■ 多彩なる山雑誌
先日は南御室小屋には山雑誌の取材で女性が2人来ていました。
私が「どこの雑誌でしょうね」と何気にいうと…近くで一緒にお話していたオジサン
「どこも何も2誌しかないんだから…(笑)」
オジサ~ン! 違うよ~!! 今、山雑誌、一杯出てるんですよ~!!!
定番『山と渓谷』とそのライバル『岳人』しか出ていないと思ったら大間違い~。
この二誌はもとより、
ヤマケイの姉妹紙 『ワンダーフォーゲル』
山ブーム牽引役 『PEAKS』
男の趣味の追及 『BPAL』
山ガールファッション誌 『ランドネ』
くらいはほとんどの書店においている。もっと珍しい雑誌もあるのかもしれない。
昨日なんて書店に行ったら『男の隠れ家』まで山特集をしていました…雑誌業界は廃刊が相次ぐ中で唯一アウトドア関係だけが売れ筋なのだ。
おじさんにとっては『ランドネ』は完全にライフスタイル誌で山雑誌ではないんだろうなぁ。
しかし!そう!山は”ライフスタイル”化しているのだ! 山好きの人は、歓迎こそすれ、「山にちゃらちゃらした格好で入るな!」とか言うべきでないだろう… 知り合いなどは「お前らみたいなヤツは山に来るな!」とまで言われたそうなのである。
…ただ山をココまで保全してきた先人には敬意を払うべきで、非日常の山であまりにも危機感の欠如したファッションをするのはデリカシーに欠けているという点は新参者は気をつけたい。
例えばザックをやたらデコるとか。何事も程度と常識の問題のようにおもうが、確かにザックをデコると岩の急登を下るときにザックと岩がこすれるのでザックにぶら下がっているものがジャマで仕方ない。むろんそういう道を通らない、手を使わないで通過できるような道しかあるかない場合はこのかぎりではないのだが…(笑)
山ガールファッションの人がそこまで調査して山に入るかと言うとたぶん調べない。
けど若いので岩で3点支持(要するに手を使う)場所でも別に問題なく歩けると思う。すると、昔山をやっていて今軽めの山を歩いているおじさんにはカチンと来るのだ。たぶん…。
ところで、今遭難者の内訳でもっとも多い昔山をやっていて定年退職とともに再開したという60代の男性…こういうオジサン達は『Rock&Ice』誌なんかを読むのだろうか??? それともハイキング専門誌『新・ハイキング』になるのだろうか???
■ コースが似ている…(汗)
しかし、絶対に山ブームは山の貴公子八ケ岳には来ても、ガテン系山男系の南アルプスには来ないと思っていたのに…今月号の『PEAKS』は南アルプス特集でした…ガックシ。
で、なんと…私が歩いたコースとそっくりのコースが紹介されていて…参った。
裏北岳は両俣から入り、池山つり尾根に下りる。私は両俣In、広河原OUT。
そして鳳凰三山はまったく同じルート…(汗)夜叉神IN、広河原OUT。これでは私のように静かな山が好きな人はさらに人が来ないルートを求めて、さらに奥地に追い込まれていく羽目になるわけですね…(汗)なんだか生息域を脅かされる野生動物の気分…
静かで人が来なくて良いルート…って、もう日本国内には存在しないんではないのか?と心配になります。
山ブーム一時のブームで終わればうれしいですが…
■ 3シーズンコンパクトモデルのシュラフの比較
ところでMY煩悩の収納サイズの小さいシュラフですが…雑誌の1行くらいの情報では信頼性に欠けるのでメーカーに問い合わせてみました。
3シーズンコンパクトモデルで、大体同じスペックの複数の製品を比較します。
★現在使用中 モンベル スパイラル バロウバッグ #3 価格:\10,800(税込)
温度:0℃~-10℃
ダウン量:化繊
フィルパワー:-
収納サイズ:直径17cm×34cm (6.2L)
重量:1.1kg
不満は収納サイズが大きいこと。これでー17度くらいでもダウンを着込んで、ホッカイロをはっていれば
寝れたので基本性能に不満は無い。
1)Haglofs GOGA S1 価格:\56,700(税込)
温度:7℃~2℃ 下限 -13℃
ダウン量: 記載なし
フィルパワー: 800
収納サイズ:直径17cm×32cm
総重量:710g
うーん、こうして比較してみると、なんとホグロフスの魅力が無いことか…(笑)
そもそも収納サイズが小さいことが欲しい!と思った動機なのに…メーカーに問い合わせた限りでは、今のモンベルのものと変わりが無い…(汗)そんなものに5.7万円も出せない。しかも重量も300g程度しか軽くならない。
2)Nanga ダウンバック350STD(650FP)価格:\18,690(税込)
温度:0℃ ~ -5℃
ダウン量:350g
フィルパワー:650FP
収納サイズ:直径15cm×25cm
総重量:790g
3)Nanga スウェルバック180SPDX(860FP) 価格 \30,870(税込)
温度:0℃ ~ -5℃
ダウン量:180g
フィルパワー:800FP
収納サイズ:直径12cm×20cm
総重量:440g
ナンガは今着ているダウンジャケットが軽くて非常に来やすくて、それなりにダサくて気に入っているのですが、まだ2年しか着ていないのに
・オモテの生地はホツレる
・ダウンが縫い目から出てくる、
・チャックがバカになりやすい、
などの問題がありますが…暖かさ&軽さ&コンパクト性&価格(1万円)という長所が欠点を補って余っているので気に入っています。個性が強い製品は嫌いじゃない。
ナンガのスリーピングバッグは背の低い人用があるのが気に入りました。が、ナンガの製品を買うならシュラフカバー不要のダウン製品が出ているのでそれが真打なのかも。
ナンガには通常のコンパクトサイズのほかに超コンパクトサイズもあった。約3万円。ダントツに小さく軽い。
やっぱりナンガは背の低い人用を出しているのがうれしい。私はチビなのでシュラフは余っているのだ。その分の重さはたいしたことはないのだろうけど、それでも要らないものはいらないもの…。
4)モンベル U.L.スパイラルダウンハガー#3 価格:\22,800(税込)
温度:0℃~-10℃
ダウン量:記載なし
フィルパワー:800
収納サイズ:直径13cm×26cm / 2.8L
重量:550g
結局、価格との比較で輝いて見えるのはここでもモンベル… 収納サイズが小さい上安い。重量が半分になると、価格は倍になる。分かりやすい(笑)
ワンランク上のスーパースパイラルになると、ストレッチが効いてさらに暖かいらしい…
5)U.L.スーパー スパイラルダウンハガー #3 \25,500(税込)
温度:0℃~-10℃
ダウン量:
フィルパワー:800
収納サイズ:直径14cm×28cm
重量:600g
やっぱり少し大きくなる。ワンランク上の暖かさなら、ワンランク下げて #3ではなく#4あたりでもいいのかもしれない…? #4が見当たらなかったので、#5を記載。
6)U.L.スーパー スパイラルダウンハガー #5 \20,800(税込)
温度:6℃~-2℃
ダウン量:
フィルパワー:800
収納サイズ:直径12cm×24cm
重量:440g
うーん、これは小さい! ナンガのスウェルバッグと良い勝負だ。
3)Nanga スウェルバック180SPDX(860FP) 価格 \30,870(税込)
温度:0℃ ~ -5℃
ダウン量:180g
フィルパワー:800FP
収納サイズ:直径12cm×20cm
総重量:440g
4cmにあと1万円払えるかどうか、みたいな話になる(笑)
こんな小さいスリーピングバッグならさらにテント泊がしやすくなるだろうなぁ…まぁ両方ともシュラフカバー必携で、+1万円程度の出費は覚悟しないといけなくなり、さらにそれが500gくらいは軽くしそうで結局、収納サイズが小さくなる以外は今のシュラフと大差ないことになりそうなんだが…(笑)
以上、コンパクトシュラフの研究でした。
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