Wednesday, June 19, 2019

アルパインへのステップアップとアルパインへ進んでからのライフスタイル

■ 一般登山からアルパイン(本格的という形容詞)がつく登山へ

一般登山とアルパインの差は、二つです。

1)道がある(一般)vs 道がない(アルパイン)
2)難易度 (4級以下)vs(5級以上)

この2点の内、人から教わることなく、独学で到達できるレベルと言うのが1)ナビゲーションスキルです。

なので、一般に、本格的登山へ進もうという方は、1)については、自分のできる範囲で済ませてきている、ということが前提になります。山の中で右も左も分からない、では困ります。

成果はともかく勉強してきているかどうか?のインディケーションが、2万5千の地図を持っているか?磁北線を引いてあるか?などです。

登山の考え方の大事な部分の大きな柱は

 山岳地系と言う新しい地理システムを理解する 

ということです。

次に一般登山と本格的登山では、難易度が全く違います。一般登山で一番難しい山とされている難易度5の山は、本格的という形容詞がつく山では、一番簡単な山です。

その代表のようなものが、八ヶ岳の赤岳です。一般登山では、積雪期赤岳はもっとも難しい山ですが、本格的登山では最も簡単な山です。この山を簡単と感じるか、難しいと感じるか?そこが基本的にはアルパインへ進んでもいいのか?悪いのか?という協会ラインになります。

■ その後のライフスタイル

アルパインへ進んだ後の基本的な山やのライフスタイルの原型は

フリークライミングを基礎とする

です。なので、フリーをまずはマスター、最低限のビレイと初歩的な登攀力を身につけないといけません。

それで、大体の人は、週に2回外岩、2-3回のインドアクライミングと言う生活になります。

つまり、このライフスタイルを作って行けなければ、リスクがあるアルパインクライミングは、肉体的な素養の面で少々危険です。

例えば、少しメタボになっただけでも、フリーでは1グレード登れなくなりますし、歩きは確実に悪くなります。

ですので、一般に30代を超えてしまえば、下っていく肉体能力をいかにせき止めるか?ということになります。

それには、自制心が必要になるわけです。お酒やたばこは、若い体には可能でも、加齢した体では、リスクを高めるだけの要因になってしまいます。

ということで、フリーを基礎のためにやるとしても、だんだんとクリーン化していくのがクライマーや山やの在り方と言う気がします。

もし、そこが抑えられていない山やが要れば、それだけで山に行く資格に掛ける、ということがあるかもしれません。

もちろん、山はリスクがある山ばかりではなく、すでに道もはっきりしていて、歩くだけのリスクのない山もありますので、その時、その時で取れるリスク範囲の以内に抑えた山をすればいい、つまり、できる山をすればいい、ということになりますが、その結果、山が年々小さくなる、ということでは、山岳会の衰退が分かる、と言うことになっています。



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