Thursday, September 20, 2012
読了 『間違いだらけの山登り』『岩崎元朗校長の登山学』
■読了 『間違いだらけの山登り』『岩崎元朗校長の登山学』
岩崎元朗さんは、中高年のグルだと思っていたのであまり注目していませんでした。が、ネットで見かけた文章に共感したので、図書館で本を借りてきました。
間違いだらけの山登り―「知らなかった」ではすまされない62項目
岩崎元郎校長の決定版 登山学―ヤマケイ・無名山塾カルチャー教室リーダー養成講座より
の2冊です。
登山にもスタイルがあり、私は、大衆的な、雑誌『山と渓谷』よりはどちらかというとマイナーで渋めの『岳人』派。でも実際に登る山は岳人に載っているようなのはスキル不足で登れないので、『PEAKS』にむしろ載っている…という感じです。
なので、勝手にヤマケイ○○文庫系の本は、大衆迎合スタイルというイメージがあり、中高年の登山者には多少辟易気味なので、中高年ブームを作り出した超本人の岩崎さんには多少「もう、火をつけちゃって…」的な思いがありました。
しかし、岩崎元朗さんの主張はとても良いなぁと思いました。競争しない山、味わう山を主張しておられます。ご本人はアルピニストなのに。
山に競争を持ち込むと何にもいいことがありません。急いで登ってはバテるし、いくつ登ったかで競争するし、高いところに登ろうとするし…そんなことを考えていると人間はかならず老いるので、その老いの折り返し地点から山にいけなくなってしまいますよね。 下ることが許せなくて。
日本の山の良さはそうではなくて、老若男女、工夫次第で誰でも受け入れてくれる柔軟性なのだ、と思います。日帰りの山は1泊で行くともっと楽しいです。1泊2日の山は混雑で辟易しない限り2泊にしたほうがもっと楽しめる。
いや~アルピニストなのにツーリストの面倒を見てくださるありがたいお方ですね、岩崎師匠は。
特に『岩崎元朗校長の登山学』 が良いです。「連れて行ってもらう」から「連れて行く」までの心構えなど書いています。
私は登山2年目なので情報としてはあまり目新しいものがなかったのですが、例えば、日本人は「だいじょうぶ?」と聞いても、遠慮と恥ずかしさから「(ダメでも)大丈夫です」と答えてしまうので、リーダーは相手の様子から真実を把握しないといけない、とか…。
日本人って世界的に見たら、ほんっとややこしい人種でしょうねぇ。フツーに直球で本心を言わない。思いやりやら世間体やら色々と混ぜこぜなのです。
まぁそういうのがめんどくさいから、きっと単独行が増えるのでしょう。
■ コミュニケーションする理由
私がコミュニケーションに努めるのは…実は自分のためです。というのは、知っている人もしくはちょっと知り合いになった人から、迷惑をかけられても腹は立たないが、知らない人だと腹が立つ。
これは人間の真理だからです。今回も隣近所とは仲良くなって、いびきの猛攻撃に耐えました…(笑)
■ 人と登るときは人間優先
最近は私はいろんな人と歩いているので、人と歩くときは、登頂二の次と思っています。
人と歩く山は友情の山。人間のほうがどう考えたって登頂より重要。だから時間で割り切って、のんびり歩いて、時間が押せば、すんなり途中棄権です。
そんな風になった山は後からまた1人で行けばいいのだから。
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