Thursday, August 8, 2024

称名滝~大日岳~室堂 ルートの体力度&困難度

 ■ 称名滝~大日岳~室堂

お客さんに、かなりこの道の安全度を聞かれました。

みなさん、急だというので不安みたいですね。

不安な場合、急な登山道は登りに使うほうが安全です。

下りに使う場合は、身長に後ろ向き降り、をしてくださいね。

■ 体力度が高い → 1泊にする

仮に称名滝から、大日小屋まで一日とすれば、標高差2000近くを一気に一日で上がることになるので、体力度は高いです。

富山のグレーディングシステムは、長野と同じようですが、前提にしているザックの重さが、違います。

 長野=テント泊装備 35歳  10㎏ 

 富山=小屋迫装備 40~50歳 5㎏

つまり、同じ道でも、富山の感覚では、メッツが一つ易くなってしまいます。ザックを皆が背負わないからですね。小屋泊前提の5kgのザックでは、空荷と同じです。

今回私は体重の33%の15~16kgを背負っていたので、しんどかった。

称名滝~大日岳を登りに使った場合、、絶対、初心者ルートちゃうよなぁ(笑)。

なんせ標高差が、登山口から大日平小屋までで736m、大日平小屋から大日小屋までで、756mあります。里山一個分ですよね。

なので、ご高齢の方は、標高差150m/時間なので、それぞれ4時間かかります。

一日8時間の歩きは、年寄り半日仕事を考えると、しんどすぎると思うので、大日平小屋に1泊、大日小屋1泊とすると、のんびりハイキングのペースで歩けると思います。

若い人でも、4時間で上がるのは、大変なので、早出で、称名滝あたりにビバークして早朝出発にするとよいと思います。

体力度は、10段階スケールの6。

技術度は、A~Eの5段階スケールの B、Cです。

技術度はそうでもないけど、体力が必要な道、ってわけですね。

高齢になると、計画の工夫で、体力度を下げるのが大事になります。

■ 年寄り半日仕事

あの三浦さんでも年寄り半日仕事なのですから、女性はもっと、ですよね。

■ 逆ルートで下りにすると?

室堂から入ると、入山時の高標高が課題になります。

<室堂から入山する場合の注意事項>

・ 室堂は、交通機関で容易にアクセスできますが、標高2,450mの高山帯に位置します。

充分な高度順化をしないまま登山を開始することは、高山病や脱水症状などの原因となります。

・ 高山帯である室堂から出発する各登山ルートは、体力度の数値以上に、体に負担がかかります。

https://www.pref.toyama.jp/documents/8174/01399295.pdf より引用

       登山者が動かした石

たぶん、トレランなどの動的な歩きをする人…タイムトライアル的な歩きをしている人…が、埋まっている石を高衝撃な歩きで、浮かしてしまい、その浮石に高齢者が乗って、ぐらッときて転倒…ってシナリオが見えるような気がするなぁ。

■ 現在の立山の登山文化

エアリアの地図が想定している登山者像が

小屋泊で40~50代、ザック5㎏

を想定していることを考えると…小屋泊文化、と言えるんだけど‥‥

後立の時も思ったけど、トレランみたいな軽量化の人は、山の歩きが雑です。

 動的な足運び

で、ほとんど空荷で、飛び石歩き(=動的)で登山道の石を動かしてしまった結果、登山度は、荒れに荒れて10年、みたいな感じかなぁ…。

大日登山道も、浮石が多くて、歩きにくくなっている。

確かに稜線歩きを空荷ですれば、それは楽しくない訳がない、って感じだと思う。

私は、これまで、テント泊縦走しか前提にしてこなかったけど、お客さんたちの歩きがよちよちでヨレヨレなのを見て、やっぱり小屋泊のほうが安全なのかもしれない、とおもったり、いや待てよ、猫足を覚えていないお客さんは、登山道の破壊者だとおもったり…

むかーしは、歩荷さんが歩いて、登山道を踏み固めてきたのに、今は、固める、ではなく、緩める、方向に登山者の踏圧が向いていて、残念な立山当たりの北ア。

どこもなのかもしれないが…

いつものスピードでは歩けないくらいの重さで歩くと、私の言っていることの意味が分かると思います…。

歩荷道って、一歩が小さく、段差が細かく踏みあとが付いており、飛び石とは違う。

スポーツクライミングでも、動的ムーブが流行っており、スタティックに取る昔風のクライミングは流行らない。けど、外に出たとき、動的ムーブの人は困る。スタティックにしか外岩では無理ですけど…

なんか似た構造を感じるよなぁ。クライミングとハイキング。

英語ではハイキングのことを、みな日本では山登り、と言っています。


Kinuyo Yoshinari
1日  · 
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称名滝&ハンノキ滝見ました
落差350mの日本最大の滝を見ました。滝つぼがデカすぎて、遠くにいてもしぶきがかかる。
となりのハンノキ滝が奇跡的に凍る水量


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