アルパインでの、リードはザイルを伸ばしていく…という活動で、実際、登っていると、とても時間がかかります。
それは落ちると、死や怪我に関わるから。
特にアルパインではそうで、ビレイがあっても決して落ちてはいけないと教わります。(のため、落ちない程度のところしか、逆に言えば行けません)
フリーの場合は、上手になるためには墜落も含め、できないことをできるようになる、という活動をしないといけない。
フリーの場合は、上手になるためには墜落も含め、できないことをできるようになる、という活動をしないといけない。
頻繁に墜落します。つまり、落ちます。
これは、なかなか切り替えが難しい活動です。
■ セカンドはさっさと登る
これは、なかなか切り替えが難しい活動です。
■ セカンドはさっさと登る
一方、アルパインでもフリーでも、マルチではセカンドはさっさと登る、です。
リードは危険が大きいから、時間をかけても許されますが、セカンドだったら、とにかく早く登ってきてくれないと。
セカンドなのに、フリーにこだわって登る必要はないです。
(でも、へたにエイドするより、フリーで登るほうが、どんな場合も素早く登れます。フリーにこだわるというのは、ロープに頼らない、という意味です)
■ トップロープが長いクライマー
■ トップロープが長いクライマー
トップロープばかりの期間が長いと、リスク管理がおろそかなクライミングが身に付きます。
というのはロープに守られて、今、おちたらどうなるか?という思考をしなくなるから。
つまり、クライミングが大胆だ、ということです。
■ リードは繊細な登り
リード登りは、逆に言えば、大胆ではないクライミング、になります。
つまり、実力が10の力だと仮定しましょう。
トップロープなら12の力が出せても、リードだと8の力しか出せません。
”落ちるリスク”が高いからです。
■ リード経験の積み上げ
■ リード経験の積み上げ
なので、大事なことは、低いグレードを登っている時代から
リスク管理 & 登攀の実力 & スピード
の3つの力をバランスよく育てていくこと。
5.8と登攀が易しくても、落ちたらマズイ場所にある課題は多いです。
■ 実例
■ 実例
私が、兜岩でリードした5.8は、翌年は、1ピン目のボルトが増えていました。
つまり、リスク管理力も、5.8しか登れない頃は、クライミング自体が初心者のため、比較的低い、ということ。
誰かが落ちたのでしょう。
■ セカンド専門クライマーの欠陥
■ セカンド専門クライマーの欠陥
セカンド専門クライマーの欠陥は、
リスク管理不在、
ということです。
これは、肝心の、扇のかなめ、のところが欠けていることになり、自立したクライミングには、それだけ成長しても、結びつきません。
一方、登攀力が低くても、リスク管理とセットで成長していけば、小さな山でも、少しづつ、積み上げて登ることができます。
実際、山というのは、リスク管理が楽しみの一部とでもいえるもの、なので、セカンドだけ、というのは、楽しみの一面しか知らない、というのとも、同じ意味になります。
自分のエゴのために、後輩にセカンドしかさせないクライマーもいるほどだからです。
大事なことは、
大事なことは、
リスク管理、登攀力、スピード、
全部をバランスよく育てていくことで、特定の課題の特定のムーブが、たったの1度だけこなせたら、5.12登れました、というのでは…。
クライミングは、課題により、損と得があるので、自分に合った、どこかの一課題だけでそれを実現しようとしている人は、けっこう多く、そして、それはあまり難しいことではないように、思います。特に若い間に、パワーだけで解決する、というのはありがちです。
■ 安定性
■ 安定性
しかし、クライミングでむしろ大事なのは、安定性、です。
安定性とは、悪い時も良い時も登れるグレードという意味です。
安定していないと、リードで取りつくときに、やはりリスクが大きくなるためです。
リードで取りつくときの安定性、というのは、疲れていても、一本目でも、ということです。
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