Friday, March 16, 2018

”山”という地理システム

昨日、山を知らない人に、山のことを説明した。

■ グループ内小分けシステム & ストリート番号システム

日本では地理システムは、”グループ内小分け”システム。大阪市という大きなグループの中の、中央区の中の、河原屋町の中の、2番の中の・・・1の場所というふうに地理を把握する。

一方、アメリカをはじめとして、外国では、”ストリート番号システム” ハミングウェイ通りの130番なら左側、131番なら右側。ストリート番号が1だったら開始部。番号が上がれば上がるほど、長い道。 

ちなみに、ストリート番号システムは、かなり分かりやすい。それと比べると、日本のグループ内小分けシステムは分かりづらい。3-4-1なんてどこかってどうやって分かるんですか?と良く外国人に聞かれる。

GPSは言うまでもなく、緯度と経度のグリッドシステム。

■ それ以外???

それ以外に、空間認知システムがあるのだろうか???

あるんですね~!

それが尾根と谷です。

山をする、ということは、尾根と谷システムをマスターするということです。

尾根は登れば登るほど一つに収束します。谷(沢)は登れば登るほど、分岐が出てきます。尾根は起伏がありますが、谷(沢)は、下る一方です

というわけで、尾根と谷を見ていれば、山では、自分が大体どこにいるのか分かるわけですね♪ 

というわけで、山が分かるようになる、というのは、”尾根と谷システム”のマスターということです。

新たな思考回路、新たな地理システムの獲得ということなんです!

でも、このことを誰も言わないから、山が魅力的な活動にならない。

人の後ろを歩くのが山だって思っている人が多くて困ります。

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