より まとめ。
1)戦前 根の深さ
根系は土壌の上下両層,基岩 と土壌を連結 し,深根性は地中深く根を張 り
・アカマツは深根性でナラ類は根張り広 く,
・前生樹の伐根腐朽 に よる崩壊の発生,
・長野県下の深根性 ケヤキの地すべ りの防止例
・ま た,ササのブロックの深根性樹根による地盤への結び付け,
・マ ツ林下の雑木の根系 発達の悪 さ
・大隅半島花闇岩地帯は天然林でも根が基岩中に伸びない,
など、深根の必要性があげ られた。
ケヤキ、笹、赤松=強い
腐った根、松、大隅半島の花崗岩=弱い
2)戦後の1940年 代後半 ネットカバーの時代
・ス ギの浅根性 と
・草根による小土塊を樹根が大土 塊に結合す る
山全体の nct covcrの 有効性,net中 断に よる崩壊防止作用の 弱化,がいわれた。
3) 1950年代 ネットワーク
根系の net workが 注 目され出 し,
・赤城山で,広葉樹は根系の発達が よく,netの 疎 または中断に よる崩 壊促進,集塊岩 火山岩屑地域のアカマツ同齢林地や草地の根系板状層の離 層
・阿蘇山で,下の火山灰層・基岩に達 した樹根の切断 と到達 しない草根 のすべ りと,根の混入多い林地は,草地・裸地 より,土壌の亀裂に対す る抵 抗大で
・門 司では,10年生以下の幼齢再造林地の前生樹未腐朽伐根の役立 ちと
・タケの根の垂直方向より水平方向の伸びで,崩壊 より表面侵食防止に有効 であ った。
・和歌 山県下 で,nctの 中断 され ない天然林 の抵抗性 と浅 根 の シュロの危険性、林地 の根網層 の土害防止 で異常浸透 に よる 崩壊 が起 こらず
・福岡県下で,強大 な根系 のない草生地 の弱 さと伐根未腐 朽 の伐跡地 の抵抗 力残存,
・伊豆でス ギ40~ 50年生 て も浅根 て深 い崩壊 に 無関 係であり
・愛知県下で,7年前の伐根の大部分が生存す る萌芽低林は, 直下 の ヒノキ幼齢林よ り,r00t channcl少 な く,太 い根 も残存 し,崩 壊 の少 ない こと
,な どが解 明 され た。
■ 1960年代
島根 県風化花 満岩地帯で,アカマツの垂下根 は,10年生以上で は,風化表 層土 よ り深 く伸 び,基岩 に達 した。
■ 1970年 代 =根量
には根量 も追求 され ,
・六 甲山で,深 さ40 cm以 下 の根量少 ないほ ど崩壊 多 く,根 系分布量 と関係のあ る幼齢林面積率 で崩壊面積率が推定 で き る32)と ぃゎれ た。
・四万十 川流域 で, スギ ヒノキは伐採 後 7年 で全部 の伐根 が腐 朽 し,
・山 口県下 て,5mm以 上 の太 い根 は地表 か ら50 cm以 内に 多 く分 布 し,
・ア カマ ツ スギ ヒノキ 10~20年 生広葉樹 に崩壊が 多 く発生 した。
・丹 沢 では,60 cm以 上 の深 さでは根量 は極端 に少 な く,60 cmよ り深 い部分 の根量 が崩壊 と関連深 く
・岩 手県下 の火山灰土壌 では,深 根 は ア カマ ツ、リギ ダマ ツ 、モ ミ、 クヌギ・ ミズナ ラ,浅根 は ニセアカシア チ ョウセ ンギョウで ぁ った。
・ 崩 壊地 根 系調 査 では,崩壊地 の根 系は大部 分 A、 B層 に集中 し,下部 の C層 には 3%で ,88%が 1cm径以下 で,通 常林地 よ り小 さ く, 根系密度は樹齢高 いほ ど多 く36),天 草 では,カ シの根 は20年 生以 Lで 下層土 C層 まで十分達 した37)。
■ 1980年代
・祖母山で,ネ ム ノキは深根 で,10数年経過 して も伐採前 の 根 が健全 で,
・ス ギ ヒノキの根 系は効果少 ないが,3,000本 /ha程 度の本数 で 13年 以上 の林齢 では,根系の水平分布 の重複 で網効果が期待 で きる。
・クロマ ツ・広葉樹 は伐根の腐朽早 く, カラマ ツは遅 く,ス ギ ブナはその中間で40), ヒノキは腐朽遅 く,マ ツは早 い。
・また,三重 県下 で,アカマツ10年生以 上は 根 が深 く土層 と基岩 とを結 び付け,渓 床堆積地 よ り山腹で崩壊防止効果があ り,
・ス ギ17年 生 の主根 は深 さ80 cmに 達 し,深 さ50 cmの スギ 6年 生 の10倍 以 上 の根 量 で
・崩 壊 地 底面 の残 存根 本数 は02~ 06本 /m2で破 断 直径 10 mmを 超えるものな く,倶1面 は12~ 14本 /m2の 残存で底面 より大 きか っ た。
・ 土壌 ・基岩 との関連では,割れ 日ない岩盤表層上のAタ イプは,垂下根 ・斜長根が伸長できず,表層土内の水平根密度高 く,
・害1れ 日多い岩盤の Bタ イプは,垂下根 斜長根は伸長 し,
・表層土 と基盤岩の間に遷移層のある cタ イプは,垂下根 斜長根の伸長は制約 され
・ま た,A・ B層 の厚い場 合,基岩 と土壌層の間に遷移層がある場合,基岩に節理が発達す る場合は, 垂下根が侵入す る。
以上のように,森林の山崩れ防止機能の源 としては,
1)深 根であること,
2)根 量の多い こと,
3)根 系の nct workが 完全であること,
が必要であると考 えら れた。
---------------以上引用終わり
■ 考察
まずいえることは、まとめがまとめすぎで、おおざっぱすぎ、そんなことはこんなに詳細に調べなくても、誰でも直感で分かるよ、ということです(笑)。これが結論では何の情報にもならないので、個人的に太字にしました。
強い
・長野県下の深根性 ケヤキの地すべ りの防止
・ま た,ササのブロックの深根性樹根による地盤への結び付け,
・広葉樹は根系の発達が よく
弱い
・マ ツ林下の雑木の根系 発達の悪 さ
・大隅半島花闇岩地帯は天然林でも根が基岩中に伸びない,
・シュロの危険性、
・草生地 の弱 さ,
・ス ギ40~ 50年生 でも浅根
・ア カマ ツ スギ ヒノキ 10~20年生、広葉樹 に崩壊が 多 く発生
要注意
・アカマツの垂下根 は,10年生以上で は,風化表 層土 よ り深 く伸 び,基岩 に達 した。
・アカマツ10年生以 上は 根 が深 く土層 と基岩 とを結 び付け, 渓床堆積地 よ り山腹で崩壊防止効果
・ス ギ、ヒノキの根系は効果少ないが,3,000本 /ha程 度の本数 で 13年 以上 の林齢
です。スギ、ヒノキでも、13年以上で3000本/Haというのが目安みたいですね。赤松はクライミングでよく見ますが、10年以上たっていて、基岩に達していないとアブナイ。
大隅半島は、クライミングではアルパインのスタイルにもっとも適しておらず、ボルトが必要みたいデス。
大隅半島がそうなら、宮崎の岩場もそうかもしれませんね。
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