Friday, January 17, 2020

ケービング用 ペツル

■ ペツルでも信用できない

一般に、ハンガーにペツルの刻印があれば、クライマーは、「あ、ペツルだ~」と、

ほぼ絶対的に落ちて良いボルト

だと感じていると思います。

しかし、

ケービング用で信頼ができないペツルのケース

もあるそうです。

まずは、そうしたペツルの中身がどうなっているか?の写真を。



中がコロージョンしています。しかも、ボルト、短い! 何?1.5cm???

これはケービング用で、15kNしか強度がない、ペツル ブリーユ という製品です。この製品が、クライミング用に中間支点として、大変多く使われているそうです。

ペツルには

クールボルト スチール  ×  室内用
クールボルト ステンレス 〇  スタンダード品
クールボルト HCR    ◎  環境が厳しいところ用

と3種のボルトがありますが、どれもグージョンですが、使えるのは、ステンレス以上の 下の二つだけです。 

さらに、ペツル社は、ハンガーだけのバラ売りもしており、ステンレスとスチールを混同して使うと、ガルバニックコロージョンが起きます。他社製だとアルミハンガーということもあるそうです。

写真のように、中が腐っていても、

外からは確認ができない

です。こちらの取説には、

https://www.alteria.co.jp/download/pdf/ifu/P13.pdf

3cmしか埋め込まれておらず、せん断方向に、15kNしか強度がないことが書かれています。これは、落ちる方向に、という意味です。一般にUIAAの規定するクライミング用途での使用は、25kN以上ですよね。引き抜き方向へはNoと書いていあるだけです。

しかも、絵が手打ちの絵ですから、きっと、ジャンピングで打っていた時代のものなのでしょう…

ということで、

この手のボルトを信頼しないようにするのが大事

です。見分け方は、



です。

グージョンのようにネジになっているか?
カットアンカーのように平べったい六角か?

です。

ネジ山が出ているのがグージョン=OK ボルト

ペツルだけど、NGのボルト ケービング用





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