Sunday, December 8, 2019

『劣化するオッサン社会の処方箋』

■ すでに劣化したオッサン社会

うーむ。もしかしたら、いわゆる市井の山岳会…もしくは上位団体は、この著者が語る劣化したオッサン社会の最後の砦になっているかもしれません…

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「オッサン」という用語は、単に年代と性別という人口動態的な要素で規定される人々の一群ではなく、ある種の行動様式・思考様式を持った「特定の人物像」として定義される、ということです。しかして、その「特定の人物像 」とは次のようなものです。

1:古い価値観に凝り固まり、新しい価値観を拒否する
2:過去の成功体験に執着し、既得権益を手放さない
3:階層序列の意識が強く、目上の者に媚び、目下の者を軽く見る
4:よそ者や異質なものに不寛容で、排他的
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何年も名誉職でしかない会長職を譲らないで実務の嫌なことは他人に押し付けている人とかいますよね。

Amazonの書評を読む限りですが、以下のような対策が述べられていると大体予想できます。
1)自分自身に専門性の高い(実務)能力
2)経験
3)ITリテラシー
4)英語を中心とした語学力(使える)
5)そしてアカデミックな資格(MBAなど)

これを山に置き換えると? うーむ。まさにこれは私が山岳会の門をたたいた時の状態ですね。

1)普通に山をコースタイムの8割で登れ、20kg程度は普通に担げる
2)すでに雪山経験豊富 60日以上
3)ITリテラシー ってヤマレコ?
4)語学力 山では関係なかったですが山書は読んでいました
5)資格?山岳総合センターリーダー講習
 すでに山岳会に行った時点でアルパインは分かっており、山岳総合センターで一通り教わった後でした

というので、本当に 黒船、ではあったかもしれませんが、時代の流れってことなのでしょう…

どんな人にも生きる場は必要なので、オッサンだからと言って居場所がなくなっていい訳じゃないですよね。

なので、居場所が山岳会ってことは、若い人は、知っていていいかもです。

難しいのは、70を超えても登り続けているようなちゃんとした人もいることです。

そういう人は、劣化したオッサンにとても寛容です。その寛容さを若い人は身につけられないと思います…

それは、完全に劣化したオジサンが、”フリーライダー”というタダ乗りなだけでなく、”有害図書化”しているからです、無害なだけでなく、積極的に害をもたらすということです。これは、単純な1次被害と、それを見た若い人がこれでもよいのだと思ってしまう二次被害を含みます。

積極的害の一例

1)テント泊中に女性に向かって「浮気したい」と言う
2)自分のテントや酒を若い人に担がせる
3)本来、”技術伝達”に使うべき時間を”過去の栄光”話に使う
4)食べていない食事代金を請求する
5)自分がすでに登れなくなっているところを登らせてもらおうとする
6)メタボでチームの足をひっぱる
7)チーム全体が挑む実力がないところに、行きたがることでチームをリスクにさらす
8)一升瓶で酒を飲んだのち登攀を含む山をするなど、リスク行為を他者に無理強いする

以上です。

具体的には、

 雪の赤岳を普通のコースタイムで登り降りできなくなれば、バリエーションや登攀を含む山は終わりにしましょう。

すでに赤岳自体が登れない方が、一升瓶を担いで雪の赤岳に登り、大酒を飲んだのちに初級の阿弥陀北稜下山で固まり、仲間に凍傷を負わせた、という事例を知っているのですが、こうした事例から垣間見る限り、一流の方は三流の方に振り回されてしまっています…

一般に、積雪期の赤岳が滞りないことは、登攀が入る山での最低限のスキルと体力、判断力の目安となっています。つまり新人はそこで躓くなら、アルパインは落第で、アルパインではなく一般登山で脚力を作るところに差し戻しです。

ので、赤岳が普通に登れない体力…メタボのせいにせよ、酒の多さのせいにせよ…の場合、ロープが出る山をするには安全マージンが足りませんので、山は引退です。

最低限、自分のテントや食料、酒など一式が担げなくなってからも、同じです。

そこを及第にしてあげることは、優しさではなく、落第がかわいそうと言うことが一番かわいそうである、子どもと同じことですので

https://news.infoseek.co.jp/article/spa_20191128_01623145/

そこはしっかり本人の命を守るため、その人が他者を傷つけるのを阻止するため、と割り切りましょう。

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