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昨日の遭難、阿弥陀南稜 P3らしい。
阿弥陀南稜は、本チャンルートです。ルートに7名の大所帯で行くこと自体が、登山前遭難、です。遅くなるからです。しかも、7名がロープにつながるって、ロープの出し方を分かっていない人のやり方です… 沢などでフィックスを張って、タイブロックやユマール、プルージックで登るときの方法で、阿弥陀南稜を登ろうとしたのでは?
私は、前の会で、同じく7名の大所帯で、2月厳冬期の阿弥陀北稜に登ろうという計画書が出て、そのリーダーは、阿弥陀どころか、普通の赤岳でも下山で息切れして、きちんとは登れていない人だったし、7名の大所帯だと遅くなるので、危ないと登山前に進言しました。結果的には、プロのガイドが敗退を決定した強風下の中、強行して登って、凍傷者3名。これも、行く前から遭難が見えていた山でした。なんだかデジャブー感あります。
トップはリーダーが務めていたと思いますが、20代で楽勝で登ったところは、40代、60代と年を重ねると、鍛えていない限り、困難になります。たとえ、フリーをやっていても、ゲレンデが主体で、アプローチがごくごく近いことが多いため、必然的に”歩き”が弱くなります。
クライミングジムでも、全身に疲労がたまると、ムーブの出が悪くなります。つまり、アルパインというのは、要するに肉体的に全身疲労した状態で、登攀するっていう話です。
だから、若い時が有利で、長時間の歩きが、そう疲れもしないため、登攀も、さして危険とも怖いとも思わない訳ですね。私も、初めて三つ峠の天狗岩(初心者向きゲレンデ)を登った時は、これの何が難しいの?くらいな感覚でした。前穂北尾根も同じです。登攀はあっけなく、2峰ではロープ要らないなーと思ったくらいです。
アルパインでどれくらい危険を感じないか?というと、アイスですが、ジョウゴ沢の核心部大滝は、フリーソロしちゃっています。今考えると、師匠が怒るのは分かる。もろい岩で、落ちたら大怪我してしまいます。が、登攀そのものは簡単なので、ロープ要らないなーと感じてしまいました。
私は、前の会で、同じく7名の大所帯で、2月厳冬期の阿弥陀北稜に登ろうという計画書が出て、そのリーダーは、阿弥陀どころか、普通の赤岳でも下山で息切れして、きちんとは登れていない人だったし、7名の大所帯だと遅くなるので、危ないと登山前に進言しました。結果的には、プロのガイドが敗退を決定した強風下の中、強行して登って、凍傷者3名。これも、行く前から遭難が見えていた山でした。なんだかデジャブー感あります。
トップはリーダーが務めていたと思いますが、20代で楽勝で登ったところは、40代、60代と年を重ねると、鍛えていない限り、困難になります。たとえ、フリーをやっていても、ゲレンデが主体で、アプローチがごくごく近いことが多いため、必然的に”歩き”が弱くなります。
クライミングジムでも、全身に疲労がたまると、ムーブの出が悪くなります。つまり、アルパインというのは、要するに肉体的に全身疲労した状態で、登攀するっていう話です。
だから、若い時が有利で、長時間の歩きが、そう疲れもしないため、登攀も、さして危険とも怖いとも思わない訳ですね。私も、初めて三つ峠の天狗岩(初心者向きゲレンデ)を登った時は、これの何が難しいの?くらいな感覚でした。前穂北尾根も同じです。登攀はあっけなく、2峰ではロープ要らないなーと思ったくらいです。
アルパインでどれくらい危険を感じないか?というと、アイスですが、ジョウゴ沢の核心部大滝は、フリーソロしちゃっています。今考えると、師匠が怒るのは分かる。もろい岩で、落ちたら大怪我してしまいます。が、登攀そのものは簡単なので、ロープ要らないなーと感じてしまいました。
アルパインの登攀は、フリーのようにロープの保険やしっかりした支点=ボルトの保険を積極的に利用して、ギリギリに迫る登攀とは全く違います。気軽に落ちることは許されません。
余談ですが、疲労した状態を作ってからクライミング練習する、というのを、世界クラスの男子選手などは、されています。あくまで疲労した状態で…というのが肝心。
フリーの作法では、体は常にフレッシュな状態で登ります。肉体を最高の状態に持っていくことも、オンサイトするための、ひとつの作戦だからです。
余談ですが、疲労した状態を作ってからクライミング練習する、というのを、世界クラスの男子選手などは、されています。あくまで疲労した状態で…というのが肝心。
フリーの作法では、体は常にフレッシュな状態で登ります。肉体を最高の状態に持っていくことも、オンサイトするための、ひとつの作戦だからです。
例えば、ラオスはクライミング合宿という趣ですが、大体のクライマーは、フリークライミングの人たちなので、2日登って1日休む、または3日登って1日休む、です。
(ちなみに私はアルパイン出身なので、5日連続登って疲れた…なので、高難易度のは登りません、登れません)
どれだけ連続で登れる力があるか…1日の中での持久力や、数日にわたる登攀など、どれだけ疲れていても、登れるかという、別の要素が、アルパイン、特に登攀ルートでは必要になります。
ついでに言うと、アルパインでは落ちたら死が待っています…この事例のように。
(ちなみに私はアルパイン出身なので、5日連続登って疲れた…なので、高難易度のは登りません、登れません)
どれだけ連続で登れる力があるか…1日の中での持久力や、数日にわたる登攀など、どれだけ疲れていても、登れるかという、別の要素が、アルパイン、特に登攀ルートでは必要になります。
ついでに言うと、アルパインでは落ちたら死が待っています…この事例のように。
余談ですが、65歳だった師匠は、毎年、体力の定点観測のため、阿弥陀南稜に登っていたそうですが、60を超え、阿弥陀中央稜に替えたそうです。
若いころには何ともなくても、年齢を重ねると、長いルートは堪える。
つまり、阿弥陀南稜は、長さが核心のルートです。