Thursday, November 14, 2019

紅葉をもとめて、巨樹発見の雷山

■ 11月の山

さて雷山に行こうと思い立ったのは、紅葉のためです。

雷山は11月は、千如寺がモミジの紅葉で人気だとのことだったので、早めの時間に家を出ました。

福岡からだと49号線で行くほうが山に行くという風情があるかもしれません。202号はバイパスなので、道路上はチェーン店だらけです。

空いている道を飛ばし、8時前には駐車場へ。駐車場には、すでに10台ほど。比較的広くて、40台くらいは停められそうでした。人気の山らしい。ほっとして、端っこに駐車。トイレもあり、ペーパーも補充されており、十分です。

登山口は、ほとんど千如寺と同じ場所にあるハズなのですが、お寺の階段が見えたので、そこから行くと、登山口を見落とします。登山道は、唐秀窯のお向かいくらいにあります。雷山川沿い。

道標は、韓国のDulegilを見てしまったあとでは、立ち遅れている、ということを感じずにはおれない。日本語が読めてもすら、迷う箇所があります。

最初の分岐で、左へ。基本的には雷山川沿いに行くと良いです。手入れの行き届いた、杉の立派な植林の中を流れる小川沿いに登っていきます。下草のシダが生き生きとしていて、手入れがされていることが分かります。この景色は日本らしい山です。登ったものの、5分程度で、またすぐ林道にぶつかりますが、その林道を上がった先が、清賀の滝です。この滝は、まぁ見どころという訳でもない感じですが、前にベンチがあり、休憩適地。ここからが、本当の登山開始という感じです。

さらに行くと、どんどんと山道が険しくなり、祠が3つ並んだ、神社にでます。この神社がとても、日本らしい景観でした。

樹木も針葉樹の植樹から、広葉樹の自然の景観となり、癒されます。肝心の紅葉は、ウーム…、色づく前に枯れている感じでしょうかね?

途中、鎖が出てくるようなところも出てくるし、登山道としては、人に歩かれすぎて、だいぶすり減っていますので、どちらかというと上級向けです。下りでおばちゃんがオロオロしていました。ただし、登山道を避けて、みどころは林道で回れてしまいます。

さて、山頂は、一応展望はありますが、余り変哲がない。まぁ日向ぼっこ出来て、のんびり、という感じです。

一度、井原山方面に出かけたのですが、もう歩いたことがあるなと思い返し、反対側の稜線を歩いてみることにしました。

すると、5分で出てきたのが草原スキー場跡地です。私は草原が大好きなのです。

基本的に、上の方で乾いたところが好きそうです(笑)。すすきのブッシュ、野生の柿の木、あざみの群生などを通ります。が、道がぬかるんでいて悪い!これは人が歩きすぎて、裸地になってしまったところに雨が降ったのか…。ので、とにかく歩きづらいです。

登山って、一般ルートのほうが路面が悪いです。読図で山を歩くようになると大体、山っていうのは、植生があるところでは、ふわふわ、ですし、森林限界を超えると、ハイ松の藪漕ぎとか。

ここは、とてもご機嫌な草原なので、ぜひゆっくりと過ごしたいところですし、なんなら、夕日を見ながら、ロマンティックなテント泊するにはぴったり。

避難小屋という立て看板があり、へぇ!今後使えるかも?と思ったので、そちらの方にいってしまい、あまり長居しなかったのが残念でした…。この避難小屋、結局、到達できなかったのですが、どうも管理されていない、いいかげんな小屋らしいです。

その看板に導かれて、行きついた先は、パラグライダーの発進所。

お尻に優しいすのこの上で、おにぎりを食べることができます。ここも林道で入れるので、気軽に展望を楽しみたいという人にはいいのかも?

ここから下は道標は黄色の丸ペンキを追いかけることになりますが、ペンキ印多すぎ!基本的に植樹の中です。暗くなったら迷子確実です。

それにしても、山登りというのが、ペンキ印を追いかける活動になってしまって、悲しいことです。道があるところを歩かずに、読図で山に登れば、山をすれば、それは全く別の冒険。すごく楽しい事なのにな。そういうことを思わざるを得ないペンキ印の多さでした。道も歩かれすぎて、あまりよくないです。

さて、無事下ると、雷神社が迎えてくれます。すごく立派な樹齢1000年のイチョウと、樹齢900年の杉が生えています。神社自体は、無人で、清掃くらいしかされていません。持っていたお神酒をお供えし、おさがりにしてもらいました。ここからは駐車場まで10分なので、もう終わりと同じです。

道向かいにも巨樹と祠があって、このあたり一帯が巨樹エリアなのかもしれません。

ここから、10分で元の千如寺ですが、すごく入り口が分かりづらくなっています。階段を下りて堰堤の下からスタートです。途中、お花を育てている農家の桔梗の畑があったり、と人の気配がどんどんと濃くなっていきます。

すぐに最初の分岐に出て、ああ、こうなっていたのね、と理解できる感じ。

もう、巨樹は十分堪能したので、490円の拝観料がかかる千如寺は次回に回して、窯に立ち寄りました。青い焼き物が、どうも雷山の土の色らしいです。お寺は、駐車場に整理の人も立つくらいなので、きっとだいぶ儲かっていそうな気がしました(笑)。

その窯で、小さなお茶碗を一つ購入したら、「ここに傷があるのですが、これでいいですか?」と聞かれ、「傷があっても、ぜひこっちに」というと、「傷があるので200円ディスカウントします」とのことでした。窯のプロフェッショナリズムを見た思いでした。作家さんは日展にも出品常連の有名な方のようです。

というわけで、すごく気分が良くなり、駐車場へ。車が倍以上増えていて、早立ちしてよかったと思いました。おかげで静かな山が味わえた。

■ 余禄

熱いコーヒー飲みたいなと思い、森とコーヒーさんに立ち寄りましたが、焙煎主体でカフェではなく。住宅街の奥にあり、わざわざ豆を買いに行くには疑問なロケーション。建物はおしゃれだったのですが…。焙煎の実力ではなく、おしゃれさで売ろうとしてそうな気がしました。流行に乗りたい感じかなぁ。もうだいぶ流行は後追いと思いますが。

コーヒー飲めないなら、ランチでも食べるかとさらに下界のイタルさんに行きましたが、激込み。ここはまたいちの塩さんのやっているランチスポットですが、おにぎりセットに1200円かぁ…。古民家の改修費用が高かったんだろうなぁ。プリンも売っていますが、プリン400円なので、そこまで無理して買わなくても…。プリンは、たぶん、おしゃれな瓶代です(笑)。私も家に持って帰っています。

結局、そのまま帰ることにしたのですが、正解でした。伊都の国歴史博物館と伊都ファームは、地元の家族連れが訪れる、のんびりした良いところで、高祖山と高祖神社が次に登る場所として適していそうでした。

49号沿いに、わかさ農園さんと言う、野菜の直売とパン、カフェが併設になったお店があり、価格も標準的。こっちのほうがイタルさんや奇妙におしゃれなスノーピークみたいな焙煎屋さんより好みでした。クロワッサンと卵をお買い上げ。卵はレモンイエローの、昔ながらの卵の色で、品質もよさそうでした。

このクリームパンは、帰宅したころで会った新聞配達の少年に上げてしまいました。なんと下の郵便受けではなく、各戸に配らないといけないのだそうです。まさに介護職ですね!気の毒になってクリームパン、あげてしまいましたが、幸せのお裾分けです。

というわけで、だんだんとお尻に行くほど良くなって、帰ってきました☆

山は登らなくてもいいけど、雷神社は行く価値あります。





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