■解体工事
家の前の家が1か月ほど前から解体工事をしています。最近、この辺はバラックの解体工事が多いです。
しばらく何事もなかったのに、今日は朝から、突然カンカンやるので、超うるさく、とても家にはいられないので、びっくりして、図書館に避難。
図書館は混んでいて、PCを使える席がなく、相席させてもらったら、その席のおじさんは、図書館に居ながら、なぜかワンカップを口にして、その上、その席で寝ていました・・・(汗)。びっくり~。
気持ち悪いと思い、変なことになったらいやなので、他の席が空いたのを見計らって移動して、事なきを(?)得ました。
■ 県立図書館
山梨県立図書館は、以前は、趣のあるレトロビルヂングでした。
当時は、閲覧エリアも古く、図書館員はみなスモッグ。変人か大学の先生しか来ない、と勤めていた友人が悪口を言っていました。実際、昼間に行くと、浮浪者の特有の匂いがラウンジからするので、ちょっと長居は遠慮したい感じ・・・。
その図書館は去年新しくなって、一気に利用が増えた。快適な空間。貸出システムなども一新され、便利になった。多いのは、高校生です。
が、肝心の中身の本の充実度は、以前のまま。山の本に関して言えば、例えば登山大系など、登山者が見るべき、という本はすべて書庫にあり、どうでも良いような内容の本が出してある。そこらへんは本当にどうにかしてほしい。登山文化の枯渇に加担している気がします。
私は図書館勤めで仕事人生をスタートしたので、図書館という場所は、総じて好きですが、勤めている人たちは、幸・不幸を逆転している人が多い、と自らの経験を踏まえても思います。
図書館員というのは稀に見るラッキーな職種です。ただし地位に寄らず、世間知らずですし、既得権にどっぷり浸かっています。まぁ、当然と言えば当然ですよね。
ゴールデンカフス、という言葉がしっくりきます。英語圏では、ぬるま湯につかって出れない、飼いならされてしまって野生にもどれない、というような意味です。
■ 体力とは何か?
今日はたまたまスポーツ総合のところで、『体力とは何か』と題する本を見つけました。ちょっとパラパラめくった程度ですが、この本には、体力自慢の山男が卒倒しそうな内容が書いてありました(笑)。
山男の皆さんは読まない方が良いと思います(^^;)。
この本には、大学生の体力、登山家の体力、水泳選手の体力、ビジネスマンの体力、などと項目別に、一口に体力と言っても、具体的にその内容は何を示しているか?を書いてあります。
その登山家の体力、と題するところは、たぶん、俺は体力がある、と思っている皆さんにはショックで、癪に障るのではないか?と思います。
この本によると、登山の体力は4種類あります。
1)一般縦走で、長い間重い荷を背負って歩く体力
2)トレイルラン(山岳耐久レース)の体力
3)高所登山の体力
4)フリークライミングの体力
1)一般縦走の体力
・運動強度が低い
・長時間の肉体労働に近い
・一般的な体力測定を受けても低い能力しか示さない
・体力測定で測定できない体力(最大下作業能力)
・低強度で極端に長い
・年齢や性別の影響を受けにくい
2)トレイルラン=山岳耐久レース
・弾性要素(ばね)がより重要であり、加齢による低下が小さい
・心肺能力より、関節や筋肉の耐久性
・普段のトレーニング(慣れ)の要素が強い
3)高所登山
・運動強度は一般登山よりさらに低い
・呼吸重視
・優れた心配能力は要求されない
・むしろ高所順化が重要
4)フリークライミング
・全身筋力が体操選手に近い体力
・手指の筋力の要素が突出
・体重あたりの腕力に依存
ということです。
まぁ大体、予想どおりですかね?
フリークライミングについては、昨今は子供が優勝するケースが多く、手や指の力に対する体重の割合が小さいほうが確実に有利で、それはほぼ体格で決まっています…。大体クライマー体型と言えば、ひょろりんとしています。
山野井さんの本に、けがをした後の入院で筋力を失い、「若い女性の腕のように」細くなった腕のことが悲しげに描写されていますが、大体の女性は前腕の筋力には対して自信がないと思います。
この「体力とは何か」を読むと、前腕の筋力くらいは、男性の専売特許にしておかなくては、男性が持っている、女より強いはずだ、というプライドのおさまりどころが、なんとなくヤバそうです(笑)。
どうも、一般縦走と言うのは、男女差や年齢差が余り出ないのだそうです。私は40代平均の強さで、特別強いほうでも、弱いほうでもありませんが、それでも、危険がないような登山道では、長くなればなるほど、女性の方が持久力の点で有利になりそうです。
登山の体力って、何で違いが出るのか?というと、慣れ、つまり、トレーニング頻度だそうです。
そう言われてみると、そうかもしれないな~と納得しそうな周囲の様子です。
一昨日は60代、70代の女性の先輩と山行を共にしましたが、強くてびっくりしました。先輩たちによると、男性でバリエーションにガツガツ行っていたような人は、彼女たちのように長い期間は、山を歩けないのだそうです。大体の方が、膝を故障したりなど体がついて行かなくなるみたいです。
バレエもプロレベルになると、不健康な活動です。同じく、山も度が過ぎると、健康によくないみたいですよね。趣味なのに。
ヨガでは、先生クラスになると、ヨガが嵩じすぎて、整骨院やら、カイロプラクティックスやらに通う人も出てきます。
過ぎたるは及ばざるがごとし、とはまさにこのことですね。
■ 山を手軽に考えすぎる
もう一冊、深田久弥の『山談義』を読んでいたのですが、
山を手軽に考えすぎる
と題する談義があります。日付を見ると、1957年8月4日。
1957年って…今は2015年ですから、60年以上前です。そのころから、深田さんは山を観光旅行のようにして、近くの山の普通の道も歩いたことがないのに、穂高に女の子三人で行く、という人たちを例として挙げています(ため息)。
当時、ゼロ歳だった赤ちゃんは今は60代。近くの山も歩いていないのに、穂高に行こうとした女の子が仮に20歳として、もう80代…
・・・ということで、”山を手軽に考えすぎる”というのは、もう伝統になってしまっているくらい、古くからある現象なのだと分かりました。
■ 山岳会にどんな人に来てもらいたいか?
山岳会に新人を勧誘したい・・・と思いつつ・・・ですが、一方で、山を手軽に考えすぎるような人が来ても、困るな~と思っています。面倒みきれませんし・・・。
試しに、会の先輩に、「山ガールが入会希望できたら、どうするんです?」と聞いてみたのですが、返事は、
「え?鼻の下長くして、連れて行くんじゃな~い?」でした・・・(--;)
鼻の下長くしてねぇ・・・。ためしに辞書を引いてみたら、「好色な目で見る」とありました(汗)
それって、だから入会希望者が来ないって理由カモ?
オヤジ化進行中が若い会員が来ない理由かしらねぇ・・・
■ 無料のホステス
女性の先輩によると、男性登山者は、単純に女性を連れて歩きたいだけの人もいるのだそうです・・・”やっぱりね~感”満点。
なんだか、山岳会の女性会員って、無料のホステス変わり?
まぁ、私を無料のホステスにするには、はるばる前穂北尾根まで連れて行かないといけないですから(笑)、それはそれで大変でスイマセンね~と思いますが…。あんまり可愛いホステスでなくて、スイマセンねぇ。
でも、男性の世界の中では、街で女性と出かけるのは問題でも、山なら女性を連れて歩くことが大手を振って出来る、ということが一つあるのかもしれません。
”ちゃっかりご利用”タイプ?女性の側も女性の側で、それをうまいこと利用しているような人もいそうですし…。そういう人は、山の知識が全然ないので、山が好きなんじゃなくて、連れて行ってもらえてラッキーだから行くだけだと分かります。
でも良く考えてみたら、山でも海でもどっちにしてもレジャーですから、特定の人とだけいつも出かけているのは、やっぱりデートとみなすのが普通かもしれません。岩や山だからって、なぜか違うことになっていますが。
山岳会のリーダーには、連れて行く女性を初心者から育てて、何人目かの人もいるそうです。傍から見たら、「あら~三人目?」という状態なのは、みな言わないけどよく見て分かっているのだそうです。
自分にべったりの人ができると、何かうれしいことがあるんでしょうか?男性は、頼られたい生き物なのかなぁ・・・?私には非常に遠い心理なので、全然想像できません。
ただ、何人か一緒に行ってみたオジサン登山者の中には、山に行きたいんじゃなくて、わたしと出かけたいんじゃないの?って怪しげなおじさんも、いないではなかったです。山の計画が、超曖昧だったりすると、バレバレです。
これって不思議と年下や同年代で、”クライミングクレイジー”な人は無関心そうです。たぶん、ビレイしてくれれば誰だって良さげですもんね(笑)、それはそれで、仲間は信頼関係で結ばれなくてはいけないので、問題ではありますが・・・無料のホステス使いよりはいいか。
逆に言えば、ホステスのニーズが出てきたら、その登山者はおやじ化したってことなのかも?
■人気商売?
そういう意味で言うと、一般にインストラクター業というのは、人気商売です。
私はヨガを教えていますが、ヨガでも、ある程度はそうだし(曜日が特定の日しかレッスンに来れないって人もいますので単純ではありませんが)、スポーツジムに通っていると、結構、顕著に人気が分かり、カリスマイントラがいたりします。
人気がある男性のイントラには、曜日や時間の縛りの無いおばちゃん達がファン層として、たむろしています。そのイントラが行くスタジオにくっついて行くのです。
人気の内容も、「教え方が自分に合っている」などと健全な内容であれば、別に良いのですが、そうではなくて、「きゃ~かっこいいステキ~」と、相手への妄想が勝手に膨らんでいるような場合、群集心理と化しているので、要注意です。目の保養とか。
というのも、たまに待ち伏せしたりしてくる変な人もいるんです・・・。
それと同じことが、ガイド業について言えそうな気がするときもあります。
ジムのイントラなら、ファンはジムに払っているだけなので、大して罪を感じないですが、”ガイドに入れ込む≒ホスト代がかさんで大変”みたいな???
まぁ、夜にお酒を飲んで法外な費用を払うより、山に出かけて、普通にガイド費用を払う方が、何倍も、健康的で健全であり、より良い選択肢だと思いますが。
そういう風にカリスマ化したがるのは、「俺についてこい」型のリーダーシップの人のような気がします。
山の魅力ではなく、「その人と一緒に行きたい」なら、山でも海でもよく、ただのデート?
そういう意味では、山岳会の月例山行も、山の人気投票ではなくて、連れて行く人の人気投票になってしまっていて、良くないような気がします。
基本的に月例山行にテーマを設定しないために起っている現象のような気がします。
Kinnyさんの山岳会考察文はオモロいので、ついつい読んでしまうんですが
ReplyDeleteなんかもう「ほっといたらええんちゃうの、どうせ消えるとこは消えて、残るとこは残るんやし。」なんて思ったりもします。
というのは、その考察に使われてるエネルギーを もっと有意義な?!、なんてゆうんでしょー、人生をバラ色にするための(?!)エネルギーに使ったほうがいいんちゃう みたいな。
これこそイランお世話ですね。失礼しました。(と、送っちゃう)
Damienさん、誰か一緒に沢とか岩とかに行ってくれるいい男いませんかねー?
Deleteダメ元?!で旦那様に頼んでみては どーですか?
Delete谷なら一緒に行っても構いませんが地理的に遠過ぎますね。
ってゆーか「いい㊚男」ってゆうの意図的な使用?
だんなさん、沢もクライミングもダメだそうですよ・・・ Damienさんは、きっといい男に違いないっていう前提です(笑)
Delete真夏の暑い日、コバルトブルーの淵のある沢に、沢登りとは言わずに連れていったらハマるかも。
Delete「いい男」→このブログのオトコはんとの同行山行での苦労ネタを読み尽くして
しもてますんで、残念ながら「カマかけられてる」としか思えないナウ♪(笑)
ああ~しまったなー。 深い青い釜、そうですよね~ 夫にほら貝のゴルジュを見せてあげたいです。ホント。
Delete私は、女性の先輩にも北穂池見せてあげたいのですが、そういう気持ちになる人が一緒に行きたい人かもですね!