いただいた、ご支援に感謝です☆
コメントが豊富な記事をリストアップしています。9年前の記事らですが、当時から
- 山岳会の衰退
- 高齢化
- 新人育成のマンパワーの無さ
- それに自覚がないアルパイン業界
が分かります。
これらは、死者も出ていることから、社会問題、です。最近やっと菊地さんやユージさんが動き始めたと思います。
この社会問題の解決が難しいのは、男性のプライド(エゴ)と問題が絡み合っているからです。
■ 記事リスト
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冬山では、夏道がどういう状況になってるかが問題です。 無雪期には藪で近寄らないような尾根(V・ルート)を夏道より雪崩や滑落などの危険が少ないために登下降路に求めることがよくありますので、V・ルートの方が難しいとは一概に言えません。
この山域のアイス・クライミングもされていて、リードしてるところも見えます。 しかし、そのほとんど安全が担保されたところを衆人環視の中順番に交代で登る、小川山のフリークライミングみたいなものです。 落氷や塵雪崩、などのObjective Danger を回避コントロールしやすいところと思われます。
腰以上の深雪ラッセル、アイスバーン化した稜線歩行、強烈な風を受けての稜線歩行、降雪と風で視界不良の稜線歩行、雪庇の危険がある稜線歩行、マイナス20度くらいの低温下の幕営、ベース付近ではなくルート取付や森林限界直下での雪洞泊またはツエルト泊、塵雪崩を受けながらのルンゼ・氷瀑クライミング、などなど、「冬山の洗礼」
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■ 2本目
赤岳6本アイゼン事件
これはアイゼンが不適切だったにも拘らず、山に登らせたということですが、判断ミスだと思います。
行者小屋までの往復は問題なしですが、そこで待機してなさい、というのが正解でしょう。
これは、低山の雨具忘れと違い、怪我や命に直結する装備ですから、登山を許したリーダーは失格です。
「確保と自己脱出」訓練は、ロープをつかうクライマーすべてが体験しないとまずいものです。「まともな山屋の先輩は仕事が忙しくて」 とありますが、新人を育てる気がない先輩を、「まとも」とは言えません。 忙しい、というのは、ただの「わがまま」です。この天気図は、体力のあるさすがの大学山岳部でも登らないケースです。
表向きは次の理由がありました。
1.懸垂下降は避ける。
出来る限りクライムダウンで降りる。
ルートを見つける目を養える。
2.ロープを出さなくても大丈夫なルートを登る。
ルートを見つける目を養える。
但し、実状としては次のようなことがありました。
1.リスクがあるにも関わらず、バックアップなしに登り降り、トラバースなどしている。
2.たまにしかロープを扱わないので慣れない。慣れてないので、ロープを使ったほうが かえって危なくなるケースが出ている。(なので、より一層、ロープの使用を避ける)
■ 5本目
必携!日本の岩場 グレードとルート図集「北岳バットレス第4尾根は時期尚早」と結論を出せて良かったですね。
中級クライマー(ルートグレード4級下以上の岩ルートを5本以上は自力で登ったことがあるレベル)に付き従ってセコンドで登るのなら、岩登り初年度でも、事前に三ツ峠のようなマルチピッチ・ゲレンデで3回位訓練しておけば、登れるでしょう。
しかし、太刀岡山左岩稜でもたもたしてる相方とでは、遭難事故志望で出かけるようなものです。
太刀岡山で5.9のあるマルチ・ピッチ・ルートが1回登れても、そこはただの低山クラッグであって、「岩遊び」の域を出ません。 本当のObjective Danger がある「本チャン」とは違います。
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■ 6,7本目
■ まとめ
どうも、ロープの種類の選び方から、すべて、昔のアルパインクライミングの教え方は、現代のトップクライマー登り方と乖離してしまっている。
技術は乖離しているが、判断の仕方は今も昔も同じである。
どこが安全に登れたら、次にどこをチャレンジしてよいかという点も昔と変わってはいない。
新人の側が著しく、18歳男性学生、という基準から離れてしまっていることは、認知されていない。