Thursday, April 9, 2015

あなたの山は何色?

最近考えていると言うか、しみじみ身につまされつつ感じることは、

 アルパインの始め方

は、誰にとっても難しいのではないか?ということです。

指導する側から見るとHow to育成。 

新人の立場の視点では、自ら学ぶにはどうしたらいいか?

英語だとTeachYourselfと言ったりします。

私がもらったベテランの助言は、同じような立場の人と分かち合うべきなのではないか?

と思ったりします。それで、このブログではいくつか教えてもらったことを分かち合うための記事を書いていますが、

 習熟

という段階に来ると、一人ではできないことがフラストレーション化するアルパインクライミング(^^;)。

■ 欲しいのはパートナーではなく、練習仲間では?

一通りの知識を授けられてから、その後と言うのは、誰もが教えられたことを使いたくて、たまらなくなるのではないか?と思うのですが…

それには、どうしたらよいか?と言うことの答えに大抵の人は

 ザイルパートナーを持つ

を答えるのだと思います。

でも、少し感じることは、

 それは、正確ではないのではないか?

ということです。 本当は欲しいのは、

 練習を一緒に出来る人(クライミングメイト)

なのではないでしょうか?

山って一緒に行くのは、結構大変なことです。その大変さは、デートと結婚生活の差に例えられるかもしれません。

 デートをする相手は、一時のこと。

 結婚って、一生のこと。

それくらいの濃度の差があるのではないかなぁと思うのです。でも、デートがないと結婚もないノダから、バンバンデートするのはいいことのような気がしますケド。

山は、ザイルパートナーというよりも、一緒にいて楽しい人、行きたい山が合う人がいい。

■ 同じ山に行っても、違う意味付け

色々考えると、会の中でも、それぞれの会員のそれぞれの山行の特色は色々です。

同じ山に行っても、百名山ハンティングになる人もいるし、ならない人もいる。

同じルートに行っても、硬派なバリエーションになる人もいるし、軟派バリエーションの人もいる。

地図読みの山に行っても、探検や発見の喜びというより、修業になる人もいる。

同じクライミングをしていても、一緒に育て合う仲間もいれば、競争する仲間もいる。

その人が、一つの山行をどう位置付けるか?それはそれぞれ違う。

山行の意味が共有できていなければ(厳密な意味での100%相違のない共有はないのでしょうが…)同じ山に行っても行っていないのと同じなのかもしれません。

そういう意味では、

互いの思いがある程度一致することが、山行前に山行の成否を決めてしまう

のかもしれません。

沢用ザック検討中・・・

今日はちょっと寒い朝です。久しぶりに窓が結露。

■ 芽吹きの時期

しかし、温かかった先週よりも、木の芽が芽吹き始めました。欲しかったのは気温というより、水分だったのかなぁ…。

裏山はうっすら緑色です。ほんの数日で。

■ 山容

しばらく前に、家の近所の、長らく空家になっていたガソリンスタンドと、その隣の販売不振を絵に描いたようなディスカウント酒店が解体され、コンビニになりました。邪魔だった廃屋が撤去されると…

その奥に裏山が全容を現しました。綺麗な対称形の山です。

山容で、山に登ってみたいと思うことが私は少なかったのですが、それは今の時代建物で山が隠れて、山の姿自体が見えないからではないかと、ふと思ったのでした。てっぺんだけ、ちんまり見えたところで、あんまり登ってみたいとは思わないのではないかと…。

山容が見えたその山は、大笠山と言う名前で、本当に大きな笠のような形をしていました。この山を見て、直登しようという人はいないだろうなぁ…。

■ 甲斐駒 & 高所恐怖症

我が家の裏路地は、甲斐駒まで通り抜けてすっと見えます。だから甲斐駒には登りたかったのです。買い物帰りに見えるから。

でも甲斐駒は麓まで行って見たい!と思っていただけで、まさかてっぺんまで登れるとは、それも厳冬期1月に登れるとは思っていなかったので、感動です。黒戸尾根ってうちの旦那さん大丈夫なのかなぁ・・・ なんか高所恐怖症だからダメのような???

でも無雪期に上から確保も何もないでしょうし・・・。甲斐駒は裏口登山でも結構大変で、彼は怖くなってしまいそうな気がしたのです。でも、甲斐駒、山梨にいるんだから登った方が良いですよねぇ・・・。

会山行で甲斐駒がないかなぁ・・・そうしたら、夫も一緒にどさくさに紛れて登れるかも?

■ 前穂北尾根みたいな節刀ヶ岳

節刀ヶ岳へ行った時、形が前穂北尾根のようだ、と聞かされていました。節刀ヶ岳って一体どういう名前なんでしょう?なんだか小刀みたいな名前だなと思っていたんですが、いくつも小さな鋭い峰が連なる尾根が、前穂北尾根ちっくなのだそうです。ようするにゴジラの背みたいなことです。

たしかに中央道から節刀ヶ岳を眺めるとそのように見える瞬間がありますが、北尾根はその尾根ではなさそうな感じでした。

でも北面の尾根には違いない…山の形って、どこから見るかで、様々に形を変えます。なので、確認したい思いにかられます。

確認したいために行きたいのです(笑)。単純に立体に関する興味です。

■ 立体に対する興味 やまつみ

私は登山の最初の頃、立体地図が欲しくなり、じーっと眺めていたら、夫がそういう私をかわいそうに思ったのか、買ってくれました…(^^;) 八ヶ岳です。

立体地図と言えば、この分野ではやまつみというおもちゃ?模型があります。私は暇人ですが、いくら暇でもしたいと思えないほどの緻密さ…。

http://www.yamatumi.jp/index.html

いつも思うのですが、粘土で山の形を作ると楽しいかな~と思ったり… でも、日本の山ってどこから、どこまでが一つの山であるか分かりづらいです。

富士山や蓼科山は作りやすいけど、御坂黒岳ってなると…どうしよう…なります。

最近では3Dの立体地図を印刷できるようです。http://cyberjapandata.gsi.go.jp/3d/


■ 沢の地形

私は海外でも一人旅行が好きです。初めて行った海外は一人旅でパリです。パリは、碁盤の目ではなく、放射線状に道路が展開されています。イメージは神経節みたいな感じ。その道路の作られ具合は、なんとなく山と似ています。

山では尾根から尾根が派生しますが、尾根の派生が大体3つに分かれることが多いように思います。

尾根を裏返すと、沢になるわけですが、私は沢の経験は少ないので、まだちょっと沢については、よく分かっていません。

沢は流水量などもあるみたいだし… そういう意味で、沢に、ちょっと興味を引かれるのです。

別に滝に登りたい、というわけではなく、沢の成り立ちみたいなもの? 

尾根とはこういうものだ、と分かっているものの、沢バージョンを分かりたいな~という感じです。

だから、特に景観に優れた沢でなくても、滝がいっぱい出てくる沢でなくてもいいのです。汚い沢は嫌ですけど。

裏同心の記述を読んだとき、”いかにも裏的な”と書いてあったので、とたんに、「ま、裏同心はついででいいや~」と思ってしまいました(笑)。初心者コースだから行かないといけないけど、広河原沢のほうがご褒美でいい。峰の松目沢も景色が素晴らしい場所でした。

■ 今甲府盆地はピンクです

今甲府盆地はピンクでとても美しいです。 しかし、そんな美しい時期に、なぜか会山行は、まだ冬のエリアの山・・・しかも登頂1時間、運転2時間。甲府より遠い富士吉田からは+1時間。

やっぱり、山にはお得度みたいなものがあり、そこへ行く理由と言うのがあります。

マーケティングというのは、よくハードセリングと誤解されていますが、整合性がある、という意味です。売りたい相手が明確で、売りたい相手が買いやすい工夫が髄所に矛盾することなくある、という意味。

同じことで、山もテーマがないと。 4月はやっぱり芽吹きや花を楽しむ時期でしょう。美しい花があるときにわざわざ冬枯れの殺風景な場所に交通費を掛けて行かなくても・・・しかも1時間じゃあ。

あまり面白そうな山ではなかったので、地図読みの山にできないか?親睦の山にできないか?とか色々考えてしまいましたが、やっぱり、基本的な矛盾点が解消できない・・・ 

企画した人はいい人なんだけど・・・行く山が・・・ 春だと、甲府盆地の周辺の低山はラストチャンスっぽいです。5月に入るとハエが増えて不快度が上がるし、6月は雨がち、7月は低山はもう暑いです。高い山の時期。

というわけで、お得な山、お得でない山というのは、テーマ設定による。4月は私は花と岩です。5月はできれば岩。6月は梅雨の新緑で八ヶ岳。7・8・9月は高山や沢。10月も岩。11月地図読みと雪足慣らし。12月新雪アイスルート。1月お正月合宿。2月アイス近郊のゲレンデ。3月残雪期のアイスルート。

■ 沢用ザック

オスプレーのバリアントは、冬の日帰りから一泊のクライミングに適したザックなのですが、パッドや記事が吸水して重くなるので、沢には向かず、沢用のザックがほしいな~と考えています。

が、わたしは座高が低いので、良いザックを見つけるのは大変・・・。絶対女性用でないといけません。

≪沢用ザックにほしい要件≫
・吸水しない丈夫な生地
・シンプル1気室
・ウエストベルトなどにパッドやポケットなし だがしっかりしている
・ウエストベルトはハーネスとの干渉を考慮してあるものが好ましい
・30~40L
・余計なホケットなどが付いていない
・ジッパーが付いていない
・ロープを付ける場所が付いている
・ロールトップならなおよし
・色は黒以外

色は黒だと、蜂に襲われそうだからです。 特に沢用と銘打ってあるザックではなくてもいいのですが・・・。

モンベルだと、バランスライトになりますが、女性用がない・・・


悩ましいのはウエストベルトで、私の少ない経験によると、飛び石の時に、ウエストベルトがないとフラれて危険・・・

容量も悩ましいです。日帰りだと30リットルでよさそうだけど、1泊二日は良くしそうなので、両方を兼ねるなら、40リットルかな。

これは、BDのスピード40.背負ってみないと分からない。

ウルトラライト系は、生地が弱そうでちょっと躊躇するし・・・



秀山荘のオリジナルシャワークライム用ザック・・・

あまりそそられないのは、なぜだろう??? 

底の穴は自分で空けることができるからかなぁ???

パタゴニアから出ている防水パック。

でも中で防水できるから、ザック本体が防水でなくても結構大丈夫だったりするらしい・・・

なんだかんだと商品選びが、めんどくさくて、やっぱりバリアントでいいや、ということに落ち着きそうな気がする・・・。

でも濡れると重くなるんだよな~

Wednesday, April 8, 2015

岩と沢

■寒のもどり

今日は甲府は悲しい冷たい雨です… 寒のもどりですね。降雪の予報まであるくらい。

図書館に出かけようと思いつつ… 寒さにちょっと躊躇しています。やっぱりトウモロコシ、月曜に植えなくて良かった・・

■ 成長に感動

今年は春が早く、そろそろ岩シーズン開幕です。

しかし、去年の4月の時期の記録を読み返して、去年の三つ峠の頃は、

トポって何?

状態だったことを考えると、一年の成長に感動します。岩は怖くて、一度はお誘いを断ったくらいですから・・・。

去年の岩登りのリスト。

2014年10月10~13日 北穂池・前穂北尾根 つるべ
2014年10月4日 御坂 十二ヶ岳の岩場    つるべ
2014年9月4日  御坂 十二ヶ岳の岩場    トップロープ
      ・・・・ここで息切れ・・・
2014年8月23日 奥秩父 太刀岡山左岩稜                セカンド
2014年8月13日 御坂 三つ峠マルチピッチ 初めてのダブル     つるべ
2014年8月4日  奥秩父 瑞牆山 カサメリ沢 モツランド        トップロープ
2014年7月14日 奥秩父 太刀岡山 小山ロック クライミング     トップロープ
2014年7月13日 小川山 春のもどり雪 マルチピッチクライミング   つるべ
2014年7月12日 御坂 三つ峠 マルチピッチ クライミング        つるべ
2014年6月30日 小川山 親指岩 小川山レイバック           トップロープ
2014年6月29日 小川山 八幡沢 春のもどり雪              つるべ
2014年6月22日 御坂 十二ヶ岳の岩場                   つるべ
2014年6月15日 小川山 父岩母岩 小川山物語             トップロープ リード
2014年5月25日 小川山 八幡沢 春のもどり雪 マルチピッチ入門  セカンド、リード
2014年5月22日 小川山 屋根岩2峰セレクション マルチピッチ入門 セカンド
      ・・・・岩通いスタート・・・
2014年5月18日 十二ヶ岳の岩場 岩入門                 リード
2014年4月5日  御坂 三つ峠 屏風岩 マルチピッチ デビュー   セカンド
2014年1月18日 御坂 十二ヶ岳 ゲレンデ アイゼントレーニング  セカンド

■ 経済的理由?

苦手系とは言いつつも、シーズン初めは、身体ならしにボルジム行かないとなぁ~。 ”人工”壁は、お金がかかるのが、しぶしぶ感がある理由です(笑) 

同じ2000円なら、交通費に掛けたい・・・

私は肉体の声に敏感なタイプなので、しばらくクライミングしないと、広背筋が「伸びたい!」って言ってくるのが分かるんですよねぇ…。むずむず感というか。脊柱起立筋も使わないとむずむずしてきますし。そういうのは、”負荷”の問題なので、軽い負荷のヨガや日帰りの山歩きでは、ムズムズが収まらないのです…。

■ 雨の日は畑、晴れたら近郊の岩 長期休暇は合宿

今年は、去年のデータがあるので、去年のデータを生かして活動できますが、それによると、大体11月までが岩シーズン。

そして、岩ってのは、雨だとできない…

 アイス → 山がダメの悪天候の日用
 
 岩   → 晴れの日しかできない

というわけで、去年はだいぶ岩の予定が雨で、どうしたらいいのか…と行き先に行き詰まりました。

夏の雨の日の選択肢は

 沢

です。 もちろん、ゴルジュがないなど、逃げ場がない沢ではないように気を付けた選択が必要ですが、雨の日は夏山では沢くらいしかありません。岩はできません。だから、

 車に沢装備と岩装備を入れておかなくてはなりません。沢は臭いので、温泉セットも!

です。でも、今年は、畑があるので、

 雨の日は畑

という選択肢があるなぁ… 畑=癒し なので、うれしいです。

つまり、

 ・農具
 ・クライミング用具
 ・沢用具

を一緒にしないといけない。

■ 土足でずかずか入ってくる人たち

誰もが 自分が大事にしている価値観へ土足でずかずかと入られると嫌だと思います。

例えば、開拓の軽視。 行きたいと言っているルートへの抜け駆け登山。パートナーの横取り。

私は自分の登山史を大事にしています。心の山、ご縁の山、自分で見つけてくる山。

どうして、私が見つけてきた山に勝手にいっちゃうのかなー。誰だってそんなことされた相手に良い印象を持つはずがないですよね~。

■ 大事にしている価値観

というわけで、どう見ても、私はバリエーション指向には見えないハズと思うのですが… そりゃ嗜み的に本チャンを知っていないといけないと思いますが。山岳会なんだし。

私が大事にしている価値観は

 ・自分自身の力で登った山が自分の山
 ・とは言え、連れて行ってもらう山を否定することは、プレゼントを拒絶するようなもの、つまり山は先輩のプレゼント
 ・自分で登ったⅣ級の方が、登らせてもらったⅤ級より価値がある
 ・心の山をつなぐ 
 ・足で歩いて開拓する
 ・ハズレの山があるから、当たりの山がある
 ・実力に合った山に登る
 ・連れて行ってもらった山は、どうやって自分で登れるようになるか、の材料にする
 ・連れて行ってもらったら連れて行く

です。

基本、

 近・短・安

です。八ヶ岳は近いのです。1時間だし。私は、アルプスなどの遠く、長時間運転が必要で、お金がかかる山ではなく、近くで、短い運転で行け、安上がりな山を目指しているのです(^^;)

 アルプス系 → 遠・長・高
 近場    → 近・短・安

どうも富士山は近いらしいので、高い山でも近ければ行った方がいいな~とは思っていますが・・・。

何しろ、

 山を日常 

にするのが希望です。無雪期は、低山は不快なエリアになってしまうので、あまり出かける先が無くなります。それが困った点…それを補うのが沢なんですよね。

また、甲府は、岩はとても近くに色々あります。でも岩も暑くなるとやってられません。という訳なので、今年はご近所の沢の開拓を頑張ります☆

■  登山とはどういうものだろうかという疑問 解消中?

私は、そもそも探求、何かを調べる、発見すると言うことが好きなたちで、小さいころは、理科の実験がもっとも得意な科目でした。友達と遊ぶより、ひとりで本を読んでいる子供でした。知りたがりデス。

登山ということに関してみると、登山を始め、今までの間、私の目は、 

 登山とはどういうものなのか?

に向けられていたように思います。そして、結論が出つつある今、

以前ほど魅力を感じる世界だとは考えなくなりそう・・・

です。特にアルパインのバリエーションの世界。

探究が好きな人にとって、分かってしまえば、興味を失うのは、自然なことなので、また別のことを探求すべき時が来たのかもしれません。

私はこの分野では、年に一回か二回、自分の実力に合った、いわゆるクラシックルートと言われるルートに行ければ万々歳、程度な具合です。

■ 自分は登山でどこまで行けるだろうか?

果てしなき探求という意味では、

 一つの世界で、自分はどこまで行けるだろうか?

という問いも、探究するに値する問いになります。

世界的クライマーのアダム・オンドラ君は、岩登りで How far I can go に興味があったそうです。その結果が世界的クライミングなのですから、立派なものですよね。自分を試したいのであって、誰かに勝ちたいとか、世界一になりたいと言っていないことに共感します。

この問いは、自分の能力に関する問いです。自分がどこまで通用するか?この問いの立て方は、若い人には有効で、どんどん自分を探求してみてもらいたいな~と思います。

ただ、私は登山を 

 自分の能力開発の世界

としては見ていないので、自分の能力がどこまで開花するのか?ということにはあまり興味がありません。コツコツ努力して登れるようになりたい、とは思っていないのです。ロープワークは、登り屋じゃなくても必修科目ですし・・・

去年の4月と今年の4月を振り返ると、成長にはビックリします~率直な所。 でも、正直な所、

今年は同じペースでは成長しない予定

です(^^;)。 すいません~ だって、去年、エライ疲れたんだもん。

■ どこまで扉が開き続けるのか?

登山という世界の扉が、目まぐるしく、私の前に開け、開けても開けても、次があるので、

どこまでこの展開は続くのだろうか?

という問いを持っていました。まるで面白いドラマのように展開が次々と開けて目が離せない!と言う感じです。

一つの疑問を持つと、その疑問への回答が用意されるような経験が待っていました。 本格的な登山とはなんだろう?と疑問に思えば、こういうことだよ、というような経験が用意されていた、ということです。

これは扉をどんどん開ける勇気が導いた結果だと思います。結構面白かった! 

ただし、開けた扉の先にあるものが必ずしも気に入るとは限りません。その時は、その扉を開けるのではなく、別の扉を開ける方が良いですね。

私にとって、バリエーションはそういう感じです。超・煩悩の世界、自己顕示欲と競争の世界に感じられました。

■ 出会いが作った山

山を始めてからと言うもの、多くの出会いがあり、その出会いは、私に知らなかったことを色々と教えてくれました。

師匠との出会い、リーダー講習の友人との出会い、山岳会との出会い、岩場や氷瀑で出会ったベテランとの出会い、コメントをくださるベテランさんとの出会い・・・色々な出会いがありました。

私は、あまり運動が得意なほうではありません。ですから、体育会系の元祖みたいな、山岳部、山岳会とは無縁なタイプです。まさか、自分が3kのアウトドアの世界になじめるとは思っていませんでした。もっとも遠いと思っていたのです。

図書館で本を読んでいるだけで青白かった私が、まさか私が岩をよじっているとは!です。そういうわけで、以前のワタクシを知る人はビックリ!な感じです(笑)。

それは出会いもですが、

 変化を恐れなかった

ためと思います。

■ それではどこへ向かうのか?

自分がどこへ向かうべきなのかは、あまり心地よくなかった経験がむしろ教えるものかもしれません。

うるさい小屋が嫌だなぁと思ったら、テント泊に自然となりますよね。

そういう意味で、私は自己顕示欲が一杯の世界にはあまり足を踏み入れたいとは思っていません・・・

■ 山口輝久 『山頂への道』から

最近読んでいる本からの引用です・・・ 『頂上について』というエッセイ

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どんなに激しい登攀の報酬としてあたえられた頂上でも、そこで謙虚な気持ちになれない登山者は、人間としての質が不完全な者である。

多くの危険や困難に打ち克って山の頂上にたった登山者が、そこで誇らかな喜びを味わうのは、たしかに正当な要求であろう。

しかしながら、誇りとは他に対する優越ではなく、どこまでも対自的な正しい人間の心情である。正しく自己と向き合ったとき、人間はおのずと謙虚な気持ちにならざるをえなくなる。

誇りは謙虚さによって人間の徳としての品位をたかめるということができよう。

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ついでに 気に入った言葉。

努力して結果が出ると
自信になる

努力せず結果が出ると
傲り(おごり)になる

努力せず結果も出ないと
後悔が残る

努力して結果が出ないとしても
経験が残る                


Tuesday, April 7, 2015

どこからロープを出すか?

■どこからロープを出すか?

ロープを出す出さないの判断ですが、難しいです。その上、安全に対する基本姿勢が色濃く表れるようです。

私は判断力を磨いて、あらかじめ危険を予知することを重視するタイプです。

■ 出さなかった例

ジョウゴ沢は、核心はF2と大滝でした。F2は溶けていたので核心は存在せず、大滝が核心でしたが、25mもあるように感じられず、みなごく普通な感じに直登。

先頭を行ったのはもっとも強い人です。で、セカンドは弱い人の定位置なので私ですが、私も上からロープ出そうか?と言われたときにはすでに取り付いており、先頭の人が行った段々は行かずに、アックスで直登して登りました。

これは溶けていたから易しかったのか不明。大きな氷瀑になると、より難しいのかもしれません。雪で寝ている部分はつながっている時期でもあり、半解けで落ち口付近では岩肌がすでに出ていました。

私はロープ無でいい、という判断をとっさにしました。悪い箇所では立ち止まるほうがリスクが大きい。核心部でロープを結ぶために片手を空けるなんて嫌です。

しかし、ちょっとでも不安があるならロープを出す、という判断をするなら、トップが登り終えるまでまって、下でロープを結んでから取り付くべきでしょう。一緒に行った人は誰も、そういう躊躇はない滝でした。

ロープを出した方が安全な所ではロープを出すべきですが、それに大滝が当たるかは不明。
来年の別のシーズンも同じような状態かどうかも不明。

これは登りでしたし、登攀的には非常に易しかったです。季節柄、スリップよりアイス崩壊が心配でしたが、アックスの感触から、十分支持力があると分かりました。が、そういう判断ができるのは、去年中津川滑沢を経験し、今年涸沢の滝を経験しているからで、半解けアイスに対する自信がないと、出せと言うかもしれません。何しろ、クライミング力とは関係ありません。

滝を見て、登れないと判断しなかったと言うことは、危険に対してはあらかじめ近づかない方針の私が登れるくらい易しかったという意味とも考えられますし、無知により、危険に気が付かず登っている、とも考えられます。

念のため断っておきますが、それは一緒に行った人しか判断できません。

私たち三人にとっては核心と言えるほどの核心はなく、易しいルートでした。

■出してほしかったのに出なかった例

逆に出して欲しかったのに出なかった例もありました。無名の小さい沢での下降です。そこは前に通った時には、ロープを出してもらった箇所でした。登りはいいけど、下りが…の箇所。

出してもらった時も、12登れる人が下りを逡巡していたので、やっぱり出して良かったのです。ほんの3mくらいです。振り返ってみたら、登りなら要らない箇所でした。

別の人と行ったら、その人は背が高い人だったので、ずり落ちスタイルで下れてしまえ、ロープを出さなかったので、私はちょっと無理をしておりました。出して欲しかったけど、まぁその人に支えてもらえそうだったので妥協。

悪場って、ホントに一瞬です。ここは支点が乏しく、降りるときも岩角に掛けて、角度を気にしながら降りなくてはいけません。が、一瞬が致命傷になったら事です。

背が高いと、低い人のことは想像しづらいので、出して欲しいときは自己申告するルールにしたいと個人的には考えています。私には難しい箇所を、大丈夫でしょ、ジャンプ、と言われたことが何回もあります。また徒渉は私にはかなり大変です。

■ 出してほしかったのだろうと予想できた例

川俣尾根から権現に上がる時、三ツ頭で稜線に乗りますが、小さい雪庇を越えます。

女性の先輩が「ガイドならロープを出すんでしょう」と聞いてきてビックリ。そこは雪上で大変だけど危険がないからです。

こんなところで、出して欲しいのか~と思ったのでした。後で聞いたら、単純にラッセル大変だっただけみたいです。

ラッセルのような心肺機能勝負のものは、年齢が出ると思うので、やっぱり若い人が頑張るべきと思います。

■ 確実にロープが要る例

この川俣尾根から権現という山行の土台になった、ツルネ東稜という山行ですが、旭岳から権現までの稜線は、うっかりコケタら、すってんころりんと立場川まで落ちて行ってしまう危険エリアです。

当然ですが、ロープを出してもらって歩きました。

ただ確実でないロープワークなら、確保者も引きづり落とされてしまいますので、そうならない技術限定です。

■ 些細なことでもロープを出す練習を

スヤマ尾根の時は、沢のへつりで何度もヒヤリがありました。 私は越えれましたが、リーダーはロープを出すべきと考えていて、若手にロープを出させたがっていました。

こういうとき、女性の私の役目は、「無くても行けるもん」ではなく、「出して~」のような気がします。

易しいところで、さっと出せないロープが、難しいところで出せるはずがありません。

経験値を上げるには、誰にでも、練習台が必要で、練習台になってあげる役目は、入会の順番が後の人ほどありそうです。

それに女性が出して欲しがってもなんてことはありませんが、男性同志だとメンツもあるかもしれません。想像するに。

■ 限界系と確実系 

芦川横沢では、CS滝が核心部でした。それは同行した男性のサードの人が初心者時代に何度も落ち、登れなかったところだそうでした。あっさり登ってしまい、すいません。

私はボルジムの成果で、別に問題なかったのです。自分が登れなかったところをあっさり登られてしまった方は、ちょっとショックのようでした。その核心部では、さらにロープを解くいて結びなおすという失態までしていますが、ロープを結びなおす余裕まであったわけで、要するに別にものすごい登攀が下手なわけではありません。(かといって一年で11まで行くような才覚はないです。)

ここはロープがあっても、トラバースだったので、振られるため、落ちれないところでした。それは分かっていました。

ここは一緒に行った人がリードできる、凄い登攀力があるから可能だった場所で、私が一人でいくなら、見るだけ見て「登れないね~」で、、終わりです。

今の登攀力は当時より確実に上ですが、絶対に行かないと思います。

それくらい、

火事場の馬鹿力系の登攀力(限界系)といつでも確実に登れる登攀力(確実系)は、開きがある

と言うことだろうと思います。

■ 東沢釜の沢

東沢釜の沢は沢登り講習でしたが、東沢釜の沢は初心者向けコースと思って気楽に行ったら、登攀力が意外に必要で、私が怖いな~と思うスラブで、登攀が必要でした。

でもこれは講習会だったので、より保守的な判断にしてあるはずです。

怖いかどうかは、スラブの経験がないから、と言うのもあったと思います。私が岩でスラブを経験したのは、この沢講習より後なので。

でも、この講習では、もっとロープを出してほしくて、怖かった記憶があります。

というわけで東沢ならだれでも行けるという説には反対意見になり、その後ズミ沢とかズミ沢より易しい伝丈沢を経験して、初心者は歩く沢からだなと確信しました・・・(^^;) 登攀的な沢は最初は怖いです。
 
■ 何と教わったか

  • ロープは出さないで済むんなら出さない方が確実に早い
  • 早さは安全につながる
  • 登攀力がないために、何でもないところを核心部にしない
  • 迷ったら出す
  • 山に一か八かはない
  • 事故を起こしてから何とかするよりも、事故に遭わない努力が重要
  • 滑落停止技術より、雪上歩行技術が重要


と教わりました。

これらは実際矛盾します。 が、大体実際に山行を共にしている仲間内では、それが具体的にどういうことか、共有できていると思います。

その仲間内でうちはこれくらい、と共有できていることが大事なことなのではないか?と思います。

私はあくまで、自分が確実に登れるところから登り、徐々に判断力を磨いていくことで、取れないリスクをそうとも知らないで取ることがないように成長する、のが大事だと思います。



≪関連記事≫

クライミング事始め

Monday, April 6, 2015

おススメの沢の本

■畑ブログ

今日は畑に出かけてきました☆

どうなるか、まだ分かりませんが、今年は楽しく畑ができそうです♪

山梨に来て1年目に明野に畑を借りたのですが、30~40㎡くらいで、2.5万円でした。一年使って、山梨で出来た地元民の友達に「この辺の遊休耕作地は一反5千円が相場なんだよ」と教わり、ショックのあまり?手放しました…というのは、半分で、実は畑が遠すぎたのです。

翌年は、登山が楽しくなり、さらに翌年の夏は高山植物の保護活動で忙しく、バラ園の手伝いなんかにも行ったりしていたので…。3年目はリーダー講習だし…、その翌年はクライミングにひと夏を捧げてしまいましたし…。今年こそ、沢を頑張りたい!のですが、沢も一人で行くのは難しいので、畑が来たのかな~?基本、沢に行けるときは沢。ないときは畑。 

1年目 畑と山
2年目 高山植物保護活動とデイビッドの畑の手伝いと山
3年目 リーダー講習と小屋
4年目 クライミングと山岳会
5年目 畑と沢?

畑も山と同じで、過去ログが非常に参考になるので、新しいサイトを作りました。

ぶどうと野菜畑日誌

週に二日程度畑の予定です。農ガール復活。週末は山に行き、後は平日に沢を歩きたいです。沢は、なかなか秘境すぎて、一人で歩くのはままならないですが。週1では図書館に行かないといけないし。結構忙しいな~。畑、夫も手伝ってくれるといいですが。

■ 若林岩雄さんの沢の本

この本はお正月くらいから読んでいて、良い本だな~と思っている本です。沢に興味がある人にぜひおススメ。 今アマゾンですごく安いです!



若林さんは

若林岩雄

日本を代表する雪稜登攀と沢登りの社会人山岳会「わらじの仲間」元代表のインタビュー。
-山岳会の果たす役割とは。
伝統技術・芸能がそうであるように、人を育て、手間ひまのかかることをきちんと伝承して行くには母体が必要で、登山の世界でいえば技術や経験を蓄積し、継承していく役割を担えるのは今のところ山岳会しかない。そこで大切になってくるのは、ギブ・アンド・テイクの原則、つまり教えてもらった人は必ず次の人に教え返していくことでしょう。…人間は狼に育てられたら狼になってしまうような存在。放っておいて育つものでは決してない。
連載◎30の質問:若林岩雄(13頁)
ーーーーーーーー とのことhttp://d.hatena.ne.jp/hatayasan/20060515/1147703441より引用

沢だけではなく、「オーダー」や「リーダーシップ」など、山登り全般でも知っておかなくてはいけないことを書いてあります。

■ 危険回避に対する立場

中でも私が役立つな~と思ったのは

 危険回避に対する立場は明確に   例: 雪崩回避

と題する項です。 危険回避の発想には2つの方向性があるそうです。

 1)防御技術や用具を考えること   例: ビーコン
 2)無理をしない             例: 天候判断、地形判断

登山者はどちらかと言うと1)を考えがちだそうです。マタギや猟師はピークに行くことが目的でないので、不要な登攀はしない、意味のない危険を避ける、ことによって対処しようとするでしょう。2)です。

これはそのまま、会の性格などにつながるそうです。

≪危険回避の二つの方向性≫
1)自己責任を徹底
2)ザイルを出す

1)は、自分で判断することによって、ある人が直登しても自分は高巻いたり、ということです。自分に合ったレベルを登る。沢だと高巻きで、対応できるところは高巻くなどです。

2)は、安全対策を徹底化することです。つまり、ちょっとでも不安があれば、すぐザイルを出す、ということです。その究極のスタイルがガイド登山です。

登山者は

  ザイルを出す←―――――-―――――-→ 自己責任

の間を行ったり来たりしているのかもしれませんが、

これくらいならザイルを出す、という、その程度を覚えるのが一苦労

です。

■ どこからザイルを出すのか?

私は去年、先輩に会うたびに質問しました。それで、「穂高縦走レベルでは出さず、それを越えたら出す」と分かりました。

前穂北尾根は、どういうところで、御坂なら出して、どういうところで出さないかを具体的に教えるためだったのかもしれません。

例えば、前穂北尾根では、ガイド登山では5,6のコルから出します。山岳会は、3峰からしか出さない。1、2峰は会の方針による。コンテもあればつけない会もある。

例えば、北穂池は出しません。高齢者や本当の初心者などスキルの低い人に対しては、出すかもしれません。

こういう部分はあいまいなのがリスクを招く、とこの本では言っています。

たしかに初心者同士で行くときは、どういう方針にするのか、最初に相談したおいた方がよさそうです。

この本では、例として、大阪わらじの会とわらじの仲間が挙げられています。わらじの会は、ザイルを出さないことで有名になったほどの自己責任原則派で、わらじの仲間は臆病なほどザイルを出す派なのだそうです。

 大阪わらじ: 合宿はない、一般公募しない、自己責任原則に同意できるエキスパートのみ
 わらじの会: 合宿が一番大事な山行、入会制限なし、定期的に一般公募

私は去年2つの会に属していたのですが、ちょうど、この大阪わらじとわらじの会のような対称的な会でした。

私の場合は、御坂山岳会の合宿が、私が思い描いていた山岳会の山行として、一番イメージ通りであり(一般登山は一人でも行けるし)、合宿さえ行けたら後は問うべからず、と思っています(笑)。

何しろ、ガイド登山では合宿はなかなか実現しません。去年雪洞泊で試みましたが、無駄に終わりました。

結果論ですが、私のようなタイプとしては、意外な結末ですね。

■ ”…ということは”という思考力

最近、思うのですが、一般社会以上に、登山では、特にロープワークでは、

 ”…ということは、どういうことだろうか?”

と目撃情報や会話などから、一歩進んで考える習慣が、成否を分けるのではないか?と思います。

例: クライミング慣れしているのに、メインロープのセルフを取らない。

・・・ということは

ガイド登山が多かった人なのではないか?それともフリークライミング歴が長かった人なのではないか?

などです。こういう”…ということは”という思考法は、下手をすると、ステレオタイピングやレッテル貼りに陥る傾向があり、もろ刃の剣で気を付けないといけないですが、失敗が許されないクライミングでは、どれかの正解であるケースに備えて、こちらも気を付けてあげないといけない。・・・ので、やはり”・・・ということは”思考は、馬鹿にはできません。

ガイド登山が長かった人が相手であれば、セルフについて余計に考えてあげた方が良いのは、想像の範囲内ですし、フリー歴が長かった人はロープワークや雪稜などの細かな注意事項では、多少こちらも用心して相手の様子を見てあげる必要があるかもしれません。その代り、難しいところでは突破力が期待できるかもしれません。

”…ということは・・・”という思考法は、決めつけるのではなく、相手の何をフォローしてあげないといけないか?を発見するためにあります。

年配だったら、例えベテランでも多少は重さを肩代わりしてあげた方が良いのかもしれませんしね。

■ ”ということは”思考例

私は以前一人でクライミングウォールに行ったのです。

一人で行っている → ということは → 一人でやるトレーニングの予定

です。普通はそうです。

が、運悪く会の女性にかちあってしまいました…私は一人でトラバースをしたくて行ったのに、相手は「良かった~」とばかりの様子だったので、一人でボル壁に取り組むのもかわいそうだし、仕方なく、リードクライミング…。予定外。

つまり、”…ということは思考”を相手は持っていなかったのです。