Tuesday, September 4, 2018

オールラウンドで育ちなさい

オールラウンドで育ちなさい

というのは、二人の師匠が共通して言ったことでした。つまり、山という場所は、人を区別してくれないということです。岩場は苦手だと言っても、山をしていれば岩は出てきます。

山にはいろいろな要素があり、尾根は登っていれば、当然ながら森林限界を越え、岩という要素が出てくるし、冬になれば雪が降る。凍る。雪も、氷もしておかなくては、ということです。

尾根があれば、谷があるのが当然で、谷を知らないと、ということになれば、沢登り技術が必要。読図力がないと、日本では水場が得られないですし、開拓クライマーは地形図で毛虫を探して岩場を見つけているのではと思います。ボルダラーに徹しますと言っても、最適なボルダーって、ボルダーのもともとの意味が河原に落ちている巨岩って意味なので、沢登りの最中に見つかること多し。氷瀑も同じで沢登りは一種の偵察山行です。読図は、登山の基礎力。

読図に加え、フリークライミングは、登山の基礎力なので、避けて通ると、全人的な登山者としての成長を否定したことになってしまいます。

が、何も5.13まで登る必要はなく、一般的にはクラシックルートを制するには、全国的5級A1がフリーで越えれたらOKでしょう…(ただし、ワイド、スラブ、フェイス、クラックとすべてのタイプの登攀で)

その辺の兼ね合いが、どれくらいからロープを出すかという知識などと同じで、兼ね合いなので、推し量るのが難しいところ。その落としどころを知っているというのが、山やの完成のひとつかもしれません。

読図、フリークライミング基礎、に加え、ロープワークが完璧なら…これはビッグウォールをやると自然と身につくのですが…

一方で、登山史に名を遺すタイプの山をされる方は、

最低限5.12の登攀力&最低限40kgの歩荷力

を目指してください。それくらいは担げないと、フォローでもつらいそうなので。

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