Sunday, August 31, 2014

嵯峨塩鉱泉

■ 嵯峨塩鉱泉

今日は夫と登山に行く予定でしたが、昨晩予報がとても悪かったので、油断してしまいました。

滝子山の予定を変更し、山のオマケの温泉だけを堪能して帰ってきました(^^)。

重厚な受付ロビー
嵯峨塩鉱泉です。

結論からいうと、この温泉は大変おススメです。

大菩薩周辺の山の帰りは、嵯峨塩温泉がおススメです。

他に大和天目山温泉、田野の湯(600円)があります。

もっともメジャーなのは、故郷創生一億円系の大和天目山温泉(510円)です。

嵯峨塩鉱泉は、じゃらんで良い評価を得ている旅館です。

山梨では珍しいかも・・・
お風呂は檜風呂と露天風呂です。立ち寄り湯(日帰り入浴)は700円。

温泉ではなく、鉱泉を沸かしているようです。
 露天風呂。小さいです。ただ環境がとても良いです。

お客さんが多いと違うと思いますが、人が少ない時間帯はこれで十分。

今日は貸切でした☆
 遊び心の豊富な宿らしく、あちこちに色々な、手作りの飾りがあり、好感が持てます。
 ペーハー10.2の源泉。飲めるそうです。

PH10以上の温泉は、世界的にも珍しく、日本の特産と言っても良いとこのサイトにあります。

そんなにすごいのでしょうか?

飲むとまろやかで軽いお水だったので、お米を炊くのによさそうでした。

入っている分には、そんなに大きなツルツル感はなかったですが・・・。

湯がアルカリ性だから、石鹸なんて要りませんね。

現代人は洗いすぎなので、皮脂を取りすぎて、つっぱってしまいそうです。環境にも悪いですしね。

 こんなのとか




渓流沿いなので、川遊びをしながら、滞在というのが可能そうです。すぐ下は日川渓谷レジャーセンターで、渓流釣りのおじさんが一杯でしたので、この辺は歩くだけでも癒されていいかも?

沢というよりは渓流ですが。

■ 勝沼 つぐら舎

塩山や勝沼周辺は、ぶどうシーズンまっさかりで、大型観光バスが乗り付けていました。

そんな観光客とは一線を画す、地元民しか知らないオシャレなカフェが、つぐら舎です。

不思議なことに、Googleで、カフェ 塩山、とか、カフェ勝沼としても、ヒットしません。 

山梨で、いつも困るのは下山後にコーヒーを飲みたくなったり、ちょっと一休みしたくなっても、立ち
寄れる場所がないことです。

特にコーヒー好きは、コーヒー難民です。山好きではなくても、山梨は都会と比べて、コーヒーにありつくことが難しいです。

大菩薩方面では、このつぐら舎さんがおススメです。

今日は夫と
 ・ぶどうのパンケーキ 800円
 ・コーヒー 300円
 ・ジンジャーチャイ 400円

をいただきました。特にチャイは都会と同等においしかったです。

私の比較先は、梅田のインドカフェ老舗、カンテグランテです。日川方面の林道では、お食事は期待できないので、勝沼まで降りてきたほうが良いかもしれません。

他に

原茂ワインの併設カフェ 

もいいですが、かなり価格がお高いです。都会でも、ちょっと見ないくらいランチなど高いです。おいしいは、おいしいのですが・・・。ちょっと立ち寄るには、向かないかもしれません。

少し甲府よりになりますが、和戸にスタバが出来ています。それに今は、コンビニで淹れたてコーヒーが飲めちゃいますしね、100円で。

勝沼近辺の特筆事項としては、フットパスが有名です。

■パンテーブル

山梨では有名な天然酵母パンのお店です。普通においしいです。価格も普通です。あまり目立った特徴はありませんが、パン屋が少ない土地柄なので、貴重です。

というような、のんびりした日曜日でした♪







Saturday, August 30, 2014

このブログで伝えたいこと

今日もブログ改造に取り組んでいます。すると、これまでのブログを振り返ることになります。

I have been trying to better this blog site. Now I realize, in this process of reflecting what I have wrote... I was very happy, I was in a middle of my dream come true.

そして発見したのですが、このブログは、幸福の記録ですね♪何とも幸福なる時間を過ごしてきたなぁ…と改めて感動しています(^^)。

This is a record of my happiness.  The happiness is to live my life, and climb my mountains.

■ ガチ化

”ガチ”に変化したのは、去年の12月1日です。1年間のスケジュールで組まれている講習会の参加を辞め、お見合い中の山岳会の月例山行に参加する決断。この決断は重い決断でした。なぜなら、終了証書がもらえないからです。しかし、形だけの修了証をもらう事よりも、仲間となることができない知り合いを得ることよりも、今、手にある選択肢の中でベストのプランをとることのほうが重要だと判断しました。

It was 1st of Deember, 2013 when my mountain life has shifted toward alpine climbing. It was Akadake in Yatsugatake... the mountain in snow season is known as level 5 mountain for hiker, and level 1, i.e. beginner class for alpine climbing.

I was in a middle of Alpine training by Sangaku sougou center and I had realized the class mates were never to be my climbing partner, since they are in a temporary relationship.

So deciding to quite the training, and joining the alpine club in local was a big decision. It meant a commitment. It meant I will devote my love to the club.

私は、山岳会を知らず、山岳界を知らない。それは真実でした。

I never new what was like Alpine club before and I was total beginner, which meant I would rank in the bottom of hierarchy.... if there is... that was true.
 
しかし、その瞬間、そこからガチがスタートしました。赤岳です。赤岳とは象徴的ですね。なぜなら、赤岳は一般登山者とガチ登山者の境界線にある山だからです。

But this decision was my start of alpine climbing. That was undoubtful.  The mount Akadake is chosen and this was such a coincidence... it gives me still a funny feeling...since Akadake is so symbolistic.

大きな決断でした。でも、この決断は良い決断だったと思います。

This was a big decision. But was a good decision in retrospect.

そもそも、山がMYブームになったのは、なぜかというと、4年前に11月に雪を抱いた西穂独評に行ってしまったからです。雪を抱いた穂高は美しく、見とれている間に山頂についてしまったのでした…。

Why mountaineering has been my personal passion for these years?


It only because I had seen this, beautifull Nishi hodaka mountain in snow in November... it was unexpected snow in November that year... ofcourse as a begineer we... my hasuband and I had no gears except for 6 nail crampons but we had been facinated by snow and the moutanine was soo beautifull I was totally awed... I never thought about falll nor scared. I was just sruck with its beauty.

あんまりキレイなので、歩いていて苦しいとか、アブナイとか、まったく忘れてしまっていたんですよね。あんまり感動したので、家に大きく引き伸ばした写真があります(笑)

そこから、ステップアップして、4年後は厳冬期鳳凰三山と甲斐駒黒戸尾根になった(^^)。

Now, we can climb in the very coldest season, the Howou three peaks in South Alps, which takes about 7 hourse to get to the peak by ourselves without problem.

■ このブログで伝えたいこと

振り返ると、8月は低迷期だったな~と思っています。

一か月ほど前に滑落しました。

思えば、この滑落は、メッセージですね。振り返ると、自分の山を見失っていた。その警告かもしれませんね。 病気と言うのは体からのメッセージですが、事故もそのような側面があるのだそうです。

私が山登りで、皆さんに伝えたいことはなんだろうか?

What is my intention in this blog?

それは、祖国の自然は美しいよってことなんです。つまり、神が人に約束したとかいう、約束の地、プロミストランドは、ここではないかしらってことです。ここというのは現世ということです。

It is... our country is beautiful.  I have been in San Francisco. I have been in Australia.  I have been in Thailand. I have been in Vietnam. I have been in New Zealand.

Every country had a beautiful mother nature.

日本は大変自然に恵まれた国です。よその国も恵まれているし、素晴らしい景観をそれぞれ味わうことができますが、日本は日本でかけがえのない素晴らしい自然を持っています。

私はオーストラリアの国立公園やヨセミテ、あとはニュージーランドのミルフォードサウンドなどに行ったことがあります。これほど水に恵まれた国はほかにありません。ちなみに、私には海外移住の機会が2回ありました。しかし、日本を選びました。

But I have chosen to live in Japan. Because the wealthiest country in water seemed Japan.

その次に伝えたいことは、人間は、ただ生きているだけのことがどれほどの奇跡か、ということです。私たちがどれほど恵まれているかってことです。

The next thing I want to tell you is, what a miracle that we are living on the earth today, at this moment. How great it is to have a life at this moment. The life is fragile. We never know we are to live tomorrow.

生きていると、色々なつらいこと、悲しいことがありますが、結局は、今この瞬間、生命の危険にも、冒されておらず(戦争状態などではなく)、飢えてもおらず、頭上には落ちてこない、しっかりした天井があり、温かい布団で眠れるなら、人間、それだけでオッケーってことです。

The life is not simple. So we struggle with it but the struggle is not what the life is. That matter in life is, we have food for today, we have shelter in our head, we have warm bed to sleep in and someone to love.

他のことは全部些末なことです。それを実感することができるのが山です。

Everything else is not important at all; to know that, we climb the mountains.

そして、だからこそ、今ある境遇に感謝する、ということです。水、火、シェルター、食料、燃料、大事なものがあるだけで本当にありがたいことです。震災や津波など見ても分かるように、いつなんどき失われてしまうかもしれない、あやふやなモノ(人工物)の上に築かれた安全です。

To know what a miracle is to live today, to have all of these essentials at this moment.

そして、人間性が問われるのは、そのようなありがたい境遇にある自分というリソースを使って、一体、何をするのか?どう生きるのか?ということです。人間の自由の本質的な意味はそこです。人は、自分のあり方を選ぶことができる。

We human can choose what we do to with our life which is such a miracle. Life is itself a miracle and we have the choice. We can waste our miracle by looking at half empty, or can live by looking half full by thanking how lucky we are to be able to live this day, at this moment.

いつも他の人を羨ましい人は、感謝の心が足りないだけなのではないでしょうか?いかに自分が恵まれているか気が付いていないのではないでしょうか?

私はよく羨ましがられますが、私なんてハンデの連続人生なので、一体何が羨ましんだろ…?と正直なところ、思いますが・・・まぁそこはこの辺で。

To be honest, I had led the life which is not easy compared with average, I never had a father to support me, I had to pay my own tuition when I proceeded to higher education and my family was rather borden with me than a support. But still this was meant for me to be strong.

個々の人間の時間が有限であるのは誰にも分かっています。何をするか?ではなく、どう受け取るか?なのです。

We all know our life in this lifetime is limited.  It is not what we do. It is how we do in our life.
We all must live our love. Love is what matters.

そんなことを無言で教えてくれる山は、やっぱりすごい!

The mountains has taught me all this.

Notice the Beauty of the nature, then appreciate it. You'll know how lucky you are to be able to live on this beautiful earth.

The life is eternal but your life on the earth is limited; therefore, it is precious. What to spend on is up to you. You can spend your time fretting or focusing on making this world a better place.










夫にレインウェアを買いました☆

■お盆過ぎセール期間

なんだか世の中は、夏山用品のセール中みたいで、秀山荘やカモシカからセールのはがきが届き、特にカモシカからは、既にイグザムガイドを購入した直後で、セールのはがきが届き、ショックでした(トホホ)。

パタゴニアの年に2回のセールは、買い物かごに欲しいモノを入れたものの、高額でポチっとできずに、悩んでいる間に、あっという間に終わってしまいました…。いい色のR1が欲しかったのですが、服は大体後回しなので、悩んでいる間にすでにセール終了。

■ネット通販しちゃいました☆

夫がレインウェアが必要だというので、オシャレ系アウトドアショップSORAさんでポチッとしました。SORAさんは、大阪の心斎橋にあるのですが、大阪の我が家からは、歩いて行ける範囲にあり、なんとなく親しみがあります。

今回、夫にはパタゴニアのレインジャケットとミレーのレインズボンを買いました。合計、約2万円の出費です。

これは安いのか?はたまた、高いのか? 

■レインウェア定番 トレントシェル

パタゴニアのレインウェア、トレントシェルは、ゴアテックスではありませんが、防水透湿素材の定番で、間違いのない品と言えます。

SORAで買った方が本体で買うより安かった。

パタゴニア Men's Torrentshell Jacket (税込 11,016 円) でした。パタゴニア本体で購入すると¥12,852 (税込)です。

実は、私もレインウェアが必要だったので、少し前にパタゴニアのアノラックを買いました。これは1万円くらいで安かったからです。

■ モンベルと比較

実はレインウェア、モンベルのでいいやと思っていたのですが、モンベルのも別に安くはないんです。

以下がモンベルのファクトリーアウトレットからの引用です。

 ストームクルーザーウィメンズ アウトレット価格¥15,429 +税 255g
 トレントフライヤー ウィメンズ  アウトレット価格¥16,286 +税 187g
 PATAGONIA MEN'S TORRENTSHELL PULLOVER 割引価格 ¥10,584 (税込) 306 g

パタゴニアのトレントシェルとストームクルーザーが同等品かなと思うのですが、5000円近くパタゴニアが安いんですよね。

それでパタゴニアになりました。ジャケットではなくプルオーバーなので、ちょっと着る時に被り物になります。この良し悪しはまだ分かりませんが、ポッケがカンガルーポケットの方が、モノを落としづらいかな~と思ったんです。それにコレ、丸めて携帯できる。

次は軽いトレントフライヤーが欲しいです。250gと300gでは5000円の価値はないけれど、190gと300gではあるような気がします。

■ ストレッチ性のあるシェル

夫用のレインウェアのボトムスは

ミレー LAVANCHER EG PANT(ラバンシェ EG パンツ) (税込 10,584 円)

にしました。これも防水透湿ですが、ストレッチ性があるのがいいところです。

同じくモンベルで同等品をチェック。

 レインダンサーアウトレット価格¥8,477 +税
 ストームダンサーアウトレット価格¥11,829 +税

レインダンサーと2000円しか変わらない。なら、ストレッチがあるほうがいいかな・・・ということで。

モンベルを着ていると安いのを着ているという印象になります。が、パタゴニアを着ていると高いのを着ているという印象になります。

どっちが得なのかなぁ(笑)?

巷ではレインウェアは4万円くらいの上下のセットを買うのが普通みたいですが、重いんですよね・・・それがネックで上下セットには手が出ません。

Friday, August 29, 2014

お古好き

■お古

こんな古いハーケンにも幾多の戦歴があるに違いない
私は実はお古、好きです。

子供の頃は、いとこのお兄ちゃんのお古の服を着ていたから、よく男の子と間違われたのですが、皆が心配するほどトラウマになっていません(笑)。

女の子らしさが否定されることは、あまりショックではなく、それより、いとこのお兄ちゃんのを着ているほうが誇らしかったのです。

高校では、近所のお姉さんのお古の制服をもらいました。袖口も裾も擦り切れていて、私には大きすぎて、ぶかぶかでしたが、それも気にならず・・・。近所で評判の才女のお姉さんのお古だったので、そのお姉さんのモノをもらったということが、後継者っぽくて、ちょっと誇らしかったのです。

妹はそんな憧れはもっていないようなので、アンティークやお古に抵抗がないのは、長女だからかもしれません。

私の憧れは、母親から娘へと代々受け継がれるウエディングドレスです。

若いころ、2年ほどアメリカで世話になったユダヤ人の一家では、くたびれてボロボロになった、リネンのテーブルクロスやテーブルセンターが、ここぞ!という場面では、銀食器と一緒に出され、厳かな雰囲気とともに、伝統を感じさせてくれました。憧れます。我が家にはそういうものはありません・・・。

そういう訳も合って、アンティークショップめぐりは、私のアメリカ生活の最大の趣味でした。実は、そうした店で働いた経験さえもあるくらいなのです。(日本ではアンティーク趣味はお預けです)

海外でのアンティークは自分のルーツを表現することで、日本のアンティーク趣味は単なるステータスシンボルなのとは少々意味合いが違います。日本では骨董というのはお金持ちの酔狂なので、すっかり興味を失いました。

お古って、くれた人の愛情がこもっている。だから好きです。先輩から、もらったモノを長く使っています。

 母から中学生の時にもらったお古のシルクのセーター 24年
 先輩から大学の頃にもらったコーヒー豆の保存缶 20年
 先輩からもらったHMS式カラビナ 1年
 師匠からもらったアックスの脱落防止コード 半年
 先輩からもらった岩場ルート集 4か月
 先生からもらったビレイ用グローブ 2か月

大事にしています。

こういうプレゼントって、誕生日プレゼントのような、折り目にもらうものではない。

のは、どうしてかなぁ・・・? そして、そうした宝物は、大抵、人から見たらツマラナイものです。

■ 年季が入ったものはカッコいい!

なので、ハンマーが必要な時は、先輩から借りていき、クラスメートと違って、年季が入ったものを持っている時は、ちょっぴり”えっへん”な感じでした。

講師一怖いという噂の村〇先生にも、「お、いいのをもってるじゃないか!」と言われました。

というわけで、棒フレンズが、「もはやアンティークだね~」と、言われると、なんだか、ちょっとさみしくなります… 先輩が棒フレンズを喜んでくれた時はうれしかったです。

幾多の修羅場をくぐり抜けてきたかもしれない、カムなのになぁ・・・。そのカムに、込められた数々の経験さえも否定されてしまうような・・・一抹の寂しさ。

■ 永遠なのは時

しかし、物はモノに過ぎないのも真実。すべてのモノは、ゆくゆくはその役割を終え、捨て去られて行く運命です。

人間のカラダだって、古くなったら、私たちは古い体を捨て、新しい体に乗り換えるのだそうです。

でも、永遠にあるもの・・・は、そのモノが思い出させてくれる、過ごした時間や、込められた思いの貴重さ、大切さ、です。価値はそこにあるんですよね。

決してモノ本体ではない・・・でも、私たちはモノがないと、その一瞬一瞬の、価値ある時の思い出を忘れてしまうんですよね・・・ 

人は、前に進まないといけない、というのも真実ですし・・・。私は、お勤め時代に来ていたスーツや必要だった辞書類を捨てた方がいいのかしら・・・とたまに思いながらも結論が出ず捨てていません。

前に進まなくてはいけないという思いと、過去の思い出の間で、いつも揺れ動いています。なかなか、英語の本などは捨てれません。というか捨てなくていいのかも。しかし、未練がましいかもしれません。

■ 新しいもの


とはいえ、新たに揃えるときは、今手に入るベストのものを手に入れるほうが良いと思います。

大事なことは、新しいものを取り入れるときも、将来、思い出して、にっこりすることができる、大事な思い出と一緒に取り入れることかもしれません。


Thursday, August 28, 2014

岩講習のニーズ実感

■涼しい~

ここのところ、涼しく、やっと人間に戻ってきている感じがします。振り返ると、お盆の頃ってホント、フィジカルもメンタルも、ローギアだったな~と実感しています。

先輩が自分のウェーブを読め、と言っていたのですが、ホントにウェーブ読まないと・・・。反省して、手帳を新調したくらいです。

私は山行記録をつけているので、どれくらいの頻度で山に行っているか分かります。

6・7・8月の山の数は、こんな感じです。

 2011年 3山行
 2012年 14山行
 2013年 10山行 +小屋バイト +講習会
 2014年 20山行 

ま、アクセル、ふかし過ぎってヤツですね~(笑)。元々、夏に弱いくせに、行きすぎですね。多少オイル切れが出ても仕方ありませんね~。 最適は10~15くらいでしょうか。20になると仕事化してしまうのかも。

■ 仲間に感謝

昨日は1年ぶりにクライミングジム天に行きました。ジャミングが練習できるボルジムだからです。

仲間と3人で行きましたが、仲間って本当にありがたいですね!同じ課題を登ってみるのですが、私は登れないのを、色々と登って見せてくれて、すごく参考になりました。

クライミング力は自分自身を守るものなので、焦らずじっくり頑張って行こうと思いました。

■ 外岩が上、インドアが下?

去年、私ができなかったトラバースの課題を教えてくれたベテランのクライマーのお兄さんに会いました。

「俺、外岩なんて行ったことない」と言っていて、ビックリ!

私、その方に教えてもらったおかげで、去年、芦川横沢の8mチョックストーン滝、超えられたからです。

今、思っても、あれはとっても難しかったナー。

それにしても、あの沢は、初心者を連れて行くような沢ではなかったと、今でも確信しますが。
なんで行ったんだろう??? ぎゃふんと言わせて、沢から追い返す目的だったのでしょうか・・・?

山梨で初心者を連れて行くなら、ズミ沢です。東沢釜ノ沢も初級とされていますが、ルートが長くて体力の敷居が高いですし、クライミング出てきますよね。初級ではあっても、入門にはならないと思います。ちなみに商業的ツアーで言った海沢は、ズミ沢よりカンタンでした。泳ぐところがありましたが。

それにしても、ベテランクライマーのお兄さんは行かない外岩に、こんなに、へたくそクライマーなのに行ってしまい、すみません。 

結論すると、私は本当に恵まれている、ということですね~!感謝・感謝です。

■ 岩への入り方

今は、ほとんどの人がボルダリングジムから入ります。

その場合、あまり早く外岩を経験させると良くないのだそうです。そうなのか。

昔はボルジムはなかったので、最初から外岩に行くしかなく、恐怖で岩から去っていく人も多かったのかもしれません。そこで”ずく”が確かめられていたのかなぁ?

今では、私のように外しか興味が持続できない、なんて贅沢を言う人は、少ないみたいです。外に行って、インドア頑張る感じです(笑)

私はそういう意味でも、気が付いたら、まったく古風な入り方をしているようです。でも、自分自身、これだけ色々と労力とコストを投入していても、去年のフィジカルと今年のフィジカルはあんまり変わっていないと思うんですよね。 才能ないなぁ(笑)。

でも一年目はあまり欲張らないことにします。これまでのアイスや沢を見ても、一年目は、ボケッと過ごしています。欲をかくと神様に叱られる。(と思う)

■ 岩講習のニーズ

ブログを改造しているので、改めて、自分の成長の軌跡を振り返るようなことになっています。

そこで、気が付いたのです。わたし、まだ、岩講習うけたことがなかった…(汗)

これは早急に岩講習が必要ですね! 女性のクライマーの講習会を探しています。

私は、どんなことも、入門はかみ砕いて教えてくれるプロのサービスを受けることにしています。何しろ、教えることが仕事の人に、ちゃんと教えてもらうのは、相手の責任感が違う。

その後は自分で。

山 ⇒ ストローハットのツアーで高さんに西岳三方分山に連れて行ってもらいました。
沢 ⇒ 木風社のツアーで海沢に行きました。
アイス ⇒ 保科ガイドの体験クライミングに行きました。
雪上訓練 ⇒ 無名山塾の講習で富士山に行きました。

岩 ⇒ ・・・ まだ何にも受けたことがありません。あれっ?!

これはヤバい。

何しろ一番岩が苦手なのに。すでに太刀岡山左岩稜行ってしまいました!

なんでこうなったのかなぁ…。おっかしいなー(^^;)。 

とりあえず、女性のすごいクライマーさんの体験講習を受けてみたいのですが、どなたか知りませんか?ぜひ教えてください☆

八ヶ岳研究下の目次

八ヶ岳研究下の目次
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・阿弥陀北面
 北陵 最も容易
 北壁 登攀ルート
 北西稜 すっきりとした岩稜登攀が味わえる代表的リッジ
 西稜 登行少ない 静かなルート
 中尾根 樹林に包まれた尾根
 南陵 ほとんどバリエーションの面影がない

・広河原沢
 第一ルンゼ、第二ルンゼ、第三ルンゼ 第二ルンゼが本谷の本流
 正面壁ルンゼ
 左股 手頃な小滝が連続
 右股 つめが頂上に達していない

・立場川奥壁
 龍頭峰Aリッジ
     Bリッジ
 左ルンゼ
 中央ルンゼ
 右ルンゼ
 右尾根
 
・立場川
 本谷    もっともポピュラー 無雪期初心者可 積雪量が多いので初冬向き
 がま滝沢  入る人が少ない
 のろし場沢 入る人が少ない

・地獄谷
 本谷 初心者向き
 赤岳沢 中級者向き
 天狗尾根 初心者向き
 上ノ権現沢 中級者向き
 旭岳東稜 上級者向き
 権現沢 上級者向き

・積雪期の一般コース
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Wednesday, August 27, 2014

ブログ改造中です

■ ブログ改造

今日は朝からブログの改造に取り組んでいます。

実はこのブログは大元の個人ブログ(日記)から、山の報告だけを切り離したものです。切り離して約1年ですが、30万ビュー、一か月3万ビュー、一日600~700ビューと、かなりの閲覧数を得られるようになりました。感謝しております。

当初から、他の登山者の方に役立つブログでありたい、という思いがありましたが、未熟さゆえ、自分の備忘録としての位置づけから、一歩踏み出ることがなかなかできずにいました…。なにしろ、登山の全体像が見えていないので、漏れの無い、スマートなまとめ方が発想できないのです(汗)。

ただ玄人でも、登山という複合的な世界を、分かりやすく網羅したサイトを作るのは、やっぱり、とっても、難しいようです。その証拠に、ヤマケイオンラインやヤマレコなどの、登山関係の巨大サイトでさえも、利用するけれど、そこだけ見ればいい、という状況ではないですよね。

登山は、スポーツの一分野であるだけではなく、総合的・複合的な活動で、様々な領域にまたがるため、その全体像を漏れなく、網羅し、役立つサイトとするのは難しいです。

商業サイトも、あまり網羅的に役立っている様子でもないので、独断と偏見(笑)で、突き進む試みをします(笑)。なので、このサイトは今後、色々といじられる予定です。

自分に役立つサイト=同志に役立つサイトであろう、と信じて、進める予定です。

■ 無党派ではダメかもしれない…

登山はスポーツですが、登山という世界は幅が広く、歩くだけではなく、クライミングあり、雪あり、沢あり、文学あり、気象、レスキュー、装備、動物学、植物学、地質学、民俗学、地球環境学、宗教学、などなど・・・、様々な分野にまたがります。

そのすべてが私にとっては、まったく未知の世界で、面白い!わけですが、その中でも、何か一筋、どこかに筋が通ったものがあるような?ないような…?という気が薄々していました。

ところが、その筋というものは、つかみどころがなく、あるような?ないような…??

その筋が「山」というキーワードなわけでしたが、「山」というキーワードだけでは、無党派すぎるようです。感性的にだいぶ違うな~(汗)というものも、引き寄せてしまうことになってしまうようです。

日本では、商業的に人の感情を動かすことが、いとも容易に行われている現状をみると、人は、、山が好きだから山に来るのではなく、もしかして、ブームだから来るのかもしれません。

たとえば欲しくもない商品をつい買ってしまった経験は誰にでもありますよね。

そこで重要なのが、こちら側が”山が好き”の中身をきちんと説明できることです。

あらかじめ、

 どのような山が好きか?
 なぜ山が好きなのか?

をきちんと表現できることが、大変重要だということに思い至りました。

山が好きでも、その理由が人それぞれだからです。その理由の方が、もしかして、より重要なことかもしれません。

ミッションステートメント、あるいはクレド、というようなものです。

クレドを作るのは、なかなか難しいことです。しばらく四苦八苦しなくては。なんとか、あがいてみています。というわけで、今日は、あちこちいじることにしてみました…

■ 自分を知るのは、誰にとっても難しい

山が好き!と言っても、その理由を聞いてみると、それは”本当には”山が好きなのではないのではないかなぁ?と感じられる場合も、少なくないです。

ただそれは、やはり、誰にとっても自分を知ることは難しい、ということから来ていると思います。ブームに載せられるのも、自分を知ることが本当に難しいから、ですしね。

一番単純で分かりやすい、山のご褒美は達成感です。ということは、達成感がなくても、山に戻ってくるか?どうか?というのは、もしかしたら本当に山が好きなのかどうか?の試金石になるようなものかもしれません。

達成感というのは単純なものです。もちろん、それは山の重要な要素ですが、唯一の要素である、としてしまっては、山の良さを見えにくくしてしまうものかもしれません。

ただ、これも逆に言えば、現代社会がそれだけ個人の達成感が得られにくい社会になっている、ということかもしれません。達成感だけを求めて山に来る人は、それだけ実生活で達成感を得られにくい生活をしている、と言えるのかもしれません。

山は達成感以外にも、日常生活で得ることが難しい、様々な感情的な欲求を満たしてくれます。

なので、達成感だけを魅力とすると、多様な充実感を提供してくれる、山の世界の一部しか見えなくなってしまうのかもしれない、ということになってしまいます。

■ くよくよするな、何とかなる

私は、山に行くと、とてもスッキリして、また毎日頑張ろう!と思うことができますし、人は町で様々なものに守られているので、普通のことに、とても感謝できるようになりました。

キレイで安全な水が蛇口をひねれば出ること、電気が48時間途切れなくあること、というのは大変恵まれた、ありがたいことです。飢えもせず、温かい布団で寝れるのに、これ以上、何を求めましょう。

山は人間の幸福に対して、とても重要な何かを持っています。山の神々しさに心打たれる、という経験は誰にでもあるでしょう。

その時は、己の達成感などという、小さな感情は、どうでもよくなります。というか、自分自体が、些末なことだと理解できます。小さなことにくよくよしても仕方ない、というようなことは、人に言われても納得できませんが、無言で納得感いっぱいに語ってくれるのが山です。でも、まぁ下界に帰ったら、小さなことに気を取り直して、あくせくするんですけど…。

しかし、その良さを理解しない山好きはいないと思います。

■ ちょっとした違和感

たとえば、山好きだと言う人から「お任せします」と言われると、ちょっと「?」と思います。あれ、山が好きな人の発言としては、違和感があるなぁ…って思うからです。大抵の山の人は、任せるのではなく、自分で判断する人です。

山は今、商業化され、人工的に作り出されたブームだからかもしれません。それは、山歴が長い人に話を聞くと、ずいぶん長い間の傾向のようです。それだけ日本では、皆と同じことをしたい!という気持ちが強いわけですね。

それは、一般には上級者向けの登山スタイルと思われている、ロッククライミングやアイスクライミングの世界でも同じようで、ただ上に行きたい、高いところに登りたい、という純粋な気持ちとは、別に、自分を認められたい、という動機もこの世界では色濃いようです。

その行き着く先は、有名になりたい、ということですね。

認められたいがために山に行くと、山に行っているのに、なんだかとっても人間臭ーいことになってしまいます(^^;)。山に行って山を見ない、ということになってしまうので、要注意です。

ちょっとしたことの端々に、こうしたことは現れますので、そうした面でも今は勉強続きです。ただこれはNoから探るYESなので、なかなかブログにしていくのは難しい発見かもしれません。

というわけで、色々と反省を重ね、サイトをブラッシュアップして行きたいと思っています。

Tuesday, August 26, 2014

セカンド力 < リード力 < リーダー力 < ガイド力 のピラミッド

週末は色々なことが起りました。消化するのも時間が必要です(^^;)。

■ セカンド力 < リード力 < リーダー力 < ガイド力 のピラミッド

まず一点目は、

 実力とは何か?

ということ。 結局、総括すると

あるグレードの課題をセカンドで登る力が10だとすると、(登攀力)

ゲレンデのリードで登るには、20くらいの力が必要です。(登攀力+精神力)
 
ルートの内の1ルートをリードで登る力は、40くらいの力がさらに必要 (登攀+精神力+ルートファインディング力+技術力)

ルートを含む山行全体を成立させるには、50くらいの力がさらに必要 (登攀力+精神力+ルートファインディング力+技術力+体力+知識+判断力) 

ということだと思います。

 ・支点をどうしようかと考えたり、
 ・ロープの流れを考えたり、
 ・フォローはココで苦労するだろうと予想したり
 ・これでは振られると想像したり
 ・雨が降りそうだから急ごうと思ったり

・・・色々と他にも心配する要素があるので、ただ登れるだけでは、その先が読めず、アップアップになります。

トップロープ(セカンド)で、A課題が登れると、技術的には、その課題が登れることになります。

しかし、これでは、ただその課題が含まれるルートに連れて行ってもらう、ガイド登山してもらえる力にすぎません。私の5.9ですね。

そのA課題をゲレンデのリードで登れる、ということは、ルートファインディングしなくていいなら、登れることになります。ゲレンデだと支点があらかじめ設定されているので、どこへ向かって登るか?というのは、まったく考えなくて良いからです。

しかし、ルートでは、支点が整備されていない。ので、登攀的には易しくても、どう進むか?自分で考えないといけません。ルートファインディングに加え、支点作成、ロープワークが必要になりますし、後続を確保するのにも、後続の確保が的確でないと確保にならないです。

さらに、A課題が含まれる一泊二日等の山行が成立できる、ということは、クライミングに加えて、さらに、山行の成立に、必要な企画力や情報収集力、無理のないコースタイムを組む力、、地形や天気についての状況判断力、生活技術、装備の選択、パッキング、ペース配分、などの山行全体の経験力がモノを言います。

登れても、パッキングが悪く、ヘッドライト出すのに30分もかかった人を見たことがあります。アイスですが、これではルートだけは登れても、時間管理がお粗末なので、高山には行けません。ヘッドライト出している間に仲間が凍ってしまいます。

なので、山のトータル力というのはこういう意味です。これがあって、自分で山行を成立させる力がある、ということで、仲間同士で、つるべで行ける、という力です。

仲間がいれば、自分の欠けている能力を補ってもらうこともできます。たとえば地図が苦手でも、得意な人が一人いれば、道迷いリスクからは解放されます。ロープワークが苦手でも、やりたい人がいれば、やってもらえます。つまり、グループ全体で総合力が山行を成立させる力になる。

ところが、他の人を自分がリーダーとして連れて行こう、とすると、さらに10の力が必要になります。他メンバーに補ってもらっていた部分も自前になるからです。

安全対策力(情報収集能力、解析能力、登山全般の知識、危険を回避する動物的勘(経験?)です。リーダーはパーティの安全にメンバーより大きな責任を負います。リーダーが面倒がって、ロープを出さず、メンバーが転んだら、やっぱりリーダーの判断が間違っていたのです。でも、これは山岳会なら、転んだ個人の責任です。

ところが、転んだ当人の責任に帰すことができないのが、いうなれば、ガイド山行。 この場合は、相手の登攀力を見極めて、的確にアシストする力も必要なので、人間観察力とこういう登り方をしているなら、これくらいは登れるだろうという経験も必要になり、さらに実力の意味するところの中身が濃厚になります。 自分のことでいっぱいだったら、人のことにかまけている暇はない。

このレベルがガイドさんと言う事なので、逆に言うなら、ガイドさんと登るならば、連れて行ってもらう側は、それだけ力が要らないということですね。歩くだけ、登るだけ。それも連れて行ってくれる人は保守的に連れて行く側の力を勘案しています。

私も自分で登るときは厳冬期の鳳凰三山とか行きますが、人を連れて行くときは北横岳です。

だから、ガイドさんと登っても、全然、実力にはならないってわけです。何になるか?というと下見になる。

セカンド力 登攀力
ゲレンデリード 登攀力+精神力
ルートリード 登攀力+精神力+ルートファインディング力+支点作成力+ロープワーク
ルートリーダー 登攀力+精神力+ルートファインディング力+支点作成力+ロープワーク
+行程管理能力+危機管理能力
山行リーダー 登攀力+精神力+ルートファインディング力+支点作成力+ロープワーク
+工程管理能力+危機管理能力+山の知識+状況判断力+体力+安全管理能力
ガイド 登攀力+精神力+ルートファインディング力+支点作成力+ロープワーク
+工程管理能力+危機管理能力+山の知識+状況判断力+体力+安全管理能力+相手の力を見極める力+登らせる力(経験)

こうしてみると、ガイドさんってホントにスゴイ人たちですね!

大きな差は、危機管理能力です。ついていくだけの人は、リスクに無頓着です。リスクに無頓着な人は、ついていくだけしかできません。

そういう意味では単独で始めると言うのは、リスクについて最初から大きく数える癖がつくので良いことだと思います。

■ 人工壁vs本番

そして、2点目はやっぱり、登山における歩く力、と同じように、基礎力は、クライミング力だ、というところです。

 登山 = 歩く力
 登攀 = 登る力

クライミング力があると、セカンドになってもらうのに安心できます。リードする人も勉強中だし、自分のことでいっぱいいっぱいであることが多いからです。

さらに言えば、危機管理能力などの、他の要素は、周囲の人が補うことができるけれども、登攀力だけは本人しかどうしようもない。なので、登攀力さえあれば、他の能力がイマイチでもセカンドの候補者としては成立します。

しかし、トレッドミルの上で歩くのと、山で歩くのが違う、というような差が、人工壁で登るのと自然の岩場で登るのが違うというくらいの差があります。

 歩き  トレッドミル vs 山
 登攀  人工壁 vs 外岩

先日、三つ峠で会ったクライマーは、

 外岩3:インドア1

くらいの割合で練習すると良いと言っていました。そうできたらいいですが、実際はそうはできません。割合は 逆に、人工壁3、外岩1みたいな割合になってしまいます。

 人工壁=出っ張ったホールド ホールドを探さなくて良い スタンスも固定 2点支持
 外岩=ホールドを探さないとならない スタンスは自由 3点支持、外部環境の影響を受ける

登り方自体もだいぶ違います。外岩は押す、インドアは引く、です。外で引いたら岩が外れます(--;)。

これは易しい岩稜を何度もこなすことで力が付いてくるものではないかと思います。

■ 背伸びの山から学ぶこと

私にとって、太刀岡山左岩稜は、初めての本格アルパインルートでした。 (にしては、難しい場所に行ってしまいました・・・)

ところが、びっくりしたことに、カムに体重を預けることを今ではまったく不安に思っていません。カム、当然化。

私、自分のカムは完全にAゼロ用(笑)になっていましたので、カムが信用できなくて、体重が預けられない!なんてこと言っている場合では無かったんです…(^^;)

気が付いたら、ハンドジャムの代わりにカムを入れてました(^^;)。信用できない不慣れなハンドジャムより、信頼できるカム(笑)。片手ジャム+カムって感じです。

これは、初めてアイスクライミングの体験クライミングに行った時と同じです。初めてのアイスでは、たった3登しかしていないのに、腕がパンパンになってしまい(当時はクライミングジムも行っていない)、気が付いたら、ロープを完全に信用して、ぶら下がっていました。

それ以前は、ロープ自体が怖かったのです。でも体験クライミングをしたら、トップロープにぶら下がるのは、前提になっていました。こんな細いロープにぶら下がるなんて、こわーいとは全然考えなくなっていたのです。

背伸びの山に連れて行ってもらうのは、こんな意味があるんだな~と実感中です。もうカムを信用できないなんてことはないです。それに、ジャミング練習したくなりました。モチベーション、いきなりアップです。

山ではワンランク上を経験することは、こんな風な効果があるんですね。

■ 実力相応の山から学ぶこと

ズミ沢は私の実力相応の山です。

当然ですが、登らせてもらった山より、簡単でも自分で登れた山がうれしい。

ので、こちらはとっても充実感がありました。なんというか全体像が見渡せる感じです。

この沢なら一人でも歩けるな、と記録等を読んで、判断できたのは、これまで連れて行ってもらった沢の経験からだと思います。まだ沢は、5山行しか経験がありません。うち、2つが泊まりです。

私の判断の基準は、やはり東沢釜ノ沢です。

モロクボ沢は釜の沢より易しかったのですが、一か所高巻くところがあり、それはロープが出ました。つまり、保守的な判断では、私のクライミング力では、フリーソロはアブナイってことですね。

私は河原のゴーロ歩きも今上達しないといけないという段階にいるので、ウォーターウォーキングが、今、私の実力にマッチしている沢です。

ズミ沢は、ゆとりがある山なので、興味がわき、地図を調べたり、色々な楽しみ方ができました。

そこで発見したのが曲り沢。ズミ沢は滝子山登山道沿いですが、大谷ヶ丸に詰める沢です。同じ山に詰める、稜線向こうの沢で、曲り沢があります。この沢は歩ける沢なので、とても行ってみたくなりました。というのは、沢継続が作れるかもしれないから。

というわけで、こういう実力相応の山(自分の山)からしか、こうしたら楽しいかも?ああしたら楽しいかも?という発想の発展性というのは、望めないものなのかもしれません。

■ 易しい岩場としての沢

外岩は自然の気象条件にも快適度が左右されるので、正直、真夏と真冬は岩シーズンではない、です。岩はオフシーズンです。 

だから高山のマルチに皆行くので、高山が快適なシーズン突入前に、実力等、準備が出来ていないといけないですね、本来は。

ところが、岩を志向する人むけに、オフシーズン対策として沢という手があります。岩オフシーズンに、易しい岩登りの経験を積む手段としての沢です。 

沢は危険が大きいですが、アルパインの岩稜も同じくらい危険が大きいです。

水があるかないか?の差くらいです。支点も乏しいし…危険についての認識は、岩尾根より、より多く、必要なくらいです。滑りやすいですし・・・。

沢だと易しい岩登りが何回も出てくるので、ルートファインディングの練習になります。実際の地形を見る力は現場でしか培いようがないので、インドアより沢のほうが実力が付くような気がします。

なにより、夏は暑いので、近所で岩登りの練習をしたい!=沢になります(笑)。

私は沢登りで、チャレンジ系の沢に登りたいというのはないので、沢の位置づけとしては、山の自然の造形を愉しむ、夏の楽しみでいいと思っています。

こんなところが私が登りたいなという沢です。

≪ご近所沢リスト≫
・御坂 四十八滝沢 少し難しいが御坂山岳会所属だし、知らなかったらモグリかな~と。
・御坂 コウモリ沢 同じ理由
・奥地秩父 伝丈沢・金石沢 裏山の初級の沢
・奥秩父 滝川本流 
・奥秩父 ナメラ沢 地元
・奥秩父 ヌク沢  地元
・釜ノ沢 西俣   地元
・奥秩父 赤川水系大若沢 
・芦川 横沢 やや中級
・芦川 濁沢 
・芦川 蛇沢
・大菩薩 曲り沢(WW) 歩ける
・大菩薩 大黒茂沢   興味あり
・大菩薩 釜入沢 

遠出系
・白毛門沢
・米子沢  景観に魅かれる


Sunday, August 24, 2014

転進で太刀岡山左岩稜

■ 転進なのに、太刀岡山左岩稜(汗)

土曜日はバットレスの前座で、中山尾根を予定していましたが、転進で太刀岡山になりました(^^;)。

カモシカのあかちゃん
中山尾根は八ヶ岳の積雪期のルートですが、昨今八ヶ岳の積雪期のルートは、見直され、無雪期にも登られるようになってきているようです。

中山尾根はそんなルートのひとつ。季節柄、夏は暑い低山の岩場ではなく、涼しい高い山が快適ですね♪

が、標高が高い山は、普通の登山と同じように標高によるリスクが一杯。

その一つが、天候です。標高が高い=天気が悪い。特に夏はお天気の急変が問題で、午後は落雷が問題になります。落雷を避けるためには午後の遅い時間帯(14時以降)は、稜線にいないようにしないといけないので、落雷のリスクをヘッジしたら、急いで登って急いで降りる必要があり、急ぎたくない、もしくは急ぎたくてもできない場合は、朝の早起き、がリスクヘッジになります。 中山尾根は取り付きから4時間でトップアウトでしたが、我々の実力ではあやしいところでした。

23日の天気予報は悪く、平地は曇り、山は朝から霧もしくは一時雨、午後から雨・雷雨の予報…。

私は山では弱気の人なので、初の高山のマルチではありましたが…前日から「敗退濃厚」と思っていました。ほとんど敗退を確認しに行ったような感じです。

5時集合を4時集合にし、3時起きで、一目散に八ヶ岳へ…。5時半にはすでに歩いていたのでしたが、行者小屋にたどり着く前に雨が降り出し、午後に向かって天気は下り坂であることは分かっていたので、6時半は撤退決定。7時半下山終了と、まぁ素早い!即決ってステキ!

なんというか、これから出社できてしまいそうです(^^;) あ、土曜日で出社はしないでいいんでした。

去り際に見えた、駐車場のおばちゃんがなんとなしに嬉しそうに見えました… そうだよなぁ…ほんの2時間くらいしか駐車していません(^^;)

そして、相談の結果、盆地内にある山なら、800hPAの気圧配置の影響を受けないだろう、ということで、低い山を目指します。

候補は太刀岡山です。 太刀岡山であれば、クラシックアルパインルートの左岩稜。太刀岡山はアルパインのルートで知られていた場所のようですが、今ではフリーのルートもいっぱいあり、『日本100岩場』にも載っています。

・・・って、易しいマルチと言う意味では、中山尾根よりうんとむずかしいんでないんかい???
 難しさの話で言ったら、バットレス四尾根より難しいですけど・・・これが前座って・・・(汗)

バットレスは登山靴で開かれたルートですが、太刀岡山左岩稜は、クライミングシューズで開かれたルートです。左岩稜のほうが難しいのは、最初のピッチがあるのと岩がかぶっているからです。

バットレスは行動時間が長く、体力が必要で、また岩場が落石などの危険がより大きいです。


■ ピッチの詳細


































1P目 5.9 20m ハンド~フィストのクラック。 キャメNo3が複数必要。最初の出だしがかぶっています。

2P目 5.7 20m 凹角。クラックにカムでビレイ点を作る。少し被っています。

3P目 5.8 20m ハンドクラックから、スクイズチムニー。ルートは二つ取れ、人がギリギリ入れる岩の中を行き、奥のクラックを登るか、またはフェースを登る。ここは残置のカムがあり、ナッツキーを入れて取り出そうとしたが取れず。

4P目 5.5 20m ここから岩稜。含む歩き。

5P目 5.8 20m ここは岩を飛び移るところがある。カムで支点を作る。

6P目 5.6 40m ここではロープの流れに注意。祠のある鋏の広場は小山ロックへの登山道が通る。

7P目 5.6 45m ここはフェイス。でも5.6とは思えないなー ホントに5.6なんだろうか?前回来た時の残置の支点セットが無くなっていた…。

■ 帰うかと思った・・・

岩稜ってやっぱり尾根なんだな~と思いました。尾根って大体、末端が急です。それは岩尾根でも同じようで、最初なんて、被っています(汗)

しかし、ここで5.9とはとても思えない…。正直に言うと、このピッチで「すいませーん、登れませーん。帰りまーす」と言わねばならないかもしれない…と思って登りました。

とりあえず、登れないと思っても登ることにしているのですが…ここはやっぱり、とっても難しく…苦しんで登りました。ホントに5.9なんだろうか。カムでAゼロして切り抜けました。

しかし、帰るにしても、岩では懸垂支点がないと敗退することもできないのです。ともかく登れるか登れないかより、懸垂支点があるかどうか?そこが問題です。しかし、まぁホントにここは大変でしたねー。

上に懸垂支点になりそうな立木があったので、帰ろうと言い出すなら、そこだな~と思っていました(笑)

次のピッチは少し内面登攀だったので、少し易しくはなりましたが、落ちれないのは一緒だし、内面登攀ってジムで練習したりはしないので、超緊張。突っ張りながら登る。

ここもいいところにスリングを置いてくれていたリードクライマーの先輩のおかげで突破。しかし、これを作りながら登れるって言うのがすごい。さらにその位置が、ちょうど欲しいところにあるのが、かゆいところに手が届く感じですごい。そこまで行くのにどれくらいの経験が必要なのでしょうか・・・ 

この先輩以外でもいつもそう思いますが、ベテランってすごいですね。

終了点は立木のある小さなテラス。カムの固め取りで支点を作っていて、初めてカムの固め取りの支点を見ました。

 3P目はとっても変わったピッチで、二つルートが取れます。薄型の体型の人は、スクイズチムニー。ザックがあると登れない。その後、奥壁を登りますが、ザックがある人は、スクイズチムニーではなく、上のフェースを行きます。上の方がもちろん難しい。

ここで休憩。

そしてここから相方がリードです。しかし、5.5とは思えない… 良く言えば解放感バッチリ。悪く言えば、高所恐怖症の人には向かない怖い場所。

私はと言えば、目の前のことにアップアップ。

高さが怖いという気持ちは起らないのですが、単純につい最近滑落したので、自分のクライミング力が信じられず、ここで転んだら死ぬなーと思って怖いです。

普通だったら歩けるような斜度のところも、しゃがんでお尻を付いて降ります…(^^;)。

もうねぇ、自分に対する信頼度のレベルゲージ、20~30%のところを指していますからね。

4P目、5P目、6P目は大方、易しく、クライミングで、問題になるようなところは出てこないのですが、一旦下って歩くようなところも出てきます(ラクラク)。が、岩に飛び移るようなところも出てきます(ひえ~)。

と言うわけで、怖いんだか、易しいんだか分からないような太刀岡山左岩稜… とんがった岩に馬乗りになると、背景は遠景だけです(かっこいい~!けど本人には分からなーい)。

と言うわけで、面白かったのか、怖かったのか、勉強になったのか? 消化するには、体験がインパクト大きすぎる山でした。アップアップですね!

■ 姫待遇

と、最初から分かっていたので、カメラは持ち込みさえしなかった・・・ので、今回は写真は少な目です。何しろ、お姉さんは、姫待遇、でした。

リードクライマーにザックがないのは、リードは大変だしな~、と思いますが、なんとセカンドのワタクシもザック免除!

ザックがあると結構大変ですからね~。やっぱり普段の人工壁でザック付で練習しなくては!と思いました。

私のクライミングのポジションがセカンドだったのは、クライミング力の順番からしてそうだな~と思ったのですが、ザックも免除してもらえるなんて。客観的な実力を理解してもらえているようで安心感がありました。そして、感謝、感謝です。

三つ峠もザックなしで登っていますし…三つ峠は、易しい岩場ですが、何かちょっとしたことで転んでしまったら大変なことになります。何しろ落ちる距離が遠いので。 

ゲレンデなら、ロープにぶら下がると言うのはありですし、私も墜落を止めた経験がありますが、ルートでリードしてロープにぶら下がるって…。ないない~!って感じです。絶対に落ちない、と言うことを考えると、私はまだザックつきでどれくらい登攀力があるのか未知数です。自分でも、ザックがあるとアレ?って思います。特に被ったところ。

■ 高度感を愉しむ余裕なし

しかし、後続のリードしてくれた先輩が「これくらいのグレードだと楽しくていいですね~」と。相方も「楽しいっ!」と。

私は一杯一杯という感じなので、「楽しい?」な感じでした。

岩って、楽しいのかどうかより、目の前のことに必死になってしまいます。自分で自分のクライミング力が信用全然できないからなぁ。

相方は初見リードで、楽しかったそうなので、それはやはり培ってきたクライミングの努力のたまものと思いました。
それでも、すごく易しいピッチです。一番難しくて5.8。 

グレードによる登攀力だけならば、相方はもっと難しいピッチもリードできるはずです。私だって5.8は人工壁はリードできるし、外岩でも5.7はリードできました。が、それとこれでは全く違う。

その、実際のアルパインルートでの岩のグレードと人工壁やゲレンデでのグレードは全く違うということを肌感覚で分かることができたのが収穫ですね。

■ 登攀力以外の要素がかなり重要

思うに

アルパインクライミングの登攀力というのは、グレード以外の要素がたくさんあるのではないか?と。

それは、どこに支点を取ったらいいか?とか、ロープを交差させないコツとか、ロープの流れをよくするコツとか、上手なランニングの作り方とか、色々なことで、それば現場でのシチュエーションに遭遇してしか、教えられないし、身に着けることもできない。

それが経験と言われることの中身なんではないかと・・・。ただ中身を具体的に言うのが面倒なので、経験と言ってしまう。経験で確かに技術は上がり、安全性は増すと実感します。

四尾根は渋滞がよく話題になります。それは、登攀的には難しいところがないということが言われている場所なので、つい登攀力だけを見て、行けるんじゃないかなと考えてしまい、渋滞を作ってしまうような技術力しかないという自覚ができないまま、出かけてしまう人が多いからかもしれません。

そこに思いが至ることができたのが一番の収穫である、太刀岡山さ岩稜でした☆10時半出発で16:30までかかりました。下山終了17:30 帰宅18:30.

≪学んだこと≫
・1ピン目はダブルで二本ともに掛けたい時は、同じ支点にヌンチャクを二本使ってよい。
・ダブルの時のビレイは、片方が長くなったりするものだが、その都度ビレイヤーが長さを調整する。
・両方まとめてロープアップして良い。
・ランニングの取り方が悪いと後続はビレイされていることにならない場合もある。
・トラバースのランニングは取り方に注意を要する ビレイがビレイにならない場合もある。
・コールはゆっくり。
・クライミング要素以外の支度の手早さ、なども重要。

≪太刀岡山左岩稜について≫
・アプローチが極小(徒渉ありの5~10分)
・低山
・非常にフリクションが良い
・最初の1P目は古い記録とはルートが変わってしまっています。
・カムはキャメNo3、No1、No2などを使いました。No5があっても使えそうなワイドクラックあり。
・3P目以降は、高度感があり開放的な岩稜。
・岩はとんがっていて馬乗りになれます。
・最終ピッチ前に休憩適地あり。
・トータル7ピッチのルート。下山は20分くらいです。

参考:http://lonelysoldier.dreamlog.jp/
http://yama-to-damashii.outdoor.cc/20081206_tachioka-left/01.htm


Friday, August 22, 2014

自然派登山者向け 牛乳情報

■自然派なら、食べ物にもよく注意を払おう!

このブログは登山のブログですので、食事のことにまで記事が及ぶのは、いかがなものか?という遠慮が今までありましたが・・・

 登山=自然を愛するなら、自分も自然に回帰しよう!を合言葉?にしたいと思います(笑)。

でも、自然とは何か?って追求し始めると、ホントに現代社会はややこしいんです・・・

■ 牛乳を買っても牛乳じゃない?!って自然なのか? 

我が家は夫が毎朝コーヒーにミルクたっぷり入れて飲むので、牛乳は切らさないようにしています。

で、たまに旅行に行ったりすると、私が切らしてしまい、夫が牛乳を買ってきちゃいます・・・で、牛乳じゃなくて乳飲料を買ってきちゃうんですよねぇ・・・トホホ。

牛乳は、非常に安い製品ですが、安いだけに、実は、買い物上級者のアイテムです。

牛乳と思って買っても牛乳じゃないんですよ~ まあ、自然派の人の中では常識ですが。

左は 乳飲料、とありますね。

右は、牛乳です。

違いは

 原材料が100%生乳かどうか

です。

乳飲料には

 添加物

が入っています。

 ビタミンDとか鉄分とか入っていていいじゃん!

ってたしかにそうなのですが・・・
気になるのは、

 なぜか手のかかっているはずの乳飲料の方が安い

ということです。

もし、生乳100%の牛乳より品質が良く、より手間がかかっているならば(つまり、パッケージの言い分通りならば)、普通は標準的な品より、高くなるはずです。

しかし、なっていないのは・・・なぜか?ということに思いをはせる想像力が重要です。

この原材料の記述には、

 乳化剤、ピロリン酸鉄・・・

などの聞きなれない原材料が入っています。


特に怪しいのが乳化剤・・・乳化剤と言うのは本来まじりあわない水と油を混ぜるものなので、化粧品原料の世界などでも、ちょっと要注意の存在です。天然の乳化剤が牛乳なんですが。なんでそれに乳化剤が必要なんだろう?

もちろん、日本の法律は世界的に見てもかなり厳しいので、食品添加物はかなり安全性が確認されたものしか流通自体していないはずです。それは隣の大きな国とは格段の差があります。

なので、乳飲料の中に含まれる、乳化剤を一本分くらい飲んだところで、どうこうなる、ということは考えにくいので、これでキリキリ舞することはないと思います。 キリキリ舞するほうがストレスで身体に悪いです。
 
実は、食の安全性を確かめようとすると、本来は、その製造者がどのような姿勢で製造しているかをチェックしないといけない、ということになりますが(雪印の事例ありましたよね)、それは大抵の消費者にはかなわないこと・・・

一般的には、最良の自衛策は、

 手に入る最安値のモノを買わない

ということです。さらに知恵をつける。 この牛乳の場合、その知恵とは

 原材料が生乳100%のモノを買う

ということです。作っている会社は誠実な会社ばかりだと思いますが、

 余計手がかかっているにもかかわらず、安い理由はなぜなのか?

が分からない。牛乳は牛さんからの贈り物ですから、

 あんまり加工されていないもののほうがより自然に近かそう

なのではないか?と思います。

登山道だって、整備されすぎ手あかがついたところではなく、できるだけ自然のままの造形を生かされている場所のほうが良い、わけですし。自然との対話は、自然のままの牛乳から! 最後はちょっとこじつけでしたね(笑)

ちなみに低脂肪乳など、脂肪が気になる人もよくパッケージを見た方が良いです。ポイントは

 原材料を見ること 

です。

















せっかく登山で自然を愛する活動をしているわけですから、食べるものも自然なモノでありたいですね!

温泉の後の一杯は、生ビール並みに、おいしいですよね~


Thursday, August 21, 2014

ガチ系山道具屋はカモシカスポーツ?

■ イグザムガイドを購入しました

クライミングや沢山行が増えたので、アプローチシューズのニーズが高まり、困っていました。

北岳をスカルパモジトはツライ・・・

私はできるだけ、地元にお金を落としたいと考えているので、山梨で、女性用のアプローチシューズを探しました。

しかし、入手困難でした。

ファイブテンのキャンプ4です。候補は、キャンプ4、ガイドテニー、イグザムガイド、あたりです。

1)エルクに見に行く 

 → アプローチシューズそのものが置いていなかった。

2)石井に見に行く 

 → 店長さんが他の物の取り寄せのついでに、ウィメンズのキャンプフォーを取り寄せてくれたが、サイズがまったく合わず。 後でわかったが、一般的に、サイズが24の人は25というようにワンサイズ上げるのが普通らしい。上げなかったので、履いたとたんに当たる、と分かる感じだった。 時間がかかり、サイズ合わせもできない。 購入の敷居がかなり高かった。

3)そこで、松本のカモシカへ。 

 → カモシカもサイズが豊富とは行きませんでしたが、少なくとも、キャンプ4ウィメンズ、イグザムガイドウィメンズ、ガイドテニーは置いてあり、履き比べができ、サイズもありました。モノによってはないものもあり、ギリギリ感はありました。 用途から判断して、ウィメンズのイグザムガイド。サイズも良かったので、即購入決定です。 価格は二の次ですねぇ・・・


■ ガチの人はカモシカスポーツの会員になりましょう!

こちらの買い物袋を1500円も
出してお買い上げ!
それで、私も終に観念して、カモシカスポーツの会員になりました・・・5%引きになります。

山道具の入手が、山梨では困難だからです。

 ・そもそも置いていない

 ・選択肢が極端に限定される

例)アイススクリュー、アイスアックス、ヘルメット、ハーネス、クライミングシューズ、ロープ、ザック、クイックドロー、プルージックコード

などが、山梨で購入していないモノです。登山靴は山梨です。

山梨で購入した物: モンベルシュラフ冬用夏用で4つ、モンベルテント、沢靴、登山靴

決定的なのは、選択肢がない、ということです・・・

しかし、それでも、カモシカの会員になっていなかったのは、カモシカが遠いからです。松本まで買い物に行く、となると、同じ買い物のための遠出なら、東京に行ったほうが近い上、選択肢が増えます。

≪松本のカモシカの会員にならなかった理由≫

 ・遠い

 ・会員のシステムがカードではなく、買い物バッグ持参(絶対持参するのを忘れると思う)

 ・登山の買い物は一回買ってしまえば、頻繁に買い足しはない。(ハズ。この3年と言うもの、モノ入り続きで嫌になりますが)

 ・セール品は対象外

 ・都内、高田の馬場のカモシカはイマイチだった・・・

ということでした。 しかし、ガチの人に必要な道具は、一般的な山道具屋さんには置いていません。たとえば、同じ松本でも好日山荘には置いていませんでした。

ので、ガチを志向する人は早期にカモシカ会員になりましょう。経験者は語る、です。
  
■ シュラフも買ってしまった(汗)

実はセールのシュラフも買ってしまいました・・・(汗) 夏用のシュラフはあるのですが・・・モンベルのNo3です。これは間違いのない製品です。夏用ということで、化繊です。1万円くらいでした。

我が家には夫の分と二人分2個あります。

が、沢泊するとシュラフカバーだけで寝ますし、夏の北岳だと6℃くらいなので、マイナスに行かないなら、このシュラフだとあったかいです。 軽量化というか、登攀具があると、ちょっと小さくしたくなるんです。 

以前も収納サイズが小さいシュラフを探していたことがありました。その時はシュラフをコンパクトにするより、ザックを大きくして対応したのですが(笑)


ナンガのシュラフが650FPで、14800円でした。

ナンガは好きなメーカー。

アプローチシューズと合わせると、ちょっと支出が大きすぎて、迷いましたが、このシュラフをこの価格で手に入れる機会はそうないので、お買い上げ決定。

最後の二つのひとつでした。
モンベルNo3と比較。

ホントはもっと小さくなってもいいのですが・・・

≪現在欲しいモノリスト≫
・室内壁用、トップロープ向きのシングルロープ
・ロープバッグ
・ミニバイル
・カム
・ちゃんとした保温材入り冬靴


まぁ必要な順から買います・・・。 今年は冬に靴が必要になるので、その他のモノは全部後回しですね。

はぁ~ 山道具は次から次にモノ要りで困ります・・・ 夫にはレインウェアが欲しいところだし。

最近富士吉田にモンベルができました。モンベルは良い店と思いますが、なかなか靴やギアなどでは買うものがなくて困ります。

都会はやはりモノと言う意味では、地方都市より恵まれており、アウトレットで大抵のモノが手に入るようでした。こちらにいると定価購入が主流になり、さらにそもそも賃金が低賃金なので、なんだか物の値段が、2倍3倍に感じられます(ため息)。

セールでしか買わなかった時代が懐かしい今日この頃。



Wednesday, August 20, 2014

山で過ごした日数 100日超え

今日は大方の人が休みは終ってしまったと思うのに大ピーカンで夏全開!という感じです(^^;)。

夫と同じ部屋にいるのに、彼は汗をかいておらず、私は大汗をかいています・・・すると、アトピーが出て、かゆい・・・ので、イラッチのスイッチが入ります・・・(汗)。

■ 滑落

滑落して側頭部を打ったので、しばらく固いモノが噛めないでいました。今日、やっと好物のバゲットが噛めるようになっていました(^^v) バゲットサンドのランチにしました。

滑落したのは、岩でもなく、ただの岩場へのアプローチです。大方の見方では、前日の登山の疲れがあるところに、下山で緊張の糸が途切れ、ちょっとバランスを崩した、というもので、疲れと不注意の重なりに極言できそうです。

が、単純に通常は滑落は起らないような、非常に簡単な場所。そんな場所で、後ろ向きに斜面をでんぐり返る、という経験から学ぶべきものは…

 1)危険はどこかしこにある

ということと

 2)危険は受容しないと山になんか登れない

の2点です。

ハッキリ言って滑落した場所は誰も危険だと感じることはなさそうな場所でした。一般登山道でも、あの程度の場所はどこにでも出てきます。あんな場所で危険だ、危険だとロープを出していたら、一般登山道のどこでもロープを出さないと行けなくなり、登山が成り立ちません。

ので、2)危険は受容しないと…につながるのですが、これまで危険だと思っていなかった場所に危険が見えるようになりました

年上の先輩登山者も、経験値が増えるにしたがってより慎重になった、と言っています。

私はもともと十分ビビりなので、これまでも10の力で8の山に登るようにしています。

が、今では、それでも、見えていると思っていたリスクも十分は見えていなかったのだ、ただ運がよくて事故を起こしていなかったのだ、と反省しました。

■ ビビり癖をつけない&判断を学ぶ

それでも翌日クライミングに行ったのは、一度の失敗(滑落)で、ビビり癖をつけてはいけない、と思ったからです。

そもそも、滑落したのはクライミングと関係ない場所でしたし、登攀中でもなんでもありませんし。ビビると腰が引けるので、ビビッていない時より余計危なくなってしまいます。

最近思うのは、危険がよく見えていないことによる勇気(というか大丈夫という自信)は、本当の意味での勇気なのだろうか?ということです。

これまで私がつけていた自信は、つまり”危険が良く見えていなかったことによる自信”である可能性もあります。

”易しいピッチはフリーソロ”におけるフリーソロ、危険か危険でないか?の判断は、状況次第ですが、そこには客観的な指標がないので、非常に難しいです。

私が思うには、そういう判断こそ、先輩から学ぶべきことなのかなぁ…と。

ただこれくらいはフリーソロ、に対しての、岳人のうぬぼれ交じりの憧れは根強い・・・と思います。

たとえば、阿弥陀南陵3P目、フリーソロで行ってしまう人は多いようで、ヤマレコの記述もそうしたものが多いです。そればかりか、そうした無謀さを賞賛する向きさえあります。

以前、それらの記述を見て、私もフローソロで平気だなと思い、単独で行こうとしたら、師匠にいさめられた経験があります。

■ チャレンジ山行とご褒美山行のバランス

登山は一種、息を止めての潜水に似ているところがあります。

気力の充実が、山の重要な要素であることは否めません。気力の充実は、体力の充実から。

しかし、山は一方で自分を追い詰めるMな活動なので、潜水に例えると、ギリギリまで息を止めておく、という美学があるのも、事実です… チャレンジ山行ですね。チャレンジ山行には、最新の注意を払い、軽量化し、計画を練りに練って望みます。

しかし、息を止めすぎると死にます。つまり、山行失敗。敗退ならまだしも、頑張りすぎて、滑落となったら、目も当てられません。というか、昔の人はそれに美学を見出していそうですが、私は趣味なので、そういう気分にはなれません。

■ 年間スケジュール

それは一回の山行におけるギリギリ度合いのことですが、それだけでなく、連続的な活動のバランスというものもあります。

当然ですが、ずっとチャレンジ山行だと疲れます。チャレンジは必要ですが、より良き登山ライフは、無理のない計画から。

年間を通して、オンシーズン、オフシーズン、プレシーズン、という発想です。私は夏は体調が悪いことが多いので、基本的にオフシーズンとすべきだと最近改めて結論しました。以前より、夏はオフ、なのですが。

夏はチャレンジ山行ではなく、ご褒美山行にするべきなのです。

■ 未知に対する恐怖

どんなに簡単なハイキングであっても、やはり最初は怖い、と感じるもの。私は、近所の茅ヶ岳だって怖いと思っていました。でも、北岳は小屋があり、多くの人が入るので、怖いと思ったことはありません。

怖さには色々な質がありますが、単純に、身体的なリスクがなく、ただ知らないから怖い、というだけのことであれば、それは岳人なら乗り越えないといけないもののような気がします。

たとえば、お化けを怖がるような怖さです。具体的な根拠がない、怖さと言ったらいいでしょうか。

私は、ひとけのない山では、山での犯罪が怖く、基本的に単独の時は人の多い、目撃者という意味での、人がいる山を選んで入っています。

なので、藪山というのは、基本的に志向できません。

単独が好きで、出来れば一人で歩きたいのですが、その場合は、わざわざ人に目撃されるように、小屋などでは、自分を印象付けることにしています。

でも、地図読みができないと自覚がある人が、踏み跡も薄い、とガイドブックに書いてあるような山に入るのは、単純に無謀ではないかと思います。

■ 山に行った回数 100回

最近、ヤマレコの記録を見たら、なんともうそろそろ、ヤマレコを書き始めてから”山で過ごした日数”が96日でした!

山に行った回数は76回。

ヤマレコを書き始めたのは、登山を開始してから2012年7月5日の両股小屋の記録からです。それ以前に20座は行っているので、すでに100回は登頂したでしょう。

山で過ごした日数は小屋バイトが入れば、とうの昔に、100日は超えていたと思います。

山の事故の遭遇は、一つには確率だという指摘もあります。たとえば、10年バリエーションをやると、1回は臨死体験、という人もいます。

となると、私は、100山行で一回目の臨死体験をした?ことになります。

長く山をやっている人は、一度大きな怪我をしている人が結構いらっしゃいます。

ただそうでない人もいます。その差はやはり、その人にとっての安全マージンが薄いか厚いか?ではないかと思います。

私は、どちらかというと、自分だけの時は、安全マージンを厚く取るほうです。よく時速100km出せるのに、ゆっくりと走りたがる車に例えられます。

が、逆に、誰かと居るときは、無理を無理と感じとれないことが多いようです。それは、やはり見栄っ張りだから、かもしれませんね。

やはり、それは、誰にとっても、自分自身を客観視するのは難しいと言うこと。防ぐ手段としては、その難しさに自覚的になるか、信頼のおける人に指摘してもらうか、どちらかしかありません。

 



Tuesday, August 19, 2014

ひと夏の反省

■ 夏の終わり

お盆が終わると、もう残暑と言われます。今日はとっても暑くて、エアコンなしではやって行けない感じですが、それでも残暑。

そして、夏の終わりの気分は、というと、反省会です。いつも”何を成し遂げ、何を成し遂げなかったか?”を自分に問います…。

What have I achieved this summer? 

そう、夏はアクションを問われる季節です。さらに言えば、アクションの結果を問われる季節ですね。 が、私にとっては最も行動を起こしづらい季節なんですよね。

というわけで、毎年夏の終わりは、毎年、少々挫折感を感じる、という巡りあわせになっています…(^^;)

■チャンスをつかめなかったワタシ

今年のお盆は、複雑な心境での旅でした。体調がイマイチなのは、プライマリーな理由ではなく、私に知人伝いで、ある求人の話が舞い込んだのです。

ところが、私はクオリフィケーション的に、その求人には、ちょっとミスマッチでした・・・。3つある条件のうち、一つを満たしていなかったのです。たった一つだけ…。それは英語を教えた経験、です。

これは、キャリア方面は、すっかりお留守にして、安心しきっている私に神様が、キャリア方面でも、爪とぎを忘れてはならぬ、と、警告してくれているのかもしれません。

■ 女性と社会貢献

就職したい…というのは、正直な所、正確な表現ではないかもしれません。

就職というより、自分の持って生まれた能力を気持ちよく生かす場を持ちたい、という気持ちかもしれません。

登山にハマった理由は、まさしく登山で私の才能が生かせるから、に他なりません。

結婚して家庭を持っても、持たなくても、働くかOR働くか、しかの選択肢がない男性諸氏にとっては、ある意味、女性は羨ましい存在かもしれません。

女性には、働くか働かないかの選択肢があるように見えるからです。が、それが選択肢であるのは、自由で豊かな労働市場においてのみです。私の職業は、主に本社機能に属すものだったので、いわゆる本社が、そもそもないような土地に来てしまうと、自動的に失職します・・・が、仕事のために、夫を残して大阪に残る、という選択肢はないわけで・・・。男性が優先権を持つ、ということでやはり女性は適応することしか選択肢はありません。適応の結果が専業主婦ということです。

逆に 夫は私がニュージーランドでヘッドハンティングを受けても、やっぱりついては来れない(つまり適応はできない上、主夫にもなれない)ので、私が夫に合わせるしか選択肢はありません。

ヨガの教えでは、女性には夫を通じて与えられる、という運命もある、と説いています。

その女性がもっとも社会に貢献できる道が、家庭経営を通じてであれば、それは、その女性に与えられた仕事です。居心地のよい家庭を運営すること、子を産み、育てることは、生涯を掛けてやるに値する仕事です。

逆にもし、社会が親に時間を与えず、その結果、親から十分に時間を与えられなかったことによって、十分な愛情を受け取ることができなかった子供を増やすと、それは、ある意味、社会の害悪でさえあるかもしれません。

子供の頃に、十分に自尊心が満たされていないと、そのことは、生涯その子供を苦しめるばかりか、周囲の人々の苦労の種になってしまいます。たとえば、犯罪者には注目を惹きたい、認められたいがために、犯行に及んでしまう人が少なからずいますし、アルコールやタバコ、買い物などの依存症の人も大抵がそうです。

そこまで行かなくても、常に賞賛や承認を求める人になってしまいますよね。逆に、親から十分、時間と愛情を注がれた子供は、大人になって、他の人の時間やエネルギーを消費する人にはなりません。

今の日本社会を見渡すと、愛情と時間の代わりに、金銭を注がれた子供はいても、十分に親の愛を受けた、自己肯定感の強い人は少ないのではないでしょうか…。

だから、常に人と比べ、人と同じことがしたくなり、人が持っているものが欲しくなる。

経済的に主婦の経済効果を推し量ったデータなどもありますが、そんなことより何より、主婦がやりがいがあり、必要とされる職業であるという真実を如実に示すのは、私のかつての上司たちの家庭がほぼ専業主婦、ということです。かつての私の同僚たちも、妻が家庭にいるか、家庭に主軸を起き、フルタイムでは働いていない家庭の人がほとんどで、男性並みに働くフルタイムの妻を持っている男性は、日銀に努めている女性のおひとりだけでした。つまり、社会で働くということは、ハンデの無い男性でさえも、妻の支えを必要とする、というのが真実でした。

私も本音は妻が欲しい… 快適な家庭と温かい食事、清潔なベッドと衣類…安心できる場所が常にスタンバっている状態。

現代は男女平等が発展途上の、男性中心の社会ですから、仕事において、ハンデがあるのはむしろ、女性で、妻が必要なのは、女性です(笑)。 ハンデがあるのに、男性と同じ成果を求められつつ、労働の対価である賃金は男性に譲り、そして、家庭でも手を抜けない…のが、私が知っている女性たちの働く姿現実でした。自分も含め。

大概の男性は、家に帰るとスイッチが自動的にOFFになりますが、女性はOFFにはできない。帰宅して、お茶を入れるのは私です…疲れた~と家に帰ってからも、仕事が待っているのが女性。

まぁそんなわけで、私自身は、女性が外に仕事を持たなくても、安定した家庭を作っているだけで、十分素晴らしい社会貢献をしている、と思います。社会の平和は家庭の平和から、は真実ですし。

社会に貢献している夫を支える、という貢献です。 私も、夫は、私などには到底できない高度な仕事をしていると思うので、彼が仕事をしやすい環境を整えることが、結果的には、私の社会貢献であろう、と時に思います。

ただ、一方で、私は家事の才能豊かな方ではないのは明らかな上、子供もいないので、家庭を切り盛りすることが、私の社会的貢献のすべてだと言い切るのも、たぶん、ちょっと違うような気がします。家事は私にとっては出来るけど、出来るだけのことです。学生時代は家庭科は5でした。が理科も5だったし、国語も5だったんですよね。私が最も強みを発揮できるのは論文です。

しかし、私の持っている得意やスキルは、使い道を発見するのが難しいコンビネーションらしく、常に頭を抱えています。

ので、余っている時間と労力の有意義な使い道を常に模索しています。簡単な言葉でいうと、”やりがい”のあることですね。

■ やりがい

やりがいがあること、と言うと、やはり、第一に人間が考えるべきなのは、他の人の役に立つ、と言うことです。

私はその場合、たくさんの人に役立ちたい人と、少数の人の役に立ちたい人に傾向として分かれると思います。

誰もが他人からありがとうと言われるとうれしいものですが、多くの人の役に立つことがより大きな喜びとなる人は、名声を求め、間接的な”ありがとう”を多く受け取る人です。

逆に少数の人の”ありがとう”が心に響く人は、一体一のコミュニケーションに長けた人です。私はこちらです。ヨガを教えていると、一人の人が成長し、変化するのを見るとこの上ない、充実感を感じます。一対多のコミュニケーションは、むしろ苦手です。コンサルティングはできるけど、大教室での黒板での講義は苦手です。

私はこのブログを書くときでも、大抵は、誰の役に立つか?ある一人の人を思い浮かべながら、書きます。それは自分であるときも、もちろんあるのですが。ともあれ、読者を想定することは重要です。

■ 学びと後悔

ただ、すべからく人は、究極的には、自分自身の学びのために、今世を生きています。私自身、なんらかの”学び”があって、すべての時間を過ごしているわけです。

人生は有限で、しかるべき時にしかるべきことをやっておかないと、のちのち後悔の時間を過ごすことになってしまいます。

後悔の有無が人生の成否の指標となるくらいです。

私は、この仕事を受けることができそうにないので、英語を教えるという経験を少しでも、積んでおくべきだったと今感じています。

ということは、今からするべきことは、英語を教える経験を少しでもいいから積む、ということかもしれません。

ということは、登山という活動を通じての学びは、一つの区切りにあるのかもしれません。

≪登山で学んだこと≫

・変わることを恐れないこと
・適応すること
・10の力があれば、8の力で山に登るべきなこと
・「勇気ある撤退」と言うように、ある時は手放すこと
・「山は自己責任」の”自己責任”は、単独とは限らないこと
・”個の自立”から、夫との”相互補完・相互依存”へ。生かし生かされる関係へ
・今、何ができるか?と常に問うこと
・常に前を見ること
・観察と経験から常に学ぼうとすること

と言うわけで、少し考える時間が必要です。

まぁ人から見れば、常に考えてばかりいるような感じの私ではありま
すが…


夏は温泉だな~

■ 秋山郷

今回は、全然山の記録ではありません(^^;) すいません。ただの温泉の記録です(汗)。

私は父方が九州の米良の出身ということもあり、山岳民族に興味があります。どうも、日本の山奥には、里とは違う、独自の文化を持ち、自治をしていた少数民族?的な集団が、あったようなんですよね。 

父方は、神主の出でしたが、第一次ベビーブーマーの例にもれず、アメリカ文化礼賛の世界に育った両親でしたので、私は両親からは、あまり日本の古来の文化への愛着は引き継ぎませんでした。

どちらかというと、古い屋敷の日本家屋は暗く、怖く、床の間の甲冑は厳つく恐ろしく、狭い共同体での生活は、監視社会のオキテ厳しく、社会的庇護と言うよりは、社会的抑圧であり、集団のメリットというよりは、集団による拘束という感じで、私にとってはあまり良いイメージがありませんが、それは、そのまま親の世代が持っているイメージであるような?

今回は、秋山郷から、苗場山を登る予定でしたが、夫も私もあまり調子が良くなく、体調不良により、登山は取りやめ、転戦して温泉の旅に変更して帰ってきました。

温泉はいいですよね~!

今回は、3つの良い湯につかりました。一押しは扉温泉です。

■ 切明温泉

これが天瀬温泉
切明温泉は、川原で自分だけの温泉を掘って、楽しめる、というので、去年の湯俣温泉のリベンジがあって、出かけましたが・・・ 

川原の温泉・・・子供はいいけどなぁ・・・大人は無理でした。

川原の温泉では九州の天瀬温泉が一番でした。アツアツだし、道路から丸見えなので女性は入るのが大変でしたが・・・

← イメージは、これでしたが・・・

 こちらが今回の切明温泉。
 浅いので浸かるほどの深さはない。

足湯くらいです。

温度はあっちっち、か、冷たいか・・・

← 実際はコレ。

 結構、ぶくぶくしています。しかし、河原で、適温に調整するのは非常に難しそう・・・

 今年は、お盆期間中、前線の停滞で、こんな空・・・

体調もイマイチな上、天気もイマイチで、山は、早々にあきらめてしまいました・・・
 途中の道の駅で、地野菜の種発見!

今、世界的にタネは、子孫を増やせないF1というものが、アメリカの種苗会社に握られていて、日本人が食べている野菜のほとんどが、自ら次世代を作れない、いわば不妊野菜です・・・

そういうのを知っているので、思わず、交配種でないタネを見ると買いたくなってしまう。

F1とは・・・

旅館のお食事。

こちらの旅館の温泉も源泉かけ流しで良かったです。

酸化した体が還元されるのかなぁ・・・

夜は爆睡・・・











■ 小赤沢温泉

 翌日は苗場山登山口へ行くも、夫が頭痛を訴え、早期に敗退決定。

すぐ下の温泉へ。
 小赤沢温泉。 ここはすごい温泉だった。温泉には文句なし!

 脱衣場はそんなに大きくないが、カギがかかるロッカーがある。

窓が大きく登山者から丸見えな配置なので、注意。

ただ人手が足りないんだろうなぁ・・・とは思わせられた。

ひなびているのと、掃除が行き届いていないのは、また違うが・・・高齢化なのかなぁ・・・とも想像できる環境だった。

もう一軒別の屋敷温泉に行ったのだが、そちらは月曜定休日で残念ながら入れず。

 温泉の証明。

ここの施設は、やっていないのではないか?というくらい、閑散としていたが、食堂のおじさんが気のいい人だった。


おそば。ワサビの花がピリッとしていた。

とりあえず、秋山郷で宿を見つけられそうになかったので、松本まで戻った。
不本意ではあったが、とりあえず、急きょ、スマホで検索して、松本市内のビジネスホテルへ。

東急インに宿を取ったのに、東横インへ入ってしまう・・・よく間違えられるそうで、どちらのホテルも馴れたものだった(^^;)

ということでなぜか本日のディナー・・・ 宿泊者はー200円引きの、2000円で食べれるステーキセット!

さすが東急!というサービスで、一人4150円の格安お宿とは思えません。

やはり、東横インとは一つランクが違いました。

この日は、もったいないので、松本の好日山荘やカモシカに寄りました。




■ 扉温泉

3日目は扉温泉へ・・・ここは美ヶ原への林道沿いにあります。超おススメ☆

たったの300円で贅沢な源泉かけ流しが味わえます。

桧の湯という立ち寄り湯が湯本で300円ですが、すぐ下に明神館という、TVで紹介された高級旅館があるそうで、ここは一泊が2万円以上するのだそうです・・・

桧の湯 

ここは、大変良いお湯で、お食事処も庶民的で、良かったので、この近所の山に行くときに、定番化したいと思いましたが、今日はアブがいて、夏はアブが大変です。

GWくらいがいいそうです。

帰りはのんびり運転して帰ってきました・・・

しかし、温泉の旅も、事前の調査力がモノを言います。土壇場で、扉温泉を思い出して良かった・・・

でなくては、2泊目を予約して行かなかったので、山敗退どころか家族旅行敗退になるところでした・・・

途中アガタベーカリーという超好みのパン屋さんを発見し、パン大量購入♪

アガタベーカリー。 石臼で国産小麦を挽いて作っているそうです。本格派でした。

九州にいるときは、定宿がすぐできたのですが、こちらでは大都市東京に近いせいか、なかなか経済力に見合った価格でのかけ流しの宿を発見できずにいます・・・  今回は、少々夏の疲れが濃い中だったので、宿は3~4時間程度の場所が良いな~と反省しました。

とはいえ、今年も良い夏休みの思い出が作れてよかったです。

Saturday, August 16, 2014

ReelRock8 上映会しました☆

■ 岩をしてもロープワーク(防御力)の練習にはならない・・・

今年は、私にとって岩登り元年で、とりあえず、岩を頑張っています。 

というのは、先輩たちは、みんな岩登りラクラクだし・・・確かにボルジムに行って、私も縦走で出てくる岩場が楽になったしな~と思ったからです。

”とりあえず、岩”な、第二の理由は、ロープワークをまずはしっかりと身に着ける為。 接することがないと身につかないロープワーク。

と・こ・ろ・が…、接さないと身につかないロープワークは、実は岩においては”接しても身につかないロープワーク”なんです。

ロッククライミングしてもエイトノットしかイラナイからなー。

というのも、登山におけるロッククライミングというものは、登山の一形態としてではなく、ロッククライミングとして独立してしまい、クライミングそのものが目的化して、まったく別のスポーツになってしまっています。

「登山とロッククライミングは全く別のスポーツなのだ…」ということが、実感できるReelRock8視聴でした。

■ アダム・オンドラ

印象に残ったのは、アダム・オンドラ。ものすごく難しいリードクライミング(15?)に挑戦中なんですが、ものすごい距離落ちるんです。

もう、私が怖がっている2~3mなんてもんじゃなく、びよーんと10mくらい…

って一体どういうビレイなのかなぁ…。すぐ下にクリップが見えるけど… きっとすごく高いところにいるから、ロープの伸び率が10%くらいでも、100m上から10m、落ちているのかなぁ…。

で、最終的には完登するのですが、どんどん動きが自動化されていき、核心部で迷いがなくなって、ほんの数ミリみたいなカチをつかんでいる時間も一瞬になります。

そうなると、完登まじか。一息に核心を超え、クリップしたらレストに入って、はぁ~とすると後はもう消化試合って感じで、するすると上に行き上ってお終い。 つまり、難しいルートは何度も何度もトライして、やっとこさ登れて、初登が作られているわけなんですね~。 なんだか、なーんだ…と思いました。

あれを見ていると、レベルは違えど、高校生くらいの男の子が繰り返し繰り返し自分のできないことを練習しているのと本質的には同じで、なんとなくリフティングを必死でやっていた弟を思い出しました(^^)。

こちらがアダム君のサイト。 身長180cmで体重58kgってひょろひょろですね~!

■ 怒っていました

そして、クライマーは怒っていました(^^;) もう、何で登れないんだっ!って感じです。 岩に怒っているんではなく、自分に怒っているんですが、怒っていました~。 

なんだか私が登山に感じる魅力とは全く違うな~と。もう登山の魅力とは、全く違うところに魅力があるスポーツですね、ロッククライミングは。

これは負けず嫌いのスポーツかもしれない… 別にアダム君は、単純に岩に夢中な好青年でしたが。

■ 女性クライマー

ビッグウォールを登る女性クライマーも出てきたのですが、女性クライマーの方は、どちらかというと、クライミングが命がけの危険があるところに、魅力を感じているようで、同じように屹立したフェイスの薄ーいカチのところは、お願い…と祈っているような表情でした。

← こんな状況・・・ 

お願い…という心情は分からないでもない。

私は、芦川横沢で、私なりの”お願い…”な目に遭いました(汗)

が、二度と会いたくないので、そのためにはどうしたらいいか?がMyテーマな感じで、これもまたなんだか方向性が違うような気がしました。

でもまぁ、こうしたDVDが楽しめるようになった、という点で、いち登山者として、成長したなぁ!という感じです。

正直言って、普通にリードクライミングができるようになる前に、この手のビデオを見ても、なんだか関係ない世界のこととしか感じられなかったと思います。

余談ですが、このビデオをダウンロードするにはPayPalアカウントが必要です。私はたまたまPayPal持っていたので、普通に難なくダウンロードできましたが、一般的な日本の人が持っていることは少ないと思います。日本はネットバンキングや海外通貨とのやり取りが遅れているので…。

■ 最低限のクライミング技術

まぁ、こういうフリークライミングの世界は、私とは、まぁとりあえず、関係ないなー!というのは、よく分かるようになりました。

が、それにしても、最低限のクライミング技術ってのも、なんとまぁ敷居が高いのでしょう!! 

初めて5.9が登れればいい、と聞いたときは、なんだ~5.9か~、じゃあ、すぐ登れるや~と思っていたのですが、さにあらず!

ジムで5.9が登れるなんて、誰だって登れるよ、レベルなんで油断してしまいますが、”5.9登れれば良い”というセリフは、そんな意味ではなかった。

…それは、つまり、外岩では10aがギリギリであっても登れるって意味、なのです。

もちろん、それはまったくできそうにない、雲をつかむような目標と言うわけではありませんが…5.8とか、なんとなく登れそうな気がしますから… とは言っても、今の外岩リード5.7です… 

もう、そういう5.7とか、5.8とかいうグレードの岩って、今ほとんどルートとして登られていない。

みんな登るのが、上手になってしまって、たいていの人気があるルートは 10bとか10cとか、11とかなんです。イレブン…(ため息)

結局、そういう事情で、練習としての人工壁なら、11や12が相当することになり、私は外岩を意識したら、11とか12を登れないといけない訳なんですね…

もう一気にグレードアップで、手が届かない目標になってしまいます(汗) まぁ、ちょっと頑張ったら届くというような目標ではないなー。

というか、集中的に頑張って届く目標じゃないナーって感じです。 

ということが理解できたので、フリークライミングの寄り道は、なんとなく、”もうわかった感”があります。機会があれば、頑張るけど、しばらくはグレードにはこだわらなくていっか…ってこだわっても上達には関係しない。

それより、私はムーブを身に着けるほうがいいみたいですし。

■ ストーンマスターズは含まれていません

ところで、ReelRock8の予告編には、ヨセミテのStoneMastersというパートが含まれているように出ていますが、実際は、含まれていません。

これは実際見た人しか知らない情報と思うので、一応書いておきます。

≪まとめ≫
・LeelRock のダウンロードには PayPalアカウントが必要
・StoneMastersは含まれていません。


Friday, August 15, 2014

言葉の災いが多い日

こういうブログも善し悪しで、今日は相方の怒りにさらに火に油を注ぐ結果になってしまった。

というのも、私は彼がカチンと来た理由をきちんと理解していなかったらしい。

今日、明日と二日間の予定をキャンセルして、その時、失言があったとの指摘。

実際彼が腹を立てているのは、キャンセルしたことそのもの、ではなく、

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明日ではなく、明後日三つ峠というのも、考えたんだけど、そうすると
17日からの自分の山行に影響が出てしまうし・・・
中途半端に時間を拘束するよりは、今日、連絡してしまって
家族サービスデーを先取りしてもらった方が良いかなって思いました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

という下りだということです(汗) 

自分の山行に響くのが心配だから、前日の山キャンセル、という点だという指摘を受けました。

本当にスイマセン。

■ 自国でエイリアン 

しかし、ここのところ、言葉には本当に気を付けないと行けないなと反省中だ。

ここは日本だということを改めて思い出し、反省している。

17、18、19は夫と秋山郷を予定している。17日は運転だけだが、運転が長い。すでに宿泊予約がある。この山行は、家族との大事な行事なので、最初から、前の日に予定を入れるべきではなかったのだ。

彼の提案があった時に、ちょっときついなと思ったので、最初にそれをきちんと伝えるべきだったのだった。

お盆は私自身も自分で行きたい場所に行く予定を立てるべきだった。

彼には本当に悪かった。間が悪く家族も、別のことをしているように予定を組んでくれたらしい…。

彼の側も、家族キャンプが台風に当たってしまったしなぁ…

まぁこれ以上解説しても傷を深くするだけなので、今日のところはここで筆をおく。

それにしても、ホントに言葉は難しい… 

■ 引き受けすぎる悪い癖

私の悪い癖は、自分が引き受けられる以上を引き受けてしまうところだ。

たとえば、過去には家族との確執があった。私は長女なので、ずっと家ではお母さん役で、8歳のころから料理担当だった。弟や妹にはそれぞれ、お風呂洗い、洗濯物の取り込み、という負担がもちろんあった。

が、弟が8歳になっても、やはり10歳の私が料理し、妹が8歳になっても、12歳の私が料理し、それは誰も不思議に思わないで、ずっと長いこと私は母親役だったので、そのまま私が受験勉強に、時間を使わなくてはならない年齢になっても、継続した。しかし、時間は有限で、私は落ちこぼれの生徒だったので、時間は家族ではなく自分に使わないと行けなかったのに、結局、私は家族のためにずっと自分のことを後回しにせざるを得ないことになってしまった。

しかし、それでは自分の人生に無理が来る・・・というので、だいぶ困難な目に陥ったことがあった。帯状疱疹が出来て、玄関の前で倒れてしまったのだ。

16歳で、すでにスーパーウーマン症候群で燃え尽きていた。スーパーウーマン症候群というのは、仕事をしながらも、家庭でもパーフェクトな母であろうと、頑張りすぎて、燃え尽きる人のことです。

多くを引き受けすぎる、というのは、単純に欠点です。反省しても、またやってしまう・・ 


山はコンパニオンシップ

■ 不協和音

今日は本当は相方と3回目の三つ峠ロープワーク練習の予定だったのだが、体調が悪くてキャンセルし、相方を怒らせてしまった(^^;)

相方も家族との調整がある。

でも、山って体に鞭打って出かけてもいいことがない。三つ峠屏風岩は、山より危険が大きい岩だし・・・。

昨日は一日家で原稿を書いていた以外は、果てていたのだが、今日起きたら、右手がびっくりするほどむくんでいて、キーボードを打つ感触が普段と違う。全体に右がむくんでいる。これは右の側頭部を強打したことと関係があるのだろうか?

■ 夏バテ?

一体どうしたんだろう?たった1時間程度の登りしかない三つ峠でバテるとは。

実際、岩に登っている間は精神的緊張以外は、特に肉体的には難しくはなかったのだが、帰りの林道歩きが、なぜか堪えた。ちょっと走ったら、頭の打ったところに響いて痛かった。が、それもちょっとのことだったし。 うーん、何が悪かったのだろう?毎週、山は歩いているはずなのに。

私は今バットレスを優先していて、相方との山に100%合わせている。

が、問題は、私、いつも夏は調子が悪いってことだ。 

去年は、雷雨の中、小屋に上がったら、大熱を出して、休暇をもらわなくてはいけないくらいで、その後、その夏風邪はなかなか治らず、バイト上がりで下山したら、気管支炎になり、なんと、私には喘息の気があることと、牛乳にアレルギーがあることが分かった。(それでも4泊5日で縦走して帰ったんですが・・・^^;)

相方も、急な休みを家族サービスしようにも、家族も出かける予定らしく、嫌味を言われたが、ただ、私の方も相方との山のために、大阪の帰省を今年は夫一人でやってもらったし、それは仕方のない犠牲と思い、彼には話していなかった。

何をどれくらい話すべきなのか?は大きな問題だ。押し付けがましくする予定はないが、犠牲を分かってもらっていないのも困る。

今日のマルチ練習がダメになったのは、残念で、私もロープワークだけの練習で、真剣勝負の岩に登らなくていいのなら、やりたいなと思うのだが、岩での転落リスクがなくて、ロープワークだけを練習できる場がない。

それに、2日ダメになったくらいで、今シーズンのバットレスがダメなら、それは、もうかなりギリギリで、臨もうとしていたということで、やっぱり今シーズンは間に合わないのだろう・・・

しかし、今シーズン間に合わないからと言ってマルチの練習をしなかったら、来シーズンだって間に合わない。

バットレスのようなものは、期限を設けて目指す対象ではないのではないだろうか?

相方も私も相手のペースというものを見つけないといけないのかもしれない。

私は、長女だということもあり、相手に合わせすぎる、多くを引き受けすぎるという欠点があるので、それは私自身が改善して行かなくてはならない。

山岳ガイドの先輩について山を学んでいる時は、慎重すぎて、こちらが困るほどだったが、山仲間は相手に早く成長してもらいたいと思うものらしく、私は期待に応えたいとは思うのだが、答えられない。

先を急ぎすぎているようで、自分でも少し不安だ。急ぎは焦りにつながり、それは大抵は悪い結果に終わるからだ。

■ 幸福のバケツを自分で満たす

今年は沢元年にしたかったのに、沢も行けておらず、他の人に付き合う山で、体力を消耗してしまい、自分で行く山が貧困化してしまい、そのフラストレーションが疲労として、溜まっているのかもしれない。自分の幸せのバケツは、自分で満たさないといけないのだ。

11日に毎月例会があるので、その頃に前の月の山行をまとめる。7月は、ほぼレインジャーに費やした感じだ。週末のほとんど、というか、全週末を山に費やしているのにも関わらず、なんだか自分の山は進行していない。それも私の疲労感に関係しているのだろうか?

そうなると自分の山は何か?ということが、一番大事なことになってくる。

■ 自分の山

自分の山は、やはり地図を見て、地形を愉しんで歩く山、ということになるかもしれない。

どうも私は、いつの間にか藪山派になったみたいなのだ。いわゆる藪をかき分けて歩く藪山派ではないんだが、地形に対する興味が強いようだ。

へぇ~面白いな~と思うのは、地形図から予想していた眺めと異なる眺めが目の前にドラマティックに現れたときだ。

なので、大鹿馴峠の先に、ボコッと尖った二つのピークが見えたときには、大発見をした気分だった。家に帰って、また地図を見る。ガイドブックを見る。このドラマティックな展開が予想できたか?と考える。予想はできなかったなと結論する。どうやったら、これが予想できるだろうかと思い、定規を出してきて、ピークのサイズ感を確認したりしてみる。

つまり、私にとっては地図読みは、進路を発見するためのツールというより、予想外の驚き!の発見のためにあるのかもしれない。

山を歩くと、単調な道は当然だが、面白くない。アップダウンがあり、景色が変化する道のほうが面白い。 山の激しい面、穏やかで美しい面、花と岩、そういう多様性がよく見える山のほうが、そうでない山より楽しい。

そういうわけで、やっぱり稜線を歩くほうが、ただピークに向かって歩くより楽しい。縦走の醍醐味だ。

ただアルパインクライミングの本質は、山頂でガッツポーズ!にあり、そういう意味で、私はアルパインの価値観を体現していない。

今日は知人が、北海道の大雪山の高山植物の咲き乱れる山の様子を送ってくれ、私もおと年、敗退した雲の平に行きたくて仕方がなくなった。

私は平日も小さな日帰りの山を愉しみたいのだが、夏の低山は、暑くて死んでしまうので、夏は沢、と思っている。

つまり私にとっては、沢はピークへ続く、登路の一形態としての沢ではなく、避暑を求めているわけで、日帰りで歩ける程度のお気に入りの沢を持ちたいな、といつも思っている。

が、7月は沢山行が一回もなく、暑い日は、家で伸びていた。これは創造的に過ごしたいという私の希望と反対になってしまう。

しかし、それにしても今年の8月は、まるで梅雨のように前線が停滞していて、湿度が高い。

■ コンパニオンシップ

大体、沢も、岩のゲレンデも、ルートも、一人では行くことができない。それが山岳会に入ったメインの理由だ。

最近、色々な人と山に行くようになり、思うのは、山はコンパニオンシップが重要だ、ということだ。

仲間意識、と言う人もいるが、日本語の ”仲間意識”という言葉は、湿度が高すぎ、なんとなく好きになれない。

仲間にだけ良くすればいいという、排他性を感じてしまう。えこひいき、は誰だって嫌いだ。

でも、実際クライマーは、登れない奴は見下す、という人も多い。

クライマーと言うのは登れるかどうかで価値体系を築いているのだから、それも仕方ないのかもしれない。初心者の私が見下されるのはまぁ予想内というか、単なる洗礼、という感じだが、聞いてみたら、あきらかにベテランと分かる山男に対しても、若いクライマーたちは、そのような態度であるらしい。相手が登れると分かった途端手のひらを返したような態度なのだそうだ。

■ 良き仲間

私は運よく、素晴らしい山仲間がどのような仲間であるかの実例を、今年の6月に見ることができた。広島から運転してきた、山おばちゃん二人組だ。

やはり山仲間の、山仲間足る真価、が発揮されるのは、ネガティブな状況に陥った時だ。否定的な状況は誰にでも起こりうる。

おばちゃんの一人はバテ、おばちゃんの一人は元気だった。元気な方は、ああもう…っという態度をしないのが大事だ。

もっともコンパニオンシップが発揮されるのは、雨や怪我、滑落、予定外の敗退など、うまく行かない状況が起った時だ。

雨降りの友は真の友。

山では、基本的に、物事はうまく行かないことのほうが多い。

仲間がちょっとしたチョンボをするのは、もう想定内だ。先日はバイルをバスに仲間が置き忘れた。でも、誰も、あーあとは言わなかった。

雨の予報なのにレインウェアを忘れてきた仲間がいたが、誰もあーあとは言わなかった。

私は、コーヒーを淹れようとしたら、コーヒーのパッケージを持ってくるのを忘れていた。先輩は「ああ~お湯がうまいなー」と言ってくれた。

バスの時間を間違え、始発より2時間も前にバス停についてしまったが、誰も文句を言わず、ただ車で昼寝して過ごした。

私はクライミングに行ったのに、クライミングシューズを忘れてしまったが、運よく車にあった先輩のシューズを借りて済ませることができた。誰も、あーあとは言わなかった。

でもバテて歩けない仲間に「早く歩いてください」とか、自分がビリになった時に「これ以上早く歩くんなら、アタシ帰る」とか言ってはならない。

とにかく、今、与えられた状況でどういうベストが尽くせるか? 自分はこの状況をよくするのに何が協力できるのか?

そこのところを考えるのが、コンパニオンシップというものだ。

私はよく外人さんには”Thank you for being a good company”と言われる。海外では、自分の都合だけが大事で、自分さえよければ良いという人がそれだけ多いと言う事なんだろうと思う。

今日、は突然夫と二人の休日になったので、温泉に行って休養したいと思ったら、生理が来てしまった・・・。





Thursday, August 14, 2014

三つ峠 マルチピッチ 初めてのダブル

■ 初めてダブル

昨日は、また三つ峠に相方とマルチピッチの練習に行っていました。

屏風岩は、まだ3回目です(汗)

一回目の記録。 

師匠と行きました。この時は女性の相方候補と一緒に、師匠が連れて行ってくれたのですが、トポって何?の状態です(^^;)

2回目の記録。

三つ峠2回目でリード(汗)。


3回目の記録がこれです。

3回目は、はじめてのダブルです。

今回は、

相方に中央カンテへ連れて行ってもらいました。

一回目:
1P目 私がリード
2P目 相方がリード
3P目 相方がリード

2回目
1P目 相方がリード
2P目 私がリード
3P目 相方がリード

今回は二人とも

トポを忘れてしまい、

  これでいいのかっ?!

と迷いながらのリードでした・・・(汗)ルートが不明・・・

でも、家に帰って、トポをみたら、やっぱりあっているかどうか?分からなかった(^^;)。

■ 恐怖心

朝一で触る岩は怖い。 滑落を経験した後だからでしょうか?もう及び腰だったので、登るも大変でした(^^;)。 

一回目は、師匠と来たので、何の不安も覚えず、楽しいクライミングに、ワクワクしているだけでした。師匠は危険だと思えること、私のスキル以上のことはさせないと分かっていたからです。

素人だと、そうした危険か危険でないか?の判断が、グレード依存になってしまいます。

でも、岩って、グレードに寄らない要素も実はあるんですよね。そこが説明が非常に難しいのですが、ただ単純に、ジムで5.9が登れるから、外岩で5.9が登れるだろう、とはならない。岩にもスラブもあれば、スメアリングが必要な岩などの色々な要素があり、ジムのルートはしょせん人工壁に過ぎないからです。

特にリードは落ちれません。どのような状況下でも決して落ちない力が必要なのです。暑さ寒さに始まり、靴や装備の状況、岩の状況すべてです。

2P目の終了点はなんとなく、見覚えがある場所についたのですが、3P目・・・ これってホントに4級?!っていうクラックに入ってしまいました。うーん・・・ こういうのが一番困るかもしれない(^^;)。

これは中央カンテの正規ルートなのかなぁ・・・ 相方によると(相方はココを先輩と来たことがあるそうです)、隣がどうも正しいルートのようなのですが、どうしてもそこにたどり着きません・・・。

行こうとすると、かなりきわどいトラバースを経なくてならず、トラバースって岩では直上より、うんと危ないので、うーん・・・ホントに四級?? なわけないよなぁ・・・やめとこう、って感じでした。

1回目:9時登り出し、11時 2.5H
2回目:12時登り出し、14時半 2.5H

うーん。 3Pに2.5hです。 これは、まだまだ”スムーズ”とは言い難いのかも・・・。


今回は相方との、初めてのダブルでした。

ダブルがマルチピッチでは普通ですが、
リードしていたら、気を付けていましたが、だいぶ屈曲してしまい、流れが悪くなると、ロープがホントに重くて困難、でした。

時間が1時間と中途半端に余ったので、右フェイスに移動し、初級ルートをつるべで1P、トップロープで右上の一般ルート右を1Pやって帰りました。これは時間短縮のためだったのですが、結局16時までかかってしまったので、下山は17時。帰宅は18時でした。 

時間は押せば押すほど山では危ないので、保守的な時間の感覚を相方と摺合せする必要、を感じました。

今日は午後は雨の予報だったので、振られなくてラッキーでした。

■ 三つ峠は花の山

三つ峠は花の山でも知られています。 

今日は、もう8月なんだな~を実感する日でした。

レンゲショウマが一杯咲いていました。




 上手く写っていませんが、一杯咲いているのが分かるでしょうか?



今三つ峠は、レンゲショウマのハイシーズン、です!

 ヒメシャジンかな?

これもいっぱいでした☆ あとはシモツケ、ウスユキソウも・・・

クライミングをする人と、高山植物をする人は、全く違う二大勢力みたいな感じですが(どうしてなんだろう?)、
私は花も岩も、楽しい山の一要素、と思います。

なにしろ、山は山そのものが楽しい、のですから。