Tuesday, August 12, 2014

歴史の厚み

■ 今日はボルジム

今日は三つ峠マルチの予定にしていましたが、雨で中止。

せっかく予定を開けていたし、仕方ないので、ボルジムに行っていました。今日はだいぶ登りました。

新しいリード壁が出来ていました。 5.8と5.9をリードし、ボルダリング課題を色々こなし、最後は、ザックを背負って登ってはクライムダウンというのをやって、だいぶ疲れさせてから帰りました。

黄色の課題も結構出来るようになっていました。ホールド付け替えで課題がやさしくなっていたのでしょうか・・・?

今日は初心者の人が多かったのか、ムーブがきれいだと褒めてもらいました・・・(^^;) みんなの気のせいかも・・・? だいぶフリは分かるようになったんですが・・・。

しかし、長いこと靴を履いていると足がいたいです・・・

■ 歴史の厚み

昨日は御坂山岳会の例会日でした。

例会は、夜8:00からで、遅いので、私はいつも甲府に帰ったら夜11時は超えてしまいます。

昨日は先輩が、会の月報をまとめたキングファイルを貸してくれました。 じゃーん。

この厚み・・・ さすが60年の会!

これだけの山行の積み重ねがあるんですね~

・・・それはひっそりとデータが生かされることなく、死蔵されているなんて、なんてもったいないのでしょう。

私は書籍が大好きで、大学の頃は司書として大学図書館で、整理の仕事をしていました。

図書整理の仕事とは、図書の内容にそって、書籍があるべき本棚に収まるようにすることです。日本は十進分類法を取っています。

思うのですが、過去の蓄積(書籍など)を生かすには、多くの人の目に触れれば触れるほど良い、ということではないか?と・・・

というのは、文章は、読まれて初めて文章となり、言葉は聞かれて初めて言葉となるからです。

目に触れないことには、何の感動を人の心に起こさせることもない。情報も役立つことがない。

読まれればそれだけで、その文章に使命はまっとうしたと言うことだと思いますが、文章の素晴らしいところは、消費されても減ることがないということですね。

大抵の価値のあるものは、消費されると価値を失うのに、重ねれば重ねるほど価値を重くするのが言葉や記録です。

しばらく読んで楽しめそうです。

■ 回数券

こちらは、私のクライミングの歴史です。 回数券が二枚目、終わりました☆

山岳会に入会したのが、3月。回数券を買うようになったのが、5月。8月の現在で、習慣的にクライミングに接するようになって、4か月です。

22回・・・

 5/14、15、21、24、28、
 6/2、4、6、7、11、、22、28、
 7/2、9、11、17、24、30、
 8/6、11

です。小瀬のクライミングウォール回数券は3900円です。 7800円で3か月楽しめたら、すごくいいアクティビティですね。

■ あきらめず、期待せず、リードを頑張ろう

クライミングは、習得をあまり急いでも仕方ないかもしれません。 何しろ、

 1年目: エンジョイクライミング
 2年目: リード

位の話だと思います。

師匠はリードするのは早ければ早いほど良い、という意見でした。

私もスポーツクライミングのリードは早ければ早いほど良いと思います。何しろ、リードする人でないと、ビレイができるようにならないからです。

上手なビレイは自分がリードするようになると良くできるようになります。 登る人の気持ちが分かるからですね。

ただスポーツクライミングのリードと、マルチピッチのリードではまた話が違うような気がしないでもないのですが、どうなのでしょう?

それでも、易しいところからリードしてみると言うのは必要だと思います。

ともかくシステムを理解していないとセカンドではあっても、トップが動けなくなったときに、にっちもさっちもいかなくなりますから。





山は総合力 バットレスは1年目では難しいですね

■山は総合力

山は総合力なんだが、そのことが分からない人は多い。

というのも、総合力って言われても、漠然としていて、つかみどころがないのがその理由だ。

総合力その1は、行き先を自分で選べる力だ。 

ガイドブックを見ても良いから、自分の現在の力にあった山を選べなければ、すぐ遭難してしまう。

よくガイドさんの苦言にあるのは、高尾山に行って、その次にすぐに北穂に行ってしまう若い人など。それを自分で選べない人が増えているのが、昨今。

高尾山は山の定数13くらいだが、北穂は60. つまり5倍ほど難しい。天気をシビアに判断しないといけないし、装備もそうだ。

自分に何が出来て、何ができないのか、見極める力、が必要だ。

■ 本チャンクライマーを作る、現実的なプラン

私は今年がマルチピッチ1年生です。一般的に登山をする人は、クライミングをしないので、クライミングは元年です。

最近、北岳バットレス第四尾根を目指して頑張っていますが、1シーズン目での達成には、無理があると結論しつつあります。

一般に

1年目: 単純にスポーツクライミングを愉しむ
2年目: 外岩スポーツルートのリードを開始: (クライミングを始めてから1年後)
3年目: アイスのリード、マルチピッチのリード

となるのが、現実的で、無理のない自然な進捗のようです。そうこうしているうちに、先輩に色々連れて行ってもらって、

 ・マルチピッチのクライミング自体の経験値を積む

となるのが理想でしょう。マルチピッチは特に経験だと思います。

私の経験から行っても、バリエーションは一般ルートと違い、現場でしか分からないことが多いですから。

会の女性クライマーは、マルチを自分でリードしようと意識し1年かかったそうです。

逆に言えば、プレッシャーではない、内発的な自覚を期待するためには、漫然とよく分からないまま、セカンドとして、先輩の後について、丸2年くらいは、経験値を積むために下肥として、入れてやる必要があるわけですね。

もちろん、そのまま漫然と先輩について歩くと 万年セカンド、になりますから、漫然とではなく、意識的に、自分がトップで登るつもりのほうが上達がより速いわけですが、特に早くトップを登れと言うプレッシャーを与えなければ、自分でトップを登れるという自信が、自然発生的に生まれるのに、これくらいはかかるという意味ではないでしょうか?

クライミングの筋肉は3か月ではつきませんし、マルチではスポーツクライミングのゲレンデと違って落ちれません。

≪本チャンつるべデビューの条件≫
①外岩スポーツクライミングのリードで10a
②支点の作成や懸垂下降が正確に行える
③危険予測が出来る(落石、天候など山の総合力)

です。

そのために必要な経験、を蓄積するために必要な期間が

・楽しいクライミング1年
・意識的な外岩リード1年

だと思います。

三つ峠マルチピッチをセカンドで1度、連れて行ってもらっただけで、2度目にリードしている私は、急ぎすぎだと結論しました。

私は、登山から、一つ一つステップアップしてきた登山者なので、危険予知能力が優れています。

その危険予知能力と言うのは、このままのペースで行けば、怪我をするな、とか、このロープワークの稚拙さで行くと、時間がかかりすぎ、ヘッデン下山になるな、などを含めた危険予知能力です。

ほとんどのセカンド専門登山者の人に欠けているのは、これです。なぜ危険が認知できないのか?というと、ずっとトップに何もかもお任せなので、

自分が出来て、何ができないのか、見極める力

と

そのために自分でプログラムを考えて努力する力

が欠けているからです。 単純に言えば、独学力、です。

もちろん、教えてもらわないとできないことは教えてもらう、という判断を含めて、の独学力、です。

上記の本チャンつるべデビューの条件を考えてみると、私は

①スポーツルート まだ5.7リードレベルです。今は5級マスターを目指しています。

②支点、懸垂下降は、アルパイン1年生としては十分なレベルです。 

③危険予測はできますが、予測できた危険に対応する力が、未対応かもしれません。

四尾根は途中で敗退しても、登っても同じくらい時間がかかってしまい、逆に敗退の方が、落石などの危険が大きく難しい、というリスクがあります。

となると、落雷が迫ってきそうだったら、ぬれねずみでビバークするしかなくなります。
時間切れで夕方になってしまったら、夜間登攀はありえないので、またビバーク。

ルートを間違ってしまったら???ビバークして済めばいいけど、進退窮まりますねー。

ギリギリ山頂についたとしても、一般道の下山も夜間は危ないので、できれば、しないほうが好ましい、となると山頂ビバークです。

①はそう急いでもつくものではありませんし、何より、自分の登攀力は、自分自身を守るものです。

他の二つは自分を含め、パートナーを守るものです。

Monday, August 11, 2014

夏休み企画 REEL ROCK 8 TRAILER 上映会のお知らせ

■ 上映会のお知らせ

ReelRock というのは、たぶん、Real Rockをだらしなく発音して、”悪い子ぶり”を発揮したもの、と思うのですが、ホントのところはどうなのでしょう?

私はアメリカに2年いたことがあり、それもサンフランシスコ郊外でしたので、この辺のカルチャーには、なんとなく親しみがあります。まぁ私がいた頃はすでに90年代だったので、ヒッピーカルチャーと言うのはすでに廃れた後のことですが。

現在、そうしたヒッピー的なムーブメントを継承している動きといえば、シリコンバレーです。IT企業群ですね。IT企業は、既得権益に守られた伝統的企業のアンチテーゼです。インターネットを生み出し、アップルを生み出しました。 ヤマレコはその流れを引きづぐ企業です。

ヨセミテは、ロッククライミング史の強烈な1ページ目を作り出した場所です。そうした原点が確認できるビデオ?かどうかはみてみないとわかりませんが・・・。




これは予告編です。

■ 一回見れば気がすむ

で、こちらが、アメリカの本物のURL。

http://reelrocktour.com/

日本でReelRock8と検索すると、なぜかこのURLにはヒットしません。2次情報ばかりヒットします。

さらに言えば、日本語字幕付きDVDの販売サイトばかり、ヒットしますが、コレも感心しません。

海外の情報に接するときは、海外の一次情報に接しましょう。 なぜなら、たいていの日本のサイトは、訪れる人の無知に漬け込んだボッタクリが横行しているからです。

日本語字幕をつけるのは大変な手間なので、その分高いのは別にボッタクリとは思いませんが、このReelRockに関して言えば、本家からダウンロードできますし、ダウンロードしたら、たったの24.98ドルです。

http://www.bigupproductions.com/films/reel-rock-8/

その他の回も予告がまとめて見れるサイト

http://www.bigupproductions.com/films/


こんなもん、一回、見たら気が済んで、永久保存版DVDなんて、すーぐ本棚で埃をかぶるに決まっています(笑)。

ので、最初からアメリカ版ではそれくらいの値段がついているわけですね~

こういうのは、同じように興味がある仲間と、親睦を兼ね、映画を見るつもりで見るのがおススメです。

と言うわけで、13日に上映会を行います。

場所は当方自宅です。夕方7時から。 駐車スペースがない以外は、入場者まだ行けそうですので、ご興味ある方はご連絡ください☆

飲食費とダウンロード費用の頭数割り、なので、数は多いほうが安く見れます。

当然ですが、字幕はありませんので、あしからず・・・ 現地では、だれも通訳してくれませんからね!

クライミングビデオなんで、見れば分かります。




Sunday, August 10, 2014

三浦雄一郎さんの山のルート定数

■ 台風11号&秋

今日は台風11号の影響が直撃で、楽しみにしていた岩登りが中止になってしまいました(><)。

窓の外では、最近始まった蝉の音がウルサイですが、暦の上では秋の始まり。この台風で山はもう、ほんのり秋の気配になったかもしれませんね~。 

私が小屋バイトしていた去年は、7月の北アは、中高年がとても多かったです。8月になると、若い人のテント泊が途端に増えました。 私も7月はちょっとなーという感じでしたが、8月は自分のために山に行きたいと思います。

■ 岩場ではアプローチこそ、気を付けよう!

先日、瑞牆山に岩登りに行った時に、滑落しました。

ちょっと転んだ、というのではなく、7~8mも、でんぐり返しをする、正真正銘の滑落です(汗)。転落して、側頭部を打ち、今も固いものが噛めません。

登攀中ではなくて、岩場の帰り、というのは、よくある典型的なケース、なのだそうです。それを知ってびっくり。

岩場ではロープをつけているから、落ちるのは実はそう危険ではありません。が、岩場の前後、アプローチは登山道ではないため、整備されておらず、道が細かったり、踏み固められていなかったり、障害物があったりで、実は歩きづらいです。

が、ちょっとだから、という理由でアプローチシューズで行きます。ので、時間的に短いといえ、危険は、だいぶランクアップしています。今度から、岩場の帰りはヘルメット着用ですね。 特に下山時は事故が多いので。

■ 疲れを見極める努力

原因というか、こうした転滑落の土壌になった要因は、色々と考えられます。人間は納得したい生き物なので、どれも後から考えて、納得するためのものです。事故は起きてしまってから、何とでも原因をいえます。 それよりも、大事なのは、この経験を生かすこと、です。

直接的には

 ・ザックが重かった
 ・腹筋に力が入っていなかった
 ・登山道でない道を歩くのにふさわしい靴ではななかった(スカルパモジト)

遠因的には

 ・前日山で疲れていた
 ・体幹部のトレーニング不足

≪対策≫
・岩場のアプローチには細心の注意を払う
・帰りはヘルメットを被ったままにする
・より良いアプローチシューズを履く (モジトよりキャンプフォーが良いと思います)
・疲れに敏感になる
・自分をよく知る
・トレーニングを行う 
・重いザックに慣れる

■ 疲れを自己評価する

その疲れですが、私にとって疲れの段階を、1~10で表現したとすると、この前の日に行っていた鳳凰三山の疲れは、だいたい7くらいです。結構しんどかったのですが、帰りに寄り道しているし、まだ余裕がありました。 

実は、私はそもそも、まだへばったことがないのです…。女性は100%の力を出し切る、ということが、そもそも女性という性の役割からできないようになっているそうです。

ただ、私は体質的に、子供のころから夏の暑いときは、暑さに弱いです。なので、夏山の暑い尾根は苦手です。何しろホットヨガを教えていますから、汗をかくとか暑所に馴化するとかは他の人より出来ているはずなのに、です。自己評価の感じでいくと、これが普通の気温なら、疲れは6くらいだな~と思います。

前の日も疲れが、8くらいでした。前の日の方が暑くて、登りメインだったので疲れていました。

■ 山の定数

前置きが長すぎましたが、滑落した前日の鳳凰三山が、どれくらいの強度の運動だったのか?を目安として、把握する必要があります。

そこで役立ちそうなのが、山の定数です。これは山の難易度を客観的に計算しよう、という試みです。 三浦雄一郎さんの
  で紹介されていますが、長野県のほうでも提唱中のようです。

こちらに説明があります。≪信州山のグレーディング≫ ≪山のグレード≫

山の難易度というのは、実は各ガイドブックでバラバラです。たぶん、なんとなくという感覚的なもので、決められているようなので、誰もが同じ数字をはじき出せる公式は、山の難易度判定にブレがなくて良いのではないか?と思います。

まぁ、歩きやすい道とそうでない道が同じ難易度になってしまうのでは、良くないと言う気もしますが。

余談ですが、ヤマレコでは、みなが登録した膨大なGPSデータがあると思うので、それを基に、皆が歩いた実際のデータで標準コースタイムを割り出せると思います。Googleマップは実際そうなっているのではないかなぁ・・・というのは、標準コースタイムって、北アでは甘く、藪山で辛いです。やっぱり藪山を歩く人の方が、健脚なんですよね・・・。

で、数式ですが、これです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ルート定数=   1.8 × (行動時間)
         + 0.3 ×距離
         + 10.0 × 登り累積標高
         + 0.6 × 下り累積標高

登山消費カロリー = (ルート定数) × (体重Kg) + (荷物の重さ)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

前日の鳳凰三山に当てはめます。
8月3日 下山
8月2日 登り




行動時間:7時間15分
距離: 15.340km
登り累積標高 km:2.229km
下り累積標高 Km:3.665km

ルート定数=
 1.8 ×(7h)        = 12.6
 +0.3 × (15.34km) = 4.6
 +10×(2.2km)      = 22
 +0.6×(3.7km)     = 2.2
                  = 41.4

となります。これは大体、五竜岳を日帰りピストンしたくらいです。(片道なのにね~ ーー;)

前日の登りで、暑くて大変バテたので、その分を計算してみると…

行動時間:8時間
距離: 13.3km
登り累積標高 km:3.440km
下り累積標高 Km:2.106km

ルート定数=
 1.8 ×(8h)        = 14.4
 +0.3 × (13.3km) = 3.99
 +10×(3.4km)      = 34
 +0.6×(2.1km)    = 1.26
                =53.65

となり、結構大変です。 高尾山の3.8倍大変ってことです。

連日の登山で疲れた、というのはありそうです。ちなみに、こちらのサイトに各山のルート定数が掲載されています。 ヤマレコなどの企画ツールにも記載が欲しいですね。

参考までに各山の山のルート定数を上げておきます。

≪メジャーな山のルート定数≫
赤岳 29.4
権現 30.8
天狗岳 23.1
五竜 42.4
八峰キレット 64.0
仙丈ヶ岳 28.3
前穂 39.5
高尾山 13.9

■ ルート定数を使ってカロリーも計算できます

バテは、必要カロリーを取らなかったことでも、起こります。ルート定数はカロリー計算に使えます。

ちなみに

消費カロリー =(41.4) × (48kg + 6kg) = 2235 Kcal
消費カロリー=(53.7) × (54kg)= 2897 Kcal

となりますが、登山における、消費カロリーの計算には他の方法もあります。詳細はこちらの記事を・・・登山と体力、見える化が大事。

  消費カロリー(kcal)=1.05 × メッツ × 時間 × 体重(kg)

一般的な登山は7メッツと言われています。(水泳は15メッツ)

1.05 × 7メッツ × 7H × 54(kg) = 2932Kcal
1.05 × 7メッツ × 8H × 54(kg) = 3175Kcal

登りメインの初日では、両方の計算式で、近い数字が出ていますが、翌日の下りメインの日は、700Kcal近い違いが出ました…

つまり、この山の定数は、下りに甘く、登りにカラいということですね。

考えてみると、平坦な所の歩きの定数が0.3で、下りが0.6、と、下りは平坦な所の倍なのに、登りは、いきなり10と、登りの苦しさがすごく過大評価されているような気がしないでもありません。

何しろ、平坦なところの3としたら、登りが100ですよ?33倍までは苦しくないかも…

まぁ一応の目安と言うことですが、私は暑さにとても弱いので、山の定数が40を超えたら、疲れが7くらいでも、イエローゾーンと覚えておこうかな~。

振り返ってみると行動食は、ちょっとカロリーが不足したかもしれません。

ちなみにこの計算式を計算するのは、大変面倒です。のでこんな簡易計算サイトを利用してもいいかもしれません。

登山の消費カロリー計算

正しいトップロープクライミングをしましょう

■すべてのクライマーは自衛しなくてはならない

そういえば、先日、クライミングしていたら、

 全然間違ったビレイ&全然間違ったトップロープ架け替え

をしているクライマーを見ました(汗)。 それも初心者(女性と子供)を連れていた(汗)。

≪危険なビレイ≫

 壁から離れる

≪正しいビレイ≫

 壁から離れない

≪危険なトップロープ架け替え≫

1)セルフを取る
2)ロープをエイトノットオンアバイトで終了点に結ぶ
3)メインロープを自分から外す (この時点で確保ゼロ)
4)トップロープバーにほどいたロープを掛ける
5)エイトノットを結びなおして自分に結ぶ
6)テンションしてローワーダウン

≪正しいトップロープ掛け替え≫

1)セルフを取る
2)トップロープバーに2重にしたロープを掛ける
3)そのロープにエイトノットオンアバイトを作り自分と連結する
4)テンションを掛けてメインロープでビレイできているか確認する
5)元のアンザイレンしているエイトノットをほどいて、降りれるようにする
6)テンションしてローワーダウン

■ 試験

小瀬のクライミングウォールは、認定証がないと、一人では使用できません。それは安全性の配慮だそうです。

要するに、何が安全で何が安全でないか、分かっている人にだけ、使って欲しいと言う意味ですね。

認定試験を受けないと認定証は取れません。

落とすための試験ではないので、厳しくある必要はありませんが、必要な安全配慮や、何が危険なのか?の伝授まで省かれています(汗)

この試験を受けるには、

・5.9程度のリードクライミング
・トップロープの架け替え

ができること、という条件がついています。しかし、試験では架け替えやらなかったんですよ。

普通にリードして終わりでした。 それじゃ、間違って覚えた人は間違いを訂正する機会がない。

この人は上記の間違ったやり方で教わったそうでした。だれ、こんなの教えたの・・・どの教科書にも載っていませんけど、こんなやり方が”正しい”として伝播されているとしたら、怖ろしいことですね!!

若い人は山岳会離れとか、若い人は危険なクライミングをしているとか言われますが、そもそも、怠慢なのは若い人の側だけじゃないような・・・? 

まぁ、モノゴトは起こるべくして起こるので、若い人の危険行為は、その上の世代の怠慢の結果でしかないような?

というわけで、すべての新人クライマーは自衛しましょう!

■ 危険行為

危険その① ぬんちゃくセルフ

ヌンチャクは中間支点用の器具です。正式名称クイックドロー。

室内壁で、終了点(アンカー)が信頼できない、ということはありえないので、多くの人が

・セルフビレイは1か所
・セルフビレイに安全環付ビナを使わない

でやってしまいます。それで良いのは室内壁だけです。大体ジムの店員さんも、簡易形式でやってしまいます。私がスリングと環付ビナでセルフを取ったら、店員さんがムカついてくらいです(汗)そっちのほうが間違っているのに、店員さんさえ分かっていないんですよ~ああ、怖ろしい。

大抵、終了点は2点で作ってあります。

が、自然の岩場では、終了点を自分で作らないといけません。

・アンカーを自分で作る時は2点以上から。
・セルフビレイもメインロープとスリングの2点以上からとり、その際は安全環付ビナで取る

のが常識です。一つが壊れても、一つが生きていれば、助かるからです。

概念、というくくりで言うと

 1)信頼性
 2)冗長性(バックアップがあること)
 3)マスターポイント (流動分散か固定分散か)

の3つです。

■ 上質なトップロープ支点とはなんでしょうか?

では、上質なトップロープ支点とはなんでしょうか?

1)信頼性がおけること

強固で壊れない支点と言うのが、もちろん最重要です。 が、自然の岩場では、絶対はありません。

人が作ったボルトはねじで岩に固定されていますが、せいぜい5cmくらいの深さでねじ締めされているにすぎません。風雨で浸食されたら、岩ごとはがれるそうですよ。

もちろん、これは人工壁ではことなり、トップロープバーに掛ければ、一点に強制的になります。人工壁でなくても、公園の遊具などしっかり動かない支点で支点を作る時は、掛けるだけで十分です。

自然の岩場では、立木が信頼がおける支点になります。

2)冗長性

1つだと壊れたときに困りますから、2点作ります。これを冗長性といいます。

ボルトは壊れないとは言い切れません。だから、2か所以上から取ります。2つが同時に壊れることは、確率論的に考えにくいからです。

スリングも2本がいいし、カラビナも2枚が良いです。

3)マスターポイント

これはもう、壊れてしまってからの話です。

流動分散 → バックアップになっている支点にどーんと衝撃が行く
固定分散 → バックアップになっている支点に衝撃が小さい

です。トップロープはロープの伸びる量が多いので、私は固定分散が適当だと思います。

下に上質なトップロープの支点とそうでないもの、間違っているものを上げておきます。

■ トップロープクライミングでよくある危険行為

1)ヌンチャクセルフで安全環付でないビナでセルフを取ってしまうこと
2)普通のカラビナ1枚で支点をとってしまうこと。通常は環付ビナを1枚、用心深い人は2枚。
3)ロープ同士が交差してこすれること

■ ビレイでよくある危険行為

1)壁から離れてビレイすること
2)1~3本目までのビレイで、ロープを弛ませすぎること
3)ロープを引っ張りすぎること

■ 関連記事

ロープワークは原則で覚えましょう

小瀬のクライミング認定証とりました

ブロッケン山の会による、トップロープとビレイの説明

■ 上質なトップロープ支点 



 1)信頼できる支点

びくともしない太い立木で2本にまたがっている

2)冗長性
・スリングは2重使い
・カラビナは2枚
・それも安全環付

















■ 危険なトップロープ支点

1)支点の木より、バックアップの木の方が太く丈夫

2)冗長化されていない