Monday, September 10, 2018

急いではならぬ&同調圧力

山やクライミングについて、仮にアドバイスができることがあるとすれば、日本人独特の同調圧力に屈してはいけないということ、急いではいけない、ということです。

それはつまるところ、自分の道を行きなさい、ということです。

例えばジムで5.11が登れるから、のノリで、ルートグレード3級の北岳バットレス四尾根に行くのは、三つ峠3Pで2時間半もかかっている初心者には無理だと、何度も相方に訴えましたが、相方の答えは、No。あれやこれやの提案で行きたがっていました…それはなんでか?と思うと、男性の見栄なのかしら?などと思っていましたが、そうではなくて、同調圧力だと思うのです。

山ヤの仲間に入りたい、尊敬を受けたいということですね。周囲から認められたいという気持ちを持つのは、人間の欲求のうち。でも、それが死の危険を高め、仲間を殺してしまう可能性があったら、その気持ちを押さえることを学ばないといけません。

アルパインの初期のころは、そういうパートナーがとても多く、師匠から、”止め”、が入ることがありました。沢などでもそうでした。自然の脅威に無知なために、自分だって行ける!と思う男性が、ただ単に多いみたいです。(余談ですが、女性は自分を過小評価する傾向みたいです)死者が出るような滝にロープ持ってこない人もいました。というかほとんどの(初心者の)人たちが、そういう人たちでした。

急いで成長してはならぬ、のは、各人にはそれぞれ成長のペースがあるからです。私はいつの間にか、一般の人と比べるとかなり筋肉質な体質に変わっていたようですが、クライミングを始めて初期のころは、普通の人並みだったと思います。縦走や雪はしていましたが、ロープが出る山になったら、体にかかる負荷がとっても高くなり、それはだいぶ違うなぁという具合でした。

ので、一般に、成長期の大学山岳部1年生の体力や素質に合わせて、初級アルパインステップアッププログラムというのは先達の山やの頭に入っていると思うので(例:雪の赤岳→中崎尾根→谷川東尾根→…みたいな)、同じのを体力レベルで劣る大人の入門者がやるには、もうワンステップくらい必要だと思うからです。

それに加え、菊池さんのいうところの、”クライミングのあれやこれや”が出そろうまでに大体4年程度は、頻繁にクライミングをしていてもかかるのではないか?と思います。あれやこれや、が分かっていないと、危険を回避することができないです。

■勝手に上がる

もちろん、クライミンググレード自体は毎週クライミングをしていれば勝手に上がっていくと思います。この勝手に上がっていく感が重要で、無理してあげない、グレードを追いかけない、というのが大事な気がします。

私はいままで学習でもあまり無理をしたことがなく、そろそろ英検1級とれるんじゃないかなと思って受けたら受かったとか、TOEICも何点か一応調べておこうかなと思って受けて925点でした。そういう風に成長するほうが、〇〇点をめざせ!というのより、実際地になり肉になっているのではないか?と思います。

学習と違いクライミングのほうは、色々と命にもかかわる問題が出てきます。それらをうまく避ける、ということのほうが、クライミング道に近い気がします。

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