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Tuesday, July 7, 2020

大人山岳部の”成功”は人生の”充実” 

■プロの夢を見させてあげたい親心

さっき、ストレッチしていたら、君江ちゃんのことが出てきた。

バレエは大人から始めた人も昨今は多い。先生たちが、大人から始めた人が上達すると、良かれと思って与えてあげようとするのが、プロと同じ”成功”…つまり、舞台の喜び、を与えよう、とすることが多い。そして、それは大体、破滅的結果になる。先生たちは良かれ、と思ってやるんだけどね…。第一に舞台はお金がかかりすぎる。第二に身体的能力的に高度すぎ、重労働すぎる。第三に楽しむより、舞台へのスケジュールが優先になるので犠牲が多く、楽しめない。

君江ちゃんはバレエが嵩じ、舞台に出るまでになった人だったが、結局のところ、お金も大変だし、自分が舞台に出たら、本当に見たいバレエ公演に行くためのお金が無くなるし、最後は舞台向けのリハーサルで肉離れした。

バレエもクライミングも、プロと同じことをアマチュアは目指さなくていいんですよ…。

自分が踊って楽しいから踊るって踊りがあっていいのに…バレエは見せて、お金をもらうための踊りである。それも王様に見せるのが基本。

クライミングこそ、自分が楽しいから登る、それだけでいいっつう話なのに、なんでか、そうはならないよなぁ。

クライマーは5.9でスタートする、そして、グレード更新が最初に取り組む課題だ。しかし、グレードで登ると延々と5.17をしとめるまで、エンドレスな活動だと気が付くはずだ。それで私はげんなりしたので、私はクライマーとしては、超3流もいいとこだが、気にならない…最初からそうした競争の蚊帳の外にいれるのが、大人でスタートした人の特権なのであるから…。

大人はどうバレエを昇華させるか?クライミングを昇華させるか?
そこら辺の解を、指導者側が提供できないことが、君江ちゃんの悲劇を作るんだろうなぁ…

世間が”成功” と目していることを目指すことは、結局は、行き止まりの道です。

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