・・先週ちょっと東京へ出ていたら、中央線は15、16は運休だったのです。神様が山に行けと言っているような気が(笑) 気のせい?

実は、私としては、単なる鍋山行なら、”好きな時間に山頂で会いましょう”的な企画が好みなのですが・・・

先輩は山のプロなので、この山は地図読み山行でもあり・・・(汗)それは一体どんな山行かというと
”ハイグレードハイキング”の世界でした…(汗)

地図読みなので地図を見ながら行きます。これは懐かしい5万分の1の地図。

なので、”山頂で会いましょう”ができない・・・。そこで仕方なく8時集合・・・(汗)

なんだかこの連休で一番の早起きをしてしまっているような・・・(汗)??

というわけで、集合はふもとの神社です。





このような結構な急登です。上は崖で危ない!!




登る山は名もない山です。甲斐駒の前衛。名もないというのは国土地理院の地図に地名がないだけで実は無名に思える山々にも、昔から名前は伝え聞かれており、八頭山という山です。

で…道なき道を行きます…

はぁ~!! この3日間で一番タイヘンな山でした!!

めちゃ急登!そして、なんとも…左右が切れた細い痩せ尾根を渡ったり…ココってコケたら、下まで転がっていくなぁとリアルに想像できる場所が、連続します。

想像力が逞しい私は、すごくリアルに想像できてしまい、本当に怖かった!!!

というか、昨日の蓼科山の暴風の山頂より、リアルに滑落の危険を感じました。




■ 山で酒? 正しい大人の遊び方

とはいえ、山で食べる鍋はとってもおいしいですね! 

今日はみんなが食べ物を持ち寄って…こういう交流を目的にした山行も楽しいなと思いました。

和気藹々。しかし、その和気藹々をやっている山の山頂が、「ハイグレードハイキング」なのですが・・・(汗) 

鍋山行にかける労力=ハイグレード・・・。つまりハイグレードな技を使ってやる、その山の、
ご褒美が鍋! 鍋一つのココまで労力をかけて遊べる・・・それこそが”正しい大人の遊び”ではないでしょうか(笑)?





 ■ 飲みすぎだってば!!

しかし、反省は、飲みすぎです・・・(><)

登りもタイヘンだった山…下りはさぞかし大変だろうということは、想像に難くありません…

…が…自分の酒量を知らない人もいたらしく…。

転倒、転がる…千鳥足でヤブに引っかかる… もう!「一人の象さん、くもの巣にかかって遊んでおりました~♪」 そういう曲がありましたが・・・子供心にそれってどんなシチュエーションやねん!
と突っ込んでいましたが、見ました! リアルにヤブに引っかかって遊んでいる大人!!

まずもって平地でも足元おぼつかなさそうな人が急斜面にいると、バランス感覚の問題ではない!

おわ~!!と見ているこちらの寿命が縮むようでした…(汗)

もっていたスリングで確保です!! (って夫がやってくれました。私がスリングを出しました・・・汗)

いや~運転中だけでなく、山でも酒はご法度ですねぇ…

以前、雪の天狗岳で出合った若いガイドさんは酒は決して飲まないとそれが職業倫理であるという風にいっていましたが、それは仕事中は、やっぱりしらふでいたほうが、いいかもしれませんねぇ…と納得しました。

ただ山の中で食べる鍋もお酒も本当においしい! 楽しい会話があるともっとおいしい!

昨今の、形式に囚われ、山小屋のお客処理の都合で、流れ作業のように処理される”登山客”としての山…そうした型にはまった山が山だと思っている、今の山ブームの中で、失われつつある貴重な”古きよき山経験”かもしれません。

私は菊池の出身なのですが、小さい頃、菊池渓谷で、母の故郷の友人がやってくれたすき焼きは
子供ながらにとってもワクワクして楽しい経験でした。その頃はまだ6つくらいだったと思いますが。

外で食べるご飯、みんなおいしい。

けれど…イマドキは、キャンプ場とか、テント場とか人の手で管理された場所で、お金を払って楽しむものに成り”下がって”しまいました・・・そう、誰にでも門戸が開放されたレジャーです。

そうではなくて、むかし、焼き芋を焼いたようにただそこにある自然を楽しむこと…

それはハイグレードハイキングを地で行くような達者モノだけに許された究極の贅沢になってしまったんだな…この現代という時代は…

私にはまだ許されないそんな贅沢を、ちょっと背伸びして味わわせてもらった山、でした。

なんと悲しい時代に生きている私たちでしょう・・・人の能力は衰え、お金を払って擬似自然を味わう・・・そんな想いが駆け巡った山でした。

帰りの車窓から見えた見事な富士山・・・今日は360度快晴でした。もったいない山日和り!

それでもやっぱり私は手厚く保護された登山道を歩く山からでも、自分の足で歩き、自分の頭で考えた山に登ろう・・・それが私の実力であれば、それを受け入れるしかないな・・・と思いました。

足るを知る。 サントーシャ、はヨガの最初の教えです。

Saturday, December 15, 2012

あと13mで敗退の雨の蓼科山

■ 今日は蓼科山に行っていました。

今回のヤマレコ

予報は雨。前日の快晴とは打って変わって、気分もどんよりな日です。 

道路の状態は濡れています。

案内板。

でも登山道はラッセル不要。なんともない。

すぐに分岐。登り始める。

最初はアイゼンをつけない。なぜなら、アイゼンをすぐにつけるとあまり足を置く場所について考えないからです。アイゼンが無くても歩けるなら、無しで歩いたほうが歩くことに対する注意力が高まるような気がする。

足をどこに置くか?どこに置くと滑らないか?置く場所の斜度は?置く足の向きは?そういうことを考えるときの頭の使い方は、まるでパソコンがバックグランドでセキュリティソフトを動かしているようなもので、ほかの事を考えながらでも自動的にできるようになるのがいいんだろうと思う。

標識もちゃんと出ていて、道迷いの心配はない。

樹林帯。風は大丈夫です。

道としては前三ツまでの急登を思わせる箇所があり、なんとなく変化に富んでいて好きです。

 幻想的? 結構人は入っていて、下山する人たちとすれ違いました。おじさん、若い人、おじさん、若い3人組。

登りは結構しんどい。

まだまだありますが・・・風も雨もたいしたことはありません。

この坂はシリセードによさそうですね(^^)

 やっと森林限界を超えてきた。

とりあえず一本。

風は強いですが、行き先は明瞭です。

下から吹き上げる風なので、落ちる心配もありません。


ただとても霧が濃くなってきたけど・・・

風は強い。飛ばされそう。ただ進むべき道は分かる。

がこんなに・・・(汗)

敗退決定。

だって足元のトレースも怪しくなってきたので

また次回来ます。

降りると決めたら雪の道はコケテもいたくないので、気安さもあり下山が早いので、もう中腹です。


途中、新しめのテンの糞が。

マイカーだから要らないけど、バスの時刻表。

帰りは定番の小斉の湯です。600円。

■ 撤退ポイント?

今回の課題は、撤退ポイント。

前日にわかっていたことは

・気温が高い。
・風が強い。
・天気が悪い。

山としてわかっていたことは

・結構急
・単独峰で風が強い

気温が高いので、雨だということはみんなから言われていました。が、レインウェアはすぐ出せるようにはしてありましたが、最初から着ることはなく。

というのも、雨はほんの少しでした。

冬のシェルはそもそも防水仕様だし。 暑いだろうというので、一番下のレイヤーに
ファイントラックのドライレイヤーフラッシュドスキン、その上にウールのアンダー、その上にR1フーディ、を重ね、最初はいつものソフトシェルで出発しました。

R1フーディはコレ一枚でバラクラバにもなり、頭も覆えるスグレモノ。これとフーディニを重ねたレイヤリングをパタゴニア神田店のお姉さんに奨められたんですよね、私はすごく冬山で暑いので。

気温は胸元の温度計で2~3度と高い。頭上の樹冠の雪はしずくになって降ってきます。

雪は雨で締まって、冷凍庫の霜もような状態です。そういえば去年もそうだったなぁ。
雨が降ると雪が締まる。

というわけで折角借りたスノーシューは出番がなかったのですが、ラッセルはないほうがラクなので。普通によく踏まれた雪道でした。ところどころ、ヨイショ!という大きな段差があるも、急登と
緩やかな部分を繰り返すのでそう疲労も溜めることがない。

ただ急なのぼりで汗をかくので、いつも来ているパタゴニアのソフトシェルは暑くなり、フーディニに換えたらとても快適でした。そのままフーディニのフードを被って暴風の岩場に。

風は多分風速20m近いはずなのですが・・・とりあえず下から上に吹き上げるので、そんなに危険を感じず足元も見えたのでいけるところまでと進みます。

撤退は

・風に危険を感じたら
・足元が見えなくなったら
・ホワイトアウトしたら

のどれかが決断ポイントだろうと思っていました。 最後2517のポイントで、先が見えなくなったので撤退。 あと13mだったんですが。

まぁ特に登頂にこだわっているわけでないので良しとしましょう。

今回は、手袋がポーラティックの最近新調したのにしたのですが、湿雪には向かないなと思いました。霧のようになった湿度を吸いやすい。気温も高かったのでいつもの100円の手袋のほうが
早く乾いてよかったかも。

靴は最厚手の靴下に中敷まで新調したのですが相変わらずな履き心地でヒールカップは抜けそうですが、これはもう仕様かも・・・。とりあえずつま先で立っても大丈夫なのでもうこれ以上フィット感を追及するのはやめます。

あとはフーディニにはすごく信頼を増しました(笑)

今回は行動食だけで行動したけれど、特に問題もなかったのは、登って帰ってきても10時出発14時半下山口と4時間半の山だからでしょう・・・山頂で敗退を決めたのは、13:00ごろなので、
登りに3時間、下山に1時間半。

蓼科山は思っていたより楽しそうな場所でした。前日に北横岳ロープウェイで北横岳にも行っていましたが、あちらはたったの45分の登りなので・・・蓼科山は新定番にいいカモ・・・。登山口も
車から近いのがいいですしね。